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すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第六章 解放された絢爛たる開花
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ベネツィオの解放戦線 その3

神聖国ノ−ブレディッシュが、新イフリアン王国を選出するまでに、国内の各領主と会合を開かなければならないのだ。正直メンドイけど、仕方ない。


暫定的にこの国を治めているのは、聖女アリスになっている。アリスは神聖国ノ−ブレディッシュに逆らう者には容赦ないからな…。


ブリタルア国王時代には、反旗を翻した領地が過半数を占めていたが、内戦勃発前に神聖国ノ−ブレディッシュ連合軍が攻め込んできたため、良くも悪くも内戦は回避された。


では神聖国ノ−ブレディッシュの属国となることに、各領主は何と言ってくるのか?


うん! もうアリスに任せよう! わたし、政治なんてわからないし、アリスが気に入らなければ、即打ち首だろうから!!


それよりも、国内に散らばっている南大陸の連合軍の軍隊および諜報部員を壊滅させなければならないのです!!


軍隊は潰せば良いのですが、諜報部員はどのように探せばいいのか?? まったく思いつかない。


各領地には少なからず、南大陸の連合軍の進駐軍がいる。領主たちには進駐軍への個別撃破を依頼しているのだが、戦力差、国家への不信感、それぞれの思惑が交差して、思うように事態の改善が望めないでいた。だからこその会合なのだが。


卵が先か、鶏が先か、みたいな!


わたしが行って、全滅させても良いのだけれど、移動手段が馬しかないの!! アリスに相談すると、領主がどのように動くかは、今後の判断材料であり、それに今は動けないと言ってきた。


しかし…こんなことをしている間にも、政治や戦争に無関係な人たちが、苦しんでいるのは納得が出来ない。ここまで後先考えずに、もてる手札をガンガン使ってきたのだが、やはり無理なことは無理なのだ。


うわっ! 頭が爆発する!! 国って面倒くさい!!! 


勿論、心の開示は閉じてあるよ? 面倒くさい!! なんて聞かれたら、目茶苦茶怒られそうだもんね。


ハッっとする。あれ? 自分が助けたいと思った人たちの安全って、確保できてるじゃん。


そうだ、そうだ。元々、全員を救うなんて、考えていなかったし、後は神聖国ノ−ブレディッシュがしっかりと面倒見てくれればOKだよね?


一番危なそうなエレストが婿入りした町を南大陸の連合軍から守ることにした。


わたしは領地イッシュベルへ移動するため、馬を借りようと王宮から出て、城内にある厩舎を目指す。


ガハッ! 突然、体の力が抜ける。「モプー!」とダンモフが新芽を使おうとしてけど、手で不要だと合図する。なんだ? どうしたんだろう?


”人間の形を保っているのは奇跡に近い”


そんな言葉が頭をよぎった。もしかして…。


冷たい城の壁によりかかり考える。


どのぐらいの時間が残っているのだろうか?


その限られた時間で、本当にやりたいことは、何だろうか?


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