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すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第四章 植え替えられた魅惑の少女
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遺跡のクエスト その10

もっと、ベネツィオを知らないと…。スキルの発動前、それは心の何処か…。


体育座りのベネツィオを押し倒し、上に覆いかぶさる。


「ねぇ、リーナは、どうして、こんな所まで追いかけてきて、どうして、こんな酷いことするの?」


「良いから、私を信じて」


裸のままベネツィオに密着すると、ベネツィオのスキル際限なき魅了が、私を狂わそうとする。


でも、負けない! ベネツィオの心の底にある恐怖を取り除かねば…。


怖い! 怖い! 怖い! 命なんてスグ消える!


怖い! 怖い! 怖い! どんなに頑張っても理不尽に運命を弄ばれる!


怖い! 怖い! 怖い! どんなに強くなっても殺される!!


自分の精神を自分の体から分離する…。もう、戻れないかも…。だけど…。


リーナは精神を分離したことで、ある綻びに気が付く…。自分の心が他人に弄られた形跡を見つけたのだ。これは? なに? ”ベネツィオと巡り合い近づき守ること”


どういうこと?? 私は…誰かに操られていたの??


精神が動揺する…。ええ、良いわ。そんなこと。結果的に、命令されていなくても、同じこと。


ベネツィオの心にたどり着く。精神は恐怖に支配されていた。


光の魔法!! 浄化!! しかし…浄化できなかった。そうか。この恐怖を与えたシルシニルも闇の眷属から与えられた魔法を使っているかも。同じ眷属同士の魔法で、私の力が…、悔しい…。


”私が力を貸そう”と声が聞こえる…。この声は? 覚えがある。私の心を弄った人だ。


でも、ベネツィオの心を、取り返せるのならば…。


二人がかりの浄化で、ベネツィオの心の闇である恐怖は打ち消された。


「あなた達は素晴らしいですよ。私を退けるなど、誰にでもできることではありません」


闇だ。完全な闇が話しかけてきた。


「あなた達二人には眷属になってもらいましょう!! あとお近づきの印に闇の魔法も授けましょう!」


勝手に眷属にして、勝手に消えていった。


そんな場合じゃない! 精神と肉体を融合させないと…。あれれ? 上手くできない…? あれ? どうしよう! このまま死んじゃうかも…。


そのとき光が道を示してくれた。融合の仕方を教えてくれた。あれれ?


そう、助けてくれたのは、ベネツィオだった。


「リーナ。ありがとう…。でも、リーナには、全部見られちゃったね。最低でしょ? わたしって…。自分でも嫌いなんだよね。がんばっても、うまく…できないの…」ボロボロ泣き出すベネツィオ。


「みんな、そんな感じだよ。誰だって…、私だって…」

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