↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第五章 ひしめき合う闘争と成長点
144/286

仲間との再会

学園長室で、わたしが倒れた後の話をいろいろ聞く。腐り始めたわたしを腐食を遅らせる魔法で満たされている遺体解剖室に運び、王宮魔法使いフィプスアローがわたしを救う手段を全力で探していたのだという。生徒もメタフォも入室禁止にしたのは、不要な細菌が入るのを避けるためだという。


また学園長が眷属狩りのハンターであること、わたしのスキルを知っているのは治療のため確認したということなども説明してくれた。


「あの…ハンターって、なぜ眷属を憎んでいるのでしょうか? そんなに悪いことをしたのですか?」


「眷属は悪くない。使う側の問題さ。眷属は体の一部、命、心、運命などを要求してくるだけだ。その力の使い道は本人次第だろ? その力はコップに水を満たすことから国を滅ぼすことまで、なんでもできる。貴族たちが奴隷に眷属と契約を結ばせ、自分には何一つリスク無く眷属の力を使うことだってできるのさ。元々、創造の女神は、人間の手に負えないような魔物や災害から救うために眷属をこの世に誕生させたというのにな」


「だ、だからって? そんな力が怖いから? 眷属達を滅ぼそうと?」


「そいういう者もいるだろうが、大体は眷属の力によって殺された者の復讐だろうね。まぁ元々どんな経緯で殺されたかは知らないが、人は誰もが被害者なのさ」


「が、学園長もですか? 眷属なら誰でもいいのですか? わたしも…こ、殺されるのですか?」


涙が出そうになるが、心のスキル、命の達観と無常の諦念が発動する。瞳の光がすーっと消え、恐怖が消えた。


「王国からの依頼だ。冒険者が魔物を狩るのと大差ない。仕方のないことさ。他に質問がないなら、今日はもう寝よう、明日から忙しくなるぞ? お前の容態が悪かったため滞っていた調査も始まるだろうし」


「あ、あの…は、恥ずかしいのですが…。眷属って、不老不死って言いましたよね? もうこれ以上成長しないってことですか?? わたし…赤ちゃん産めないってことですか??」


「まだ来ていないのかい?」って質問にコクリと頷く。「可愛そうだが…。それで良かったかも知れんぞ、眷属の子は眷属ではないから、子の死を看取らなければならぬのだから…」


わたしは学園長室から出て、自分の寮の部屋に戻る。部屋はガランとしていた。そうだスイレン…。スイレンのベッドで寝る。まだスイレンの匂いが残っていると思ったが、よくわからなかった。


***** ***** ***** ***** ***** 


夏休みで、あの事件、そんなことがあり、みんな実家に帰っているかと思ったら…。結構な人数の生徒がA食堂にいた。あっ! そうか…事情聴取か…。


ガシャン!! と音がする。 えっ!? 何!? 敵襲!? と思って振り返ると、買ったばかりのモーニングセットを落とし、駆け寄って来るウーラの姿があった。


ウーラは私をギュッと抱きしめると、「どんだけ心配させるんだよ!!」と泣きながら怒っていた。


あれ? リーナとの心の開示(リーナ)があるから…と思ったのだが、命の眷属になったとき、そのスキルは消されてしまったみたいだ。


リーナ、アルト、フェルスとも再会を果たした。


「あのボロボロの姿を見たら、本当に…ダメだと思ったんだ…、本当によかった…」とアルトは涙をこらえていた。その隣で泣くウーラをフェルスが撫で撫で? はっ!? 撫で撫で??


「リ、リーナ…フェルスがセクハラ…してるよ? いつの間にか、あんなキャラになったの?」


「あ、あのね…ウーラとフェルスはお付き合いしているの…」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。