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すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第五章 ひしめき合う闘争と成長点
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ブラックカードの世界 その5

「そういうこった。相手が友好的でも、あくまでも…”今は”という条件付きだ。悪いが常に殺す覚悟で進んでくれ」とアルトは階段に向かって歩き出した。わたしたちも覚悟が決まらないまま歩き出す。


階段は40段ほど下がって、奥の様子が見えないぐらい長い廊下になっていた。廊下の壁が少し明かりを発光しているおかげで、光源を持たない者でも歩けるように設計してあるようだ。


廊下を進むと、行き止まりになり、左に上がる階段、右に下がる階段があった。


ブラックカードは見てくれよとばかりに振動する。


”臆病者が最初のフロアから移動したよ! さてヒントをあげよう! 最初のフロアを0階とするね! このダンジョンは上下に200階あるのさ。そこで、上下どちらかの40階を全員が通過したら、通過人数の少ない方を消滅させることにするね! どういう意味かって? 例えば、上40階を通過した人が多ければ、下の1階から200階まで消しちゃう、つまり下にいたら死亡!! ってことだね!! やったね!! じゃ、誰か1人残しておけば良いんじゃなの? って考える人がいるからね! 一日毎に上下共に1階から順番に消していくからね!! えっと大サービスで、1階を消すのは30時間後にしてあげるね!! 頑張って!!”


こいつ…巫山戯ているのか?? 30時間後までに上下どちらかの2階に行かなければならないのか。


それって、最初の一歩で運命が決まるんじゃないの?


「どんな罠があるかわからないな。例えば現在上に向かっている人数が多いとして、39階にとんでもなく強い敵がいたら…とかな」フェルスが吐き捨てるように言った。


まぁ、上下どっちにどれだけの人数がいるのかも把握できないのだ。


「こういうとき、心理的に上下どちらに向かうものなのか? それに最初に上に向かっていたら、途中で下への階段があっても戻らないのではないか? つまり最初出入り口の先が上に向いていたか、下に向いていたか、それにも影響されるだろう?」スイレンが推理するための情報をかき集める。


「今の情報からだと、このダンジョンは物理的な建造物ではないとわかるが、あまり役に立たない情報だな」とウーラ。


「二手に分かれましょう。私の光の魔法には仲間を呼び寄せる魔法と、仲間の元へ移動する魔法があります。恐らく上下どちらかを消すとき、恐怖を煽るため、どっちを消すかメッセージを送ってくるんじゃないでしょうか? そのときどちらかの魔法を使えば回避できます」思いがけないリーナからの提案だった。


「しかし…消す前にメッセージがあるとも限らない。また戦力を二分するのは…。しかし現在、これより有効な手段が見つからない」フェルスが頭を抱えて悩む。


「わかりました。わたしと、それ以外でわかれましょう」


「はっ!? だ、駄目だ!! 絶対に駄目だ!!」とアルトが拒否する。


「いいですか? リーナと心が通じているわたしは別れなければなりません。わたし以外の物理系はアルトのみです。アルトとリーナの組み合わせは絶対条件です。また魔法系も必要です。ウーラかフェスで言えば、アルトと馴染みの深いフェスになります。またスイレンの回復に時間がかかりますし、誰かが背負わなければなりません。そこはウーラに頑張ってもらいます。以上、これは決定です。あとわたしの選択肢は必ず外れますので、何となくですが、みんな上を目指してそうなので、下にいきます」


とっとと下の階段を下り始める。1人になった…今なら、いろんな魔法が試せるし!!!


でへへっ。と、ちょっと腹黒いわたしなのです!!

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