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連行

「アルジェリカ…。ごめん、内緒にしておいて…」と女体化&幼女化について口封じをした。


そこに村長バルベルデとお婆ちゃんが、騎士を連れて慌てて部屋に入ってくる。うさ角はお婆ちゃんを確認するとわたしの足元に戻って来た。倒れているマレカラートを見つけるや否や抱きかかえ必死に声をかける村長バルベルデを見て違和感を感じる。


盗賊の首領からわたしを庇ったのもそうだ。だってマレカラートもわたしも血が繋がっていないのに…。不思議な光景だった。涙を流し目を覚ましてくれと懇願する村長バルベルデを見ていると、まるで別人じゃないかと錯覚するほどに。


アルジェリカは私の手を握ると「お兄様は…お父様のことを、勘違いしているのよ」と言った。


連れてきた騎士は、「盗賊の首領は何処へ行ったのだ?」と問いかけてきた。不味い…。お婆ちゃんに目配せしたのが騎士にバレてわたしは後ろ手に縛り上げられてしまった。「助けて、お婆ちゃん…」と助けを求める。そこに村長バルベルデが立ち上がり「子供なのだ。丁寧に扱いなさい」と騎士を威圧した。魔物たちが、わたしを守ろうと反応仕掛けたけど、どうしていいかわからないため、何もしなかった。よかった…。


「イーノーベ、説明して上げなさい」と村長バルベルデから促されたお婆ちゃんは説明してくれた。


「令状なしで、人を殺めて許されるのは…騎士団のみ。貴族と従者は自己防衛のときのみ。これは色々グレーだがね。そして令状を持って許されるのは、傭兵、冒険者、要所の衛兵。つまり、この村の衛兵も令状なしに…今日のような盗賊でも、殺しは許されない。それも衛兵でもない子どものお前が、盗賊の首領を殺害したら、きっちりと騎士団に調べられるのは仕方ないことだ」


「お婆ちゃん…」助けてくれないの? 絶望を感じた。


「いいかい? 騎士団には、特別な力がある。ステータスとは違って、レポートだ。自身のレポートは、自分で見ることができる」


お婆ちゃんに言われてレポートを見てみた。


■討伐レポート

・海猿:173匹 ・大盗賊団・銀の影の幹部:1名


あっ…。しっかりと盗賊のことが書かれていた。これを騎士は見たのか…。


「あの…ドロップアイテムは、そこに落ちています」と騎士に教えてあげた。「それは、君の戦利品だ。持っておきなさい」と騎士は答えた。


「しかし…この大量血は? 盗賊のものなのかね? それとも、この子の?」と騎士は確認してきた。


「えっと、廊下に近いほうが、この子、マレカラートのです。今は、魔物の治癒で傷口が塞がっています。そして部屋の奥が、盗賊の血です」盗賊の血しぶきは、心臓を突き破り、短剣を引き抜いて、倒れたため、天井や壁、ベッドにまで及んでいた。


「おい、今、何と言った? マレカラートは、刺されていたのか?」と村長バルベルデは驚く。


まったく…。じゃ、なんで倒れていたのよ? と言いたいが「そうです」と答えた。


「さぁ、もういいだろ? 行くよ」と後ろ手に縛られたまま連行されそうになる。


「あ、あの…何処へ?」


「この村の北にある町だ。そこで事情聴取を行う。君は、魔物を連れているということは、成人式を終えたのだろう? もう立派な大人で保護者の必要はない。君自身の問題だ」


泣き出すわたしに騎士は言った。


「怖がることはない。殺害したのは盗賊だということは、騎士の誰もが知っている。形式的に事情聴取が必要なだけだ」


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