最果ての土地で
青い髪の毛を後ろで縛りポニーテールにし、はち切れんばかりの豊満な恵体をアカデミックローブで包み隠し、顔立ちもはっきりした可愛い少女は、何とも魅惑的な寝顔で草原をベッドに昼寝をしている。そして少女の周りには8体の魔物が寄り添うように寝ていた。
風が吹くとまるで海の波のように草花が揺れる。
パチリと目が覚めた少女は、伸びをすると、はわぁ〜っと緊張感のないあくびをする。
ここは、何処の人間の国も所有権を主張しない竜の国にある”最果ての高原”と呼ばれる争いのない土地。ベネツィオが15歳の誕生日に辿り着いた場所だった。
ベネツィオが起きると、魔物たちもじゃれ合い始める。旅の途中に随分と仲間も増えた。
■テイマーした魔物
・うさ角 ベース:うさぎ、特徴:光焔角/足技/半妖精/羽、性格:慎重、生存率:レア
・ダンモフ ベース:ダンゴムシ、特徴:モフモフ/新芽、性格:面倒くさがり、存在率:ユニーク
・メタフォ ベース:九尾(6本)、特徴:メカ、性格:気分屋、生存率:ユニーク
・砂スラ ベース:スライム、特徴:砂/吸収、性格:のんびり屋、生存率:レア
・へびっちょ ベース:蛇、特徴:蝶/麻痺、性格:攻撃的、生存率:レア
・アル ベース:犬、特徴:人、性格:お調子者、生存率:ノーマル
・アカ ベース:犬、特徴:人、性格:真面目、生存率:ノーマル
・アメ ベース:犬、特徴:人、性格:天然系、生存率:ノーマル
じゃれあう魔物たちを見てニコニコするベネツィオだった。
草原の端っこから声がする。
「ベネツィオ!! どこ〜?」
「ここだよ!!」と返事をする。
走って駆け寄ってきたのは、犬亜人の女の子マルン。わたしと同じぐらいの年齢だって。誕生日がわからないから大体らしい。不思議なのは犬者のアル、アカ、アメは話せないのに、犬亜人のマルンは会話ができる。でも4人は仲良しなのだ。
きゃっきゃとはしゃぎだすマルン…。
「マルン? わたしに何か用事があったのでは?」
「あっ! しまったっ!! あのね…今日、ベネツィオの家のお風呂に入れさせてもらっても良い?」
「うん? いいけど、どうしたの?」
「あの…明日、プリニカとデートなの!」
プリニカとはマルンと同じ犬亜人で、犬亜人界の中ではイケメンなのだ。
「やったじゃない! おめでとう!!」
「ベネツィオは、どうなのよ、ラグラシシスと上手くいっているの?」
ラグラシシスとはわたしのことを好きになってくれた竜の男の子。亜人ではなく竜そのもの。流石に異種間すぎて、どうなのかと周りからも心配されているのだ。だって、わたしが150cmぐらいで、ラグラシシスが23mなんだもん…。
「今ね、人間化になれるような、魔法を取得中なんだって」と答えておいた。




