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すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第六章 解放された絢爛たる開花
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ベネツィオの選択 その3

懐かしい広場。懐かしい村長の家。涙が出そうになるのだが、わたしの怒りに火を着けているのは、南大陸の連合軍であった。


心のスキル、命の達観、無常の諦念、復讐者の果てが発動する。瞳の光がすーっと消え、殺意に満ち溢れる。殺す…。絶対に殺す…。


「メタフォ、うさ角、村の皆は覚えていますね。村に害を成す連合軍を殺してきて下さい」


いつもなら近くで戦わせるメタフォとうさ角を自由に行動させる。これも今後の戦いに必要なことなのだ。わたしは二本の短剣を抜くと村長の村に向かった。


途中、村人を襲っている連合軍に出くわしたが、左の投擲用の短剣で心臓を貫いた。刺さった短剣はわたしが戻れと念じると手元に戻る。


砂スラをへびっちょに抱えさせて上空に展開させる。逃げ惑う村人を発見したので追う連合軍兵士の顔面に向かって砂スラを投げつけさせる。兵士の顔面に張り付いた砂スラは、通常の兵士如きでは取り除くのは不可能である。精々苦しんで死ねばいい。


へびっちょに砂スラの回収を頼むと、わたしは村長の家に入る。玄関ホールには複数の兵士がいたが、無言で斬り裂いた。そこで懐かしい顔を見つけた。村長バルベルデだ。背中に複数の傷跡があり、バルベルデは息を引き取っていた。


駄目だ…怒りで爆発しそうだ。早くアルジェリカを探さないと…。


二階に行くまでに複数の兵士をバラバラにする。


「アルジェリカ!! 何処ですか!!」


「ベネツィオ!? こ、ここです!」


一番奥の部屋から声が聞こえた。わたしは自然と駆け足になる。廊下を曲がると兵士がドアをこじ開けようとしていたので、兵士の首を切断した。


「開けて下さい。もう大丈夫です」


ドアを開けたのはマレカラートだった。アルジェリカは赤ちゃんを抱きかかえ、その横に小さな男の子が抱きついていた。無事が確認できれば、ここにいるのが安全だろう。「うさ角!!」と叫ぶと、数秒後には、わたしの側に駆け付ける。


「マレカラート、アルジェリカ。この部屋に隠れていて下さい。うさ角、二人を守ってください」


「キュッ!」といつもよりも大きい返事だった。


広場に出ると、グラセルが血まみれで倒れていた。その横でシフォとギツァが、上半身裸の巨大な斧を持った戦士の猛攻に耐えている。わたしが一歩踏み込んだとき、メタフォの尻尾剣が戦士を切り刻んでいた。


近くにいた黒いローブを着た魔法使いの老人は、わたしを見て叫ぶが、左手の短剣が額を貫く。


メタフォほどの魔物が何に手間取っていたのかと、周りを見ると…巨石魔神からドロップできる魔導石が転がっていた。メタフォ? 1人で、巨石魔神を倒したの? 違うか、メタフォの横には、聖女アリスの姿もあった。


銀色のハーフプレートアーマーを着た女の子に向き直る。


「あなたは、数年前にも、ここを狙ってきましたね?」


「あ、悪魔が…。だ、だから嫌だって言ったのよ!!」


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