ベネツィオの救出作戦 その2
二人のカーネルが存在する意味は、まだ隠しておこう。今のわたしは、ベネツィオ妃殿下として扱われている。この子を生むまでだが…。この子に力を継承させるかどうか悩んでいる。力があることが幸せに繋がるのか? わたしは不幸だったのか? 力がなかったら、もっと早くに死んでいたかも知れない。そうだね。使うかどうかは本人に任せよう。
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イフレーレがラグラシシスとの子作りに同意する。わたしは二人に、ラグラシシスとセァシラシアが子作りしたときと同じ気持ちだと答える。竜と人との新しい形にしていけば良いのだ。
月明かりの下、長身の美人であるイフレーレがラグラシシスにキスをする。とても美しい光景だった。
なんだか悔しくなり、わたしもラグラシシスとキスをする。そしてラグラシシスの背中に乗ったあとに、背後にいたイフレーレに突然キスをする。わたしはキス魔なのだ。
ラグラシシスはククククッと大声で笑い、巨大な翼を広げ大地を蹴り飛ばし、夜空に舞い上がった。
夜空は寒く、高速で飛ぶからもっと寒い。渦の魔法で気流の流れを変え、火の魔法で温めた。
「ベネツィオ様は、何でも出来てしまうのですね」
「様は、もう必要ないよ。イフレーレ。もう家族だからね」
「そうだ。家族だ」
ラグラシシスは嬉しそうに言って、ぐるんぐるんとインサイトループやアウトサイドループ、キューバンエイトなどの曲芸飛行をしやがった!!
「馬鹿! 落ちるだろ!! や、やめろ〜!!!」
「きゃぁぁぁっ!!」
ダンモフが糸で、わたしとイフレーレを竜の体に括り付けたから助かったのだが!!
ペチン! ペチン! とラグラシシスの背中を叩く。
南大陸まではかなりの距離がある。ラグラシシスは数カ月食べなくても平気らしいが、わたしはご飯を食べたいのだ!! ラグラシシスの背中に魔法の箱から出した材料を広げ調理する。
「気流は魔法で制御できるけど、揺れは無理だから、ゆっくり飛んでね」
「わかった」
簡単な料理しか出来ない。うん、竜の上だからね。うん? これでも一度は結婚しているだよ? 料理ぐらいできるさ。
お片付けも終わり、またラグラシシスの背中の上に乗っているだけの時間が始まる。
「ベ、ベネツィオ…あの…ト、トイレ…は…どうすれば??」
わたしはダンモフをイフレーレの左腕に巻きつける。
「下半身丸出しで、ラグラシシスからダイブするの。そして…終わったら、ダンモフに言って。巻き上げてくれるから」
「えっ!? そ、それ…本気で言っているの?」
「だって、ラグラシシスの上でするなんて、おかしいでしょ?」




