ベネツィオの救出作戦 その6
北大陸へ渡った兵士たちは、こっそりと…。大陸間転移装置の礎となるため…魔導装置を起動するエネルギーとなっていたのだ。マジ人柱!!
そのエネルギーもあと、何隻かの軍艦が辿り着けば、起動可能とのこと。
だから軍艦はもう必要ないらしい。転移使って、何万人という軍隊を輸送できるみたい。
「作戦の成功を祈ります」と適当なことを言って、その場から立ち去る。
どーすんのこれ? 一応、学園…中退ですが…生徒だったので、学んだ内容を活かすとすれば、敵さんがわたしたちの正体を知っていて嘘の情報を流している可能性もあるわけで…。でもなぁ…誰に伝えようかな? 何勝手に南大陸に行ってんだよ!! って怒られそうだしなぁ…。
「って言うわけで、確証はないのですが、一応、警戒と調査をお願いします」と”心の開示”を利用して、歩きながら教皇メセチェフィコ様に伝えておく。
「ベネツィオ」とイフレーレが注意を促す。
「わかってます」小さく返事をする。そして相手が出て気安いように、路地裏に入ってあげる。
スタッと、わたしの背後に誰かが屋根から飛び降りてきた。少しの殺気と手に持つ短剣を感じ取る。
「何の用でしょうか?」
わたしの背後は、恐らく世界で一番危険なゾーンだろう。なぜならばメタフォが常に監視し、そして敵を滅する必殺のゾーンなのだから。
「北の者よ、話がしたい」
うん? いつから北の者だとわかっていたのか? この完璧な変装を見破ったとでも? みたいな一人芝居をしている場合じゃないよね??
振り返ると既に、背後に立っていた敵を、ダンモフの糸とメタフォの尻尾剣、そしてイフレーレの剣で無効化していた。
「お、お待ち下さいっ!!!」
何処かで聞いたことがある声だ。それもそのはず、将校さんが慌てて、飛び出してきた。
えっ!? 何がなんだか??
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倉庫の地下室に案内される。そこで自己紹介される。背後から襲ってきた(襲ってない!!)者は、カーネルという少女。将校さんの娘であり、レジスタンスの一員だった。
その前に、この地下室なんだけど。ただの地下室と言うより、驚くほど立派な施設なのだ。どのように立派なのかと言えば、豪華と言うより、砦や要塞に近い。侵入対策、防衛対策などに重点を置いた作りなのだ。
そんな中、レジスタンス…。まだ何に対してのレジスタンスさんなのか? 聞いてないけど…。
そのレジスタンスさんたちに囲まれて、より詳しい南大陸の現状を知ることになった。
「まずは…港で話したことは、本当のことだ。それをより詳しく説明させてもらおう」
将校さんこと、カーネル・パパはテーブルの向かいに座ると、静かに語り始めた。
「まず…。謝っておこう。北の大陸は…このままいけば、蹂躙され尽くすだろう」




