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すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第四章 植え替えられた魅惑の少女
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遺跡のクエスト その5

共通教育棟に通う生徒は、全員A会館に集められた。朝から都市全体が慌ただしい理由が説明された。


「現在、遺跡から溢れ出したアンデッドは、町一つを飲み込み、この都市フェイリスに向かっています。なぜ都市フェイリスに向かってくるのかは不明ですが、あと数時間後には都市フェイリスの目と鼻の先まで迫ってくるでしょう。次に、詳しい状況を報告して下さい」


「アンデッドの数の詳細は不明。目視によると、数千を超えているとのこと。また際限なく遺跡から次々と現れている情況です。個体で強力なアンデッドの報告はありません」


「国からは災害指定級の案件として、王国騎士団が向かっています」


「領主の騎士団からの回答では、都市フェイリスを囲む防壁を破壊される可能性は低いが、乗り越えてくる可能性があるそうです」


「冒険者ギルドでは、都市フェイリスからの避難の推奨と、討伐参加者への報酬を倍増した結果、3:7で討伐参加の人数が上回っているようです」


「さて、諸君、情況は思わしくない。我ら学園も生徒の避難を推奨する。君たちは、まだ生徒としても、貴族としても、責任を負うような立場ではないのだから」


***** ***** ***** ***** ***** 


「アンデッドは一撃で倒さないと反撃してくるからね。剣を振り抜いた後にできる隙きを狙われやすいのさ」教室に戻ると、他の生徒がアンデッド討伐について語っていた。


「どうする?」とウーラが聞いてきた。


「う〜ん、敵に飲み込まれる可能性が高いね。特にウーラとかリーナは、魔法の再利用待ち中に、対応できる手段がないから、すごく危険だよ?」わたしは答える。


「逃げるしか無いのか?」スイレンが悔しそうな表情で言った。


痛みも恐怖も感じないアンデッドの群れに飛び込むなんて、そんな無謀な真似はできない。


「おい、都市の防衛プランを入手したぞ!」教室中の生徒が集まる。


そのプラントは、学園が広域破壊術式を発動した後、残りのアンデッドを冒険者および領地の騎士団で討伐するというものだ。


「う〜ん…。でも次々とアンデッドが来襲してくるんでしょ? あまり意味ないような」と呟く。


「まぁ、待て、ベネツィオ。最後まで聞け、広域破壊術式内のアンデッドを討伐したら、その次にも一度、広域破壊術式を放つ。そうやって遺跡までアンデッドとの戦線を押し戻しながら戦うんだ」


「私、学園を守りたい。学園が無くなったら…」リーナが戦う決意をする。


「なら、私も!」とスイレンが続き、その熱はクラス全体に及んだ。


「どうするんだ? あとは私とベネツィオだけだぞ?」とウーラに促された。


「う〜ん。どうしようかな。このクラスの中で、全員を…最低でもクラスの皆を戦場から、脱出させられるような魔法を持っている人いる?」


「そんな…戦いって、逃げ道を用意して行くもんじゃねーだろ!?」という回答に、「逃げ道の重要性も知らない素人は黙っていて!」と一括する。わたしには災害指定級の魔物を倒した実績がある。わたしに声に誰も文句は言えない。


「あの…範囲は小さいですが、わたし…転移魔法が使えます」ケリナーがぼそっと言った。


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