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すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第六章 解放された絢爛たる開花
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ベネツィオの解放戦線 その1

”夜の森”で待っていると、転移で現れたアリスが、怒涛の勢いで詰め寄ってきた。


「あなたね! いつから私を下僕のように呼び出せる立場になったわけ?」


顔真っ赤のアリスは可愛いな。わたしはふふっと笑ってしまった。


「あれ? あなた…何か…感じがかわったかしら?」


「アリスと別れてから、いろいろあったのよ」


「はぁっ? 別れてから、まだ2時間も経ってませんが?」


わたしはアリスに自分の計画を打ち明ける。


「確かに…。私達は戦争がしたいわけじゃないの。平和が欲しいだけ。でも…私はあなたを信用したわけじゃない。理由は幾つかあるけど、あなた…自分の村で、昔の家族や仲間が殺されていても、涙一つ見せなかったわ。そんな無慈悲な…あなたが人助け? 信じられないわ!!」


「それは、”命の達観”、”無常の諦念”、”復讐者の果て”というスキルがあって、心を守っていたからよ。わたしのステータス覗けるなら覗いてみていいわよ?」


「そうだったのね…。で? 何処に行きたいの?」


「まずはアルトの戦いを止めるわ」


「いいけど…方法があるの?」


「ないけど…アリスがいるなら…」


「はい? 勝手に責任押し付けないでよ!!」


「神聖国ノ−ブレディッシュの教皇に会えないかしら? 名前も知らないけど…」


「あのね…教皇メセチェフィコ様よ、覚えておきなさい。あぁ…頭が痛いわ。私はどうすればいいのかしら…」


メセチェフィコ様ね、光の魔法・世界の墓標…敵じゃないけど…居場所を探って…心の開示に勝手に登録する。


「あっ。はじめまして、ベネツィオです。…と言う訳ですので、停戦してもらえませんか? ブリタルア王も無条件で従って下さいね。イフリアン王国の民のためですからね! 従わないのなら神聖国ノ−ブレディッシュ連合軍に代わってお仕置きしますよ? 割とマジで。えっと聖女アリスが全責任を取りますので、ご安心を!!!」


「ちょっと!! いい加減なこと言わないで!」


あれ? これだと、アルトの場所に転移しなくても??


「王宮魔法・国土共鳴!!」


この魔法は、イフリアン王国内にいる全ての意思疎通可能な者に映像と音声を脳へ送る魔法だ。


青い髪の毛を後ろで縛りポニーテールにし、はち切れんばかりの豊満な恵体をアカデミックローブで包み隠す、顔立ちもはっきりした可愛い少女が、人々の脳内に現れた。


”えっと、みなさん、こんにちは。ベネツィオです。神聖国ノ−ブレディッシュ連合軍と停戦協定を締結されましたので、現時刻を持って戦いを中止して下さい。教皇メセチェフィコ様、わたしだけでは、信用されませんので、お言葉をお願いいたします”


たまたま神聖国の需要な式典だったため金色の祭服を身に纏った教皇メセチェフィコが現れた。これには進軍していた神聖国ノ−ブレディッシュ連合軍の兵士たちも戦いを止めざるを得なかった。


”ブリタルア王が無条件降伏を受け入れた。また戦争責任についてだが、次にあげる事項の完遂により不問とする。1つ、イフリアン王国が南大陸の連合軍の属国から抜け出し、北の大陸から連合軍を一掃すること。2つ、神聖国ノ−ブレディッシュから選出した人物をイフリアン王国の国王とすること”


そして長ったらしい説教が始まり、わたしは居眠りを我慢するのに精一杯だった。おかげで太ももが真っ赤に腫れ上がちゃったよ。


”あっ! この会話も信用でない人は、直接、教皇メセチェフィコ様に問い合わせてくださいね!”

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