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すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第四章 植え替えられた魅惑の少女
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遺跡のクエスト その11

目覚めると、クラスメイトの顔が…みんな心配そうに、わたしを見ている??


「ここは? どうなったの?」


灰の魔法・灰燼の舞姫を使って疲労したわたしを、シルシニルが闇の魔法・魂破壊で召喚した短剣を使って、わたしの背中に刺した。


そして怒れるメタフォは、鋼の針でシルシニルを撃ち殺し、ダンモフは新芽を使って傷の手当をするが、意識が戻らなかった。リーナが調べると心が闇に犯されているのが原因だとわかり…リーナは光の眷属の力を使って…わたしを助けてくれた…。えっ!? 眷属の力を使っちゃったの??


「えっ! リーナ! ひか…」と言おうとしたところで、王宮魔法使いフィプスアローに口を塞がれた。


「それは言わない方が良い」フィプスアローが言うと、一人の少女リーナがフィプスアローにビンタをした。


「あなたが、私の心を弄んだんですね!! でも…あなたのおかげで、ベネツィオに逢い、ベネツィオを救うことが出来ました。ありがとうございます」


わたしを含めたクラスメイトは、全員ぽかーんとなる。だって…この人。王宮魔法使いだよ??


「で、アンデッドは??」


「不味いことになってね。鎧霊という高レベルのアンデッドが出現して…今は、さらに上位の巨壊という巨人のアンデッドが出てきたんだ。どうやら時間と共に、アンデッドが強化されるようなんだ」ほっぺたを抑えながら説明する。


王宮魔法使いフィプスアローは、まだ後方にいる負傷した者たちを避難させるために、先行して来たのだという。今は、王国騎士団が殿になって、都市フェイリスに向かって撤退を始めたらしい。


まだ太陽は沈んでいない。


「フィプスアロー様、わ、わたしを殿の後ろに転移させられますか? いや、準備があるので、ちょっと前ぐらいに…」


「転移は難しいが、飛んで送っていくことはできるよ? でもどうして? まさか…あのアンデッド軍団を葬れる魔法があると?」


「お願いします!」それは内緒です! ニッコリと笑った。


飛び立つ前に、シルシニルの遺体の横で泣いているセニシアルに声をかけようとしたが、スイレンに「今は、やめとけ」と言われる。


また人を殺してしまった。今度は貴族を…。そして、今、メタフォの力を…世間に公表しようとしている。わたし…どうなっちゃうのかな?


王宮魔法使いフィプスアローの手を握ると、体がふわっと浮き上がった。地上のみんなの姿がどんどん小さくなっていく。上空から見ると、広域破壊術式の跡がくっきりと見えた。


「さぁ、いくよ、手を離さないで」


左手でうさ角を抱える。


わたしは空を飛んでいた。テイマリアン・サーガで出てきたシーンをまた再現できたのだ。


「フィプスアロー様。あの…殿の後ろに、生存者がいるか、確認する魔法とかお持ちですか?」


「ない。殺してしまった場合は、私の権力でもみ消す。構わず殺ってくれ」


あっさりと、怖いこと言う人だな…。

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