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すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第六章 解放された絢爛たる開花
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キレる灰の眷属

”夜の森”の森に入る。思い返せば納得がいかない。成人式(10歳)を迎えた男の子だったテイムすらしていない、わたしを1人でこの森に放置するなんて、お父さん…ブリタルアは、一体何がしたかったのだろうか?


チクリと頭に何かが刺さったように痛い。


なんだろう? 何か…。


ボフっと灰が撒き散らされ、一人の? 悪魔が現れた。


「よう! 元気だったか?」


「灰の眷属さん…。こんにちは」


「浮かない顔をしているな。全部見ていたから知ってるけど。さて、何から話そうか?」


「見ていたんですか…。なら、教えて下さい。わたしは…どうすればよかったのですか?」


「うん? ざっくり過ぎて、何に対してなんだか…。そうだなぁ、眷属…いや、俺とお前の違いを教えてやろう。俺は人間社会を捨てた。お前は人間社会から逃げた。つまりお前は未だに人間に未練たらしく執着しているのさ。わからんでもない、人間社会に共に生きた仲間がいるからな。あと200年もすれば、俺たちと同じ…立派な眷属になるだろうけど」


「共に生きた仲間…」


その言葉にベネツィオの中で何かが疼く。


「そうだ。お前は自分を人間の延長だと考えているだろ? だから巨石魔神や人工魔神如きに遅れを取るのさ」


灰の眷属は手を私に向けた。何だろうと? 見ていると、激痛が胸に走る。け、剣が刺さっている? いつの間に?? し、心臓が…。


「眷属は不老不死だ。心臓が剣で刺されようが死なない。痛いけどな。お前は自分の可能性を信じきれていないのだ」


灰の眷属が剣を抜くと、ブシュッと血が吹き出したが、痛みが急速に消える。感覚でわかった。治癒魔法もなしに、治癒してしまったのだと。


「眷属を殺せるのは、眷属に代償を払う力のみだ。これは厄介だぞ? どんな攻撃が眷属の力を使った攻撃か、しっかり見極めないと死ぬからな。注意してくれ」


「どうして…そんなことを…今、教えてくれるの?」


「お前が、”どうすればよかったのですか?”なんて聞くからだ」


「つまり? わたしに…戦えと?」


「あぁ…もう!! お前が人間社会から逃げ出したとき、気づいたのかと思ったが、全くわかっていないんだな!! ”服従の論理”ってのがあるのけど、ある事自体に疑問を持たなかったのか?」


服従の論理って…。常にルールに従おうとするわたしの苦悩を和らげるスキルだったはず。


「それが??」


「お馬鹿!! じゃ、なんでルールに従おうとするんだよ? あぁ…もう言っちゃうぞ!! 見えない呪縛に縛られているんだよ!! 自分の心を真剣に見つめてみろ!! お馬鹿!!」



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