ベネツィオの救出作戦 その4
わたしたちはイフレーレと街道から離れた荒れ地や草原を歩く。イフレーレは純粋な騎士であり、冒険者や斥候の技術はない。それらを体力のみでカバーするイフレーレに疲れが見え始めた。
「少し休みましょう」
わたしは問答無用で”魔法の箱”にイフレーレを押し込んだ。
「ちょっ、ベネツィオ! 乱暴は止めて下さい!!」
「ふふっ。だって、イフレーレは頑固者ですからね。ここにはベッドもありますから、少し寝ててください。わたしはメタフォたちと外で遊んできますから」
これまた問答無用で”魔法の箱”にイフレーレを閉じ込めた状態になった。
魔物たちを解き放つ。ずっと、わたしの体にしがみついていた魔物たちは、元気よく走り回る。特に、うさ角は、うさぎ型であり、捕まるという行為に適していないため、嬉しそうに走っていた。
「北大陸と違って…土地が痩せてますね」
大地から伝わるエネルギーというか、生命力が希薄に感じたのだ。
「ワン!」
「どうしました? メタフォ?」
遠くに、魔物に追いかけられている子供がいる。空を飛べるへびっちょとうさ角が先行して飛び出した。うさ角もはるか昔に融合したときの羽を最近使いだしたのです!
メタフォとわたしも走って追いつく頃には、へびっちょとうさ角だけで、魔物を退治してしまっていた。まぁ、うさ角だもんね…。
追いかけられていた子供は、ボロボロの服を着ていて、背中に深い切り傷があった。よくこの怪我で、逃げられたね。その頑張りが命をつないだのです。子供は意識を失っていた。
ダンモフの新芽の力で治癒する。わたしは子供をおんぶして、イフレーレを閉じ込めた”魔法の箱”まで戻る。生命を入れた場合、その場所じゃないと出てこれないのです。
”魔法の箱”に入ると、静かに一定のリズムの寝息が聞こえてきた。ふふっ。イフレーレ、やっぱり疲れていたんですね。イフレーレがベッドを使っているので、床にふとんを敷き子供を寝かせる。
わたしも子供に添い寝する形で一緒に寝ることにした。
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わたしが起きると、イフレーレと子供は会話をしていた。うん、仲良しさんだね! イフレーレが聞いた話では、男の子の名前はトッテ。港町の物価が上がりすぎて食べ物を買えないから、小動物を狩ろうとしたのだけれど、逆に魔物に襲われてしまったということ。港町の雰囲気はとても悪いということ。
トッテのためにわたしは、ハンバーグを作ってあげた。ハンバーグが焼ける匂いは、トッテには拷問だったらしい。「早く食べさせて!!」と叫んでいたぐらいだ。
そのハンバーグを一口食べる。「お、美味しい!!」と泣きながら食べるトッテ。う〜ん…あまり港町に行きたくなくなってきた…。
パンとスープも物凄い勢いで食べてしまったトッテは、わたしのハンバーグをジッっと見ている…。
「いいよ。食べて」そう言うしかない状況だった。




