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すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第七章 少女の終焉と狂った受粉
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ベネツィオの救出作戦 その3

南大陸が見えた。ラグラシシスは、その沖にある小島に降りる。降りた小島はゴツゴツしていて、島というより大きな岩だった。


「着いたけどさ、一体どうする気なの?」


ラグラシシスには、ベネツィオの考えがさっぱりわからなかった。わからなくても、ベネツィオのために南大陸まで来てしまうぐらい、ベネツィオのことが好きだった。


「それはですね! メタフォビームでドッカン!! です!!」


「何を? ドッカン!! するの?」


「何をって、船ですよ、軍艦です! 軍艦がなければ、北大陸まで攻めて来れませんからね!」


ドヤ顔で説明するベネツィオに、イフレーレが不思議そうな顔で考え込んでいた。


「どうしました? イフレーレ?」


「えっ…。あの…。軍艦って聞いて思ったのですが、北大陸にも、ここに来る途中も、軍艦って一隻も見ませんでしたよね? 何でかなって…」


「確かに…。で、でも…、丁度、南大陸に帰っているかも知れませんし…」


「そうですね。どうします? ラグラシシスに乗って空から船を探しますか? それとも地上から?」


「そうですね。まずは空から軍艦を探しましょう」


ベネツィオの提案通り、ラグラシシスで南大陸の港町の上空を旋回する。地上では米粒のようなサイズの人が何やら大慌てのようだ。竜が来ちゃったもんね。それはそうでしょう!! っと、優越感に浸っているわたしとは対照に、イフレーレはちゃんと軍艦を探していた。


「ベネツィオ! 軍艦が一隻しかありません! どういことでしょう??」


「う〜ん…わからない!! 地上に降りて調査が必要だね!」


わたしたちは港町から離れた場所に降り立った。一応、敵の目を誤魔化すため、ラグラシシスに上空を適当に旋回しながら、海の方へ消えてもらう。


「まずは、港町に行って、調査ですね!」


張り切っているイフレーレの歩幅が自然と広くなる。


「うぅ…イフレーレ…もう少しゆっくり…」


ぐぬぬ…。幼女? 少女? な足の長さなんだもん! イフレーレの足の長さには勝てません!!


港町まで、一日ぐらいの距離だったよね? 草原から街道が見えるが、わたしがアカデミックローブ、イフレーレがグリスタール領地の騎士装備。う〜ん…。目立つかな? どうだろう?


二人で草原の木陰から、街道の通行人の服装を観察する。みんな地味と言うか、ボロボロの服を着ている。わたしたちの恰好では、完全に浮いてしまうだろう。


「あんなボロボロの服は、流石に持っていませんよ?」


「ですよね…。日が暮れるのを待って移動するか、街道を避けて移動するかですね」


わたしたちは、時間の関係から、街道を避けて移動する方を選択した。


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