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すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第五章 ひしめき合う闘争と成長点
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ブラックカードの世界 その6

王宮魔法が再使用可能になっていた。”素娥の旋律”を発動させフィプスアローと連絡を取り、残り約30時間でダンジョンの半分が消えることを伝えた。王国側でも有効な解決手段が見つからず奔走しているようだ。手持ちのブラックカードに何か情報が書かれていないかと言われ、「丸の中に十字のマークがあるぐらいかな」と答えておいた。


魔法の効果が消えたので、とりあえず2階を目指す。フォーメーションは、前衛に支援魔法で素早さを上げたうさ角、アカデミックローブのフードの中にメタフォ、左腕手首にダンモフと最強の布陣で進む。


遭遇する前に…考えなければならないことは、生徒との関わりだった。”今は友好的”というアルトの言葉が引っかかる。確かに…下手に出くわしたくないよな…。


馬だけど岩的な魔物が現れた。多分、名前は岩馬とかだろう? うさ角に牽制してもらっている間に、「渦の魔法・土葬の手」う〜ん、怖い名前だよね…。地面から伸びた無数の腐りかけた手が、岩馬の4本の足を掴むと、岩馬の肉体と重なる様な幻影が現れ…幻影が地面に吸い込まれた。


うん? どうなんたんだ? 数秒後魂を抜かれた? 岩馬の肉体はブシャッと飛び散った。


「ひえっ!」と思わず叫んでしまったよ。怖すぎる…。ドロップアイテムを拾って、先へ進む。


その後も、禁断の魔法っぽい…危険な魔法を試しながら進む。進む。進む。


「ふう〜っ。ちょっと休憩しようか。喉も乾いた…あっ!」重大な失敗に気が付いた!! みんなに食料渡してないじゃない!!! 戻らないとっ!!


(それは無理だよ。あのね。ベネツィオ1人じゃ心配だからと、ウーラが追いかけようとしたんだけど、ドアが閉まっちゃったの! どうも1人目が入って数秒経つと閉まるみたい。上の階段もそんな感じだったから。でもウーラ行かなくてよかったよ、私が呼べるのって1人ずつなの、再使用までも結構時間がかかるから、崩壊メッセージ後じゃ何人も無理なんだよね)


なるほど…。でも! 食料どうしよう!!


(心配ないみたいだよ。この通路は誰も通過してないらしく、小部屋に食料が結構4日分ぐらいあったから!!)


あれ? こっちそんな部屋無かったけど? 


(だって…私達、既に2階よ? ベネツィオが魔法の研究してて、ゆっくりすぎるのよ)


あれれ? もしかして、30時間ってもうすぐ? やば、やばすぎる!!


(落ち着いて! 正確な時間はわからないけど…また大丈夫だと…思うよ?)


「うさ角! メタフォ! 全力で、地下2階へ!!」


パニックに陷るわたしは、リーナの言葉が耳に入らず、暴走気味で地下2階を目指すのであった。


***** ***** ***** ***** ***** 


「不味い、ベネツィオが暴走しているわ…」とリーナが呟くと、アルトがマジカヨと額に手を当て項垂れた。


そんな上りチームの前に、他領地であるホーロヴェムのアカデミックローブを纏った集団が現れたのだった。


「食料はあるか?」と威圧的なホーロヴェムに、アルトは魔法剣を召喚するのであった。


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