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すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第四章 植え替えられた魅惑の少女
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遺跡のクエスト その12

本日ラストです。多分…。

地上に下りると、逃げてくる王国騎士団とすれ違う。


「メタフォ…例のアレ解禁します。目標は、遺跡東部、地下迷宮の破壊です。できますか?」


「ワン!」自信たっぷりに吠えるメタフォ。


メタフォから飛び出した2つの尻尾は、垂直に停止すると、扇が開くように360度展開して円を作る。その円は前回同様に透明でレンズのようだったが…大きさが3倍ほど違った。あんなに大きかったかな? レンズの中には、大小様々な魔法陣が浮かんでは消えている。それらはメタフォの尻尾が小の反射板、中間に中型と大型のレンズを配置した構図となった。全て当社比3倍の大きさです!!


「こ、これは一体? いや…まさか…十字路の鍾乳洞に封印されている??」王宮魔法使いフィプスアローは何かに気が付いたのだろうか?


「ワン!!」とメタフォが吠えると、辺りが、数秒暗闇となる。メタフォの尻尾の小さな反射板が、太陽のエネルギーを全て奪ったのである。暗くなっている時間も。前回よりも長いような…。


「ワオォォォン!!!」尻尾が変形してできた小さな反射板から、放たれた太陽のエネルギーは、次の中型のレンズを通ると、何倍もの熱量を持ったエネルギーに変換された。そして最後の大型レンズを潜ったそれは…。


迫りくるアンデッド軍団を鎧霊だろうが、巨壊だろうが、一瞬にして蒸発させると、大地を削りながら一直線上に伸びた太陽のビームは、遥か彼方の遺跡東部、地下迷宮に着弾する。


その傍若無人なエネルギーは、数秒後に大爆発を発生させ、炎の柱が天を貫く。


その衝撃波は遅れてやって来て、わたしもフィプスアローも容赦なく吹き飛ばす。


後日の調査結果によると、半日離れた距離の都市フェイリスでも、巨大地震による被害は死者は出なかったものの建物の損壊被害など総額、金貨21,256,000だったという。これには爆風で壊れた窓の被害も含まれている。


「あたたた…。死ぬかと思ったよ」


フィプスアローが咄嗟に作り出した防御結界により、わたしたちは助かったのだ。


「はぁ…とんでもない…。私は…これは…誤魔化しようがないのでは??」


頭を抱えるフィプスアローを見る。あれれ? やっぱり…不味かったかな? に、逃げる??


「いや…まずは、ベネツィオを隠さねば…」


殺気を感じ、短剣を抜く。キンっ!!


その音に驚き見上げたフィプスアローが言った。


「王国騎士団・第一部隊隊長ジェフレイジ閣下…」


「ほう、我が剣をいなすか…。だが逃さんぞ。お前もだフィプスアロー」


いなした剣を振り上げ、再度、斬りかかってくるジェフレイジ! こいつ…面倒だから殺しちゃうか? まるでバーサーカー的な発想のベネツィオだった。そして不意に短剣に魔力が篭もると…短剣に紋章が浮かび上がる。


「こ、これは…王家の短剣!? 貴様っ! どこでそれを!! 封印剣!!」


さっと剣が軽く振り払われた。振り払った場所にいたベネツィオ、フィプスアロー、メタフォたちの姿もなかった。


王国騎士団・第一部隊隊長ジェフレイジは剣を鞘に収めると、地面に膝を付く。その銀色の魔法の鎧が切断され、胸から血が溢れ出したのだ。よく見れば…切り傷は複数あった。


「馬鹿な…この私が…斬られるとは…。聖の魔法。完全回復…」


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