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すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第六章 解放された絢爛たる開花
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ベネツィオの解放戦線 その2

今、イフリアン王国の王宮にある一室で、これからの作戦を考えようとしていたのだが…。


なぜ簡単に神聖国ノ−ブレディッシュ連合軍と停戦協定を締結できたか? その理由を説明する良い機会が訪れた。


ボフっと灰が撒き散らされ灰の眷属が現れる。ピカッと眩い光が室内を包むと光の眷属が現れる。空間に亀裂が入り怪しげな波動と共に渦の眷属が現れる。部屋中の光が黒い玉に喰われ闇の眷属が現れる。


「よう! 心を蝕むナニカを消し去って、眷属の力を使いまくってるみたいだな」


「ま、まだ、め、女神様に、あ、会ってないのに、す、凄いね」


「オマエ、スゴイ、オレ、ミトメル」


そもそも眷属とは何か? いろいろ疑問だった。ぶっちゃけトークで教えてもらった。この世界は層になっていて、眷属の元締めである女神様が別の層にいるらしい。


ステータスには、心の眷属と記されているが、実のところ、わたしは女神様の眷属であるのだ。では、心の眷属とは? 心の眷属=心の支配者という意味らしい。あぁ…わかりにくいから、支配者表記で。だから、この世界にいる心の眷属達は、わたしの部下!ってことでいいのかな? 


人間が女神様と交渉して生まれる眷属は、眷属であるが不老不死ではない。もっと詳しく教えると、人間と女神様が交渉すると、例えば、女神様はわたしを指名して、わたしが人間を眷属にするのだ。そのときの眷属は不老不死ではない。


また眷属が女神様と交渉して生まれる眷属は、不老不死だ。詳しく言うと、女神様が直接、改造するからです!! 


ちなみにわたしは、光と闇と渦の眷属でもある。ごっちゃ混ぜ!! だから今、目の前にいる眷属は、支配者であり、わたしのご主人様でもあるのだ。


さらに聞くと、わたしが人間の形を保っているのは奇跡に近いらしい。心の形ってどんなのよ? と考えただけでも怖くなる。また支配者になったら、女神様に会いに行くのが通例らしいが、会いに行くには100年ぐらいかかってしまうとのこと。


おっと! 話がずれてしまった。わたしが人間との交渉に使ったのは、”際限なき魅了”と”心の支配者の能力”です。


聖女アリスは、元々わたしに恋をしていたのだ。だから眷属の力を解放して、パワーアップした”際限なき魅了”だけで虜になった。また教皇メセチェフィコは、”際限なき魅了”だけでは無理があり、”心の支配者の能力”である”心の掌握”を使わせてもらった。


この二人と同じようにブリタルア国王とミラージェル王妃の心を支配して、停戦協定を締結させたのだ。


しかしこのコンボも完璧ではない。


際限なき魅了は、人を魅了する力。その魅了は、次の順に強くなっていく。ベネツィオを見ること、ベネツィオの声を聞くこと、ベネツィオの匂いを嗅ぐこと、ベネツィオに触れること、ベネツィオの裸体を見ること、ベネツィオの体液に触れること。


王宮魔法・国土共鳴の魔法は、イフリアン王国内にいる全ての意思疎通可能な者に映像と音声を脳へ送る魔法であり、際限なき魅了の最初の2段階目までしか有効ではないのだ。


また”心の支配者の能力”である”心の掌握”は、人を指定しなくてはならない。国民全員を個別に指定するなんて、無理!! 貴族だって多すぎる!! 会いにいけるわけないし、心の開示なんて嫌だ。


つまり、わたしはイフリアン王国全てを掌握しきれていないのだ。

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