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すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第四章 植え替えられた魅惑の少女
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手繰り寄せられた未来 その3

そのドアの向うにいたのは、毎年、村長バルベルデの家で一緒に食事をする謎の男性、ブリタルアだった。


「久しぶりだな。ベネツィオ」


ブリタルアは、まずベネツィオの父親だと名乗り、次にイフリアン王国の現国王だと名乗った。そして自分とベネツィオの置かれている情況を説明した。


「数枚の資料を見ただけで、お前を語るなと怒られるかもしれん。沢山の苦労を経験したみたいだな。何もしてやれていないのに、お前は…俺のも下に辿り着いた。正直、誇らしい。ベネツィオはどうしたいのだ? 村へ帰りたいか?」


「村ですか…。村に帰っても、もうニールを昔のように愛せない。村の外を、世界を多く知りすぎてしまったから。だって…世の中、テイマーだらけかと思ったよ? 村を出て知ったの、あの村だけが優遇されていたって。笑っちゃったよ。わたしの場合、今いる場所が全てなの。前に進むしか無いの」


「そうか…。自分の息子…いや娘か…。それすらも城の外に出してやれないくらい。私の権力は失墜しているのだ。すまぬな…。お前の戻る場所は、学園か?」


「はい。できれば」


短い会話の後、声を殺し二人は抱き合った。


***** ***** ***** ***** ***** 


次に通された部屋には一人の女性がいた。その対面に座るように促された。


「時間がありません。固い挨拶は抜きにしましょう。私はミラージェル。現国王ブリタルアの妻です。早速ですが、あなたへの処分は私の一存で決まるでしょう。あなたは如何なる罰も受ける覚悟はありますか?」


罰…。何に対しての罰なんだろう? わからない。でも…それがこの世界というものなのだ。


「はい」


ミラージェルは、フィプスアローにベネツィオが保有する”命の達観”と”無常の諦念”を一時的に機能しないようにさせていた。


「この国で最も汚い奴隷たちに、お前が赤子を孕むまで犯させます」


「はい」ベネツィオは膝の上に乗せた両手の拳にギュッと力を入れ耐える。


「その後で、お前の両目と舌を引き抜きます」


「はい…」ポタポタと拳に大粒の涙がこぼれ落ちる。なぜ? そこまでの罪をわたしは犯したのだろうか?


「最後にお前の3匹の魔物を処分します」


ガッと席を立とうとしたところを近衛騎士に押さえられる。


「ま、待って下さい!! メタフォは…魔物は何も悪くありません!! 魔物が罪を償わなければならないならば、わ、私を…拷問でも死刑でも…何でも罰を受けます! 魔物は…助けてください! お願いします…。魔物は…た、たす…けてください」


ミラージェルは微笑む。


「ごめんなさい。ベネツィオ。あなたを試すような事を言ってしまったわ」


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