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難題をクリアしたい

一度、戦いの感覚を掴んでしまえば、一振り毎に経験が積み重なることがわかった。


真夏の太陽の下、空の青さと海の碧さが競い合う砂浜で、ベネツィオは何かを掴みかけていた。メタフォの20連撃をダンモフの盾と短剣で捌き切り、「ワン!!!」とメタフォも驚くのであった。


お婆ちゃんからの課題、海猿3体を同時に短剣一本で討伐するという課題も、10日まえに完遂した。その他の課題も、うさ角だけで3体同時討伐も、ダンモフだけで3体同時討伐もできた!! でもメタフォだけ…ってのは、1体すらクリアできていなかった。だから…「20連撃を捌き切ったら、言うことを聞いてね」と約束していたのだ。


そして今日、その課題もクリアだね!! 家に帰るとお婆ちゃんに報告する。


「お婆ちゃん、メタフォに3体同時討伐クリアしたよ!! 明日から新しい課題だね!」


「何バカ言っているんだい? 2体同時討伐と1体討伐が終わってないじゃないか」


あう…。確かに…でも、それどうでもよくないの? それに1日3体までしか、討伐できないって約束だし…。あぁ…クリアは明日か…。


翌日、メタフォは、また言うことを聞いてくれない。なぜかを質問する。はい/いいえだけの質問だと疲れる…。結局、昨日の約束は、昨日で終わりだというメタフォの主張だ。「ならば本日も20連撃を」と言ったら、ダメダメ、次は30連撃で、ダンモフ使用不可だという…。意地悪!!!


しかも尻尾剣を鞭のように使い、いつも以上の力強さで、前後左右上下とランダムに攻撃してくるの!! てか、一歩間違えたら、即死じゃないのこれ?? いつでも治癒できるようにダンモフが待機してくれているけど…。怖い…。うさ角は見てられないと、目を瞑って応援してくれている。「キュッ!!」


今日も、目の前で、尻尾剣がピタッと寸止めされる…。間違いなくチビる。怖すぎる…。


ニヤっとメタフォが笑い、ぷいっと背を向け、お家に帰ってしまう。メタフォルールによると、”本来死んでいるはずだ。死体が動くのはおかしいだろう?” と言い分を聞くのに数時間かかった。


ぐぬぬ…。 剣士として…いや、テイマーだけど…。悔し涙が出る。


涙を拭いて家に帰ると、お婆ちゃんが、気分転換に買い物に行こうと言ってくれた。


「あっ、でも、この幼児化した姿見られたら、不味いって…」


「まぁ…大丈夫じゃないかね? 男の子のときも、十分チビだったし…」


ガァーン…。そうだったのか…。いつもよりも皮の胸当てで膨らみを隠し、アカデミックローブを羽織り直すと、フードをかぶる。そのフードの中にはメタフォが入り、いつものように左腕にはダンモフが絡みつく。


狩りで仕入れた食物以外、小さな真珠や、珊瑚の欠片などを、村の装飾店に売りに行くらしい。村はずれにある家から村の中心まで歩いて10分かかる。村の中心は、木の柵で守られているのだ。


「こんにちは」と守衛のお兄ちゃんに挨拶をするけど、よく思われていない、わたしたちを無視する。まぁ、慣れっこだからね。そんな調子で、装飾店に行っても、相場よりも低い金額で安く買い叩かれる。嫌なら町に行って売ってくればという感じです。


「おい、このドロップって…三日月の砂浜の海猿から出るやつじゃねーか? お前が倒したのか?」と驚きの表情で聞かれた。どう答えて良いかわからず、お婆ちゃんの顔を見る。


「えぇ、家の子の魔物たちは優秀ですから」と床でわたしに寄り添ううさ角を見た。


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