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すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第七章 少女の終焉と狂った受粉
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ベネツィオの救出作戦 その9

また話が過去に戻ります。それから少しずつ現代に戻っていきます。ゴチャゴチャですいません。


第七章 少女の終焉と狂った受粉 最終話です。

ベネツィオが知らぬ間にツクヨミに捕縛されてから2日が経った。”心の開示”でも会話はできず、イフレーレの焦りはピークに達した。


「私一人でも、助けに行かないとね」


すると背後からカーネルが話しかけてきた。私は振り返りカーネルを睨む。


「ヤマト帝国は連合軍の中でも中核の国です。一人で行くなど死に行くようなもの」


「あなたは…身代わりを使ったのでしょ? それで自分は助かったと安心でしょうね」


「そんなことは…」


「放っておいて。私はベネツィオを裏切ったりはしない」


***** ***** ***** ***** ***** 


世界の流れを知らないイフレーレは、小さな村々や街や都市を巡り、少しずつだが同志を集めることに成功する。イフレーレは北の者であるが、レジスタンスよりも国の行く末を案じていると、各地で評価を得て、北に来て半年足らずで、聖剣イフレーレと呼ばれるようになった。


またベネツィオが孕ませれたという情報がラグラシシスの耳に入った時、怒りに我を忘れたラグラシシスは、ヤマト帝国を滅ぼさんと飛び出したのだが、帝国の魔道具によって返り討ちにされてしまうのだった。ダメージを受けた体を維持するエネルギーが足りず、偶然にも人間化に成功したラグラシシスは、イフレーレを尋ね行動を共にすることになった。


ツクヨミの世界救済プランも完全ではない。レジスタンスの象徴であるカーネルが公開処刑になってしまった。勿論、本物のカーネルはレジスタンス本部に隠れている。ツクヨミにも、ベネツィオはこのまま王族として許されるのか? それとも…子供を産んで即死刑なのか? 先が読めなくなっていた。


***** ***** ***** ***** ***** 


そして時は流れて…。現在。


北大陸への進軍が開始されると、イフレーレとラグラシシスは、手薄になったであろう帝都に乗り込むため、各地で集めた仲間と共に乗り込むのだった。


その頃、ベネツィオは安定期を迎えたお腹を撫でながら、南大陸の中央にある忘れられた大神殿に来ていた。馬に乗れないベネツィオは、一か八か、転移魔法が得意な人物に助けを求めたのだ。


「フィプスアロー。あなたしか頼れる人がいませんでした。助けてくれてありがとう」


「私はあなたを何度処分しようとしたことか…。いえたまには擁護もしましたけれど…」


「ふふっ。でも…あなたと話していると、ポッカリと穴の空いた…会話が噛み合わない部分に、世界の害悪が潜んでいることがわかりました」


「自分の意志で動いていると思っていても、それが相手の手のひらの上で踊らされるだけだったとは…。この欠けた記憶の先に、答えがあるのでしょうね」


「そうですね。わたしは…北の大陸に戻るべきなのでしょうか? それとも今更…この奥にある問題を解決するべきなのでしょうか? わたしには…わかりませんが、なぜか、そうしたいのです」


「北の戦力は、内戦続きでボロボロの状態ですが、”十字路の鍾乳洞”の”悪魔”を呼び起こすと、 教皇メセチェフィコ様は、おっしゃっていました。正直、敵を追い払えても…悪魔を誰が封印できるのでしょうか? もう…世界の害悪が考えるシナリオ通りなのではと思ってしまっています」


「確かに…。人間とは…愚かすぎますね」


次章は、ベネツィオが地下ダンジョンで、久しぶりに? 孤独な戦いを繰り広げます。



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