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すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第五章 ひしめき合う闘争と成長点
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5人の守護者

7月。どうにか前期が終わる前に帰って来れた。学園長室に集められた3人にわたしは説明する。


「とある事情で…わたしが狙われることになりました。えっとね、まずわたしに害をなす可能性がありそうなのは、ウーラを操りわたしに焚き付けた人物。眷属狩りのハンター。領主ホーロヴェムの関係者。それとね、国内外の貴族や団体などかな?」


「それって全部じゃん」とウーラが口をとがらせる。


「うん。それもね。暗殺されるとか、誘拐されて強制的に何かをさせられたり、知らない間に懐柔なんてこともあるらしいよ」


「あるらしいよって…他人事だな」スイレンも困惑する。


「だから…スイレン、リーナ、ウーラには、考えて欲しいの。三人には、ちゃんとした目標があるでしょ? それを頑張って欲しい。ほら、わたしに巻き込まれると最悪死ぬ場合もあるし、特に何も恩返しできないし…」


「馬鹿だなベネツィオ、私がいる意味は、お前の護衛だ」とウーラ。


「リーナ。もう最初から王宮魔法使いフィプスアロー様にベネツィオの役に立つように仕組まれていて、今は心が繋がってしまったのだから、守らないわけにはいかないでしょ?」リーナは、わたしの隣りに立つフィプスアローを睨みながら一緒にいることを希望してくれた。


■ステータス

・心:努力を惜しまない

   ⇒獲得心理:命の達観、乙女の心、無常の諦念、心の開示(リーナ)


リーナに心の世界? 精神世界? で救われたとき、全てを見られてしまってから、心が繋がった状態なのです。今でも全ての情報、全ての気持ちが筒抜けなのです。


「私は領地グリスタールにある小さな町のしがない騎士爵の長女だ。貴族間の争いに発展するような真似は出来ない。現に私の祖母は…授業でも習っただろ? そんな立場にいつも私と私の家族が矢面に立つことを怯えていたんだ。


そんな私がカッとなってシルシニルに斬りかかってしまったのが原因で、ベネツィオが領主ホーロヴェムの関係者に狙われることになってしまった。これは完全に私の意志だったからな。


それにな。私が召喚できる”大地の斧”ってのも…不思議なもので、学園に来る三日前に使えるようになった。さらにベネツィオがと同室…。リーナと同じで、私も仕組まれたのですよね?」


フィプスアローはニヤリと笑い頷く。


「そういうことだ。ベネツィオ、お前は一人じゃない。私も”大地の斧”で支えるよ」


「う〜。結局、全員ですか…。フィプスアロー様、やはり…理由をちゃんと説明したいんですが、駄目でしょうか?」


「駄目だ。理由を知ってしまえば、今度は別の敵がスイレンやリーナを狙う可能性がある」


「ひぇ〜。ベネツィオ…お前、一体何をしたんだよ!」ウーラが訝しげな顔をする。


「私と学園長も協力する。夏休みになったら、少しだけ手助けができるだろう。またベネツィオを守る騎士を入学させる。基本君たちは、自分たちの身の安全を優先してくれ」


黙って立っていた騎士。今はアカデミックローブを着ている。その眼光は一般生徒とは完全にことなっていた。


「魔法剣のアルトと私の愛弟子であるフェルスだ。実力は…まぁ、誰かは言えんが、その方のお墨付きだ。それに学園内にいれば、そうそう敵も手を出しては来ないだろう」


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