↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第四章 植え替えられた魅惑の少女
109/286

遺跡のクエスト その4

そのときガッと肩を掴まれる。「どうした? ベネツィオ? 様子がおかしいと思ったら、壁に寄りかかって…調子が悪いのか?」スイレンだ。


スイレンに説明すると、グワッと怒りの形相になる。大地の斧を召喚して、シルシニルの下へ走り出した。わたしも覚悟を決め、短剣を抜き走り出す。


少女は…アカデミックローブを着ていなかったからわからなかったけど、同じコースのケリナーだった。ケリナーはほぼ裸の状態だった。


「なんだ貴様達は!! 領主の息子である俺に逆らうのかっ!!」特に領主の息子だからと言って、戦闘力が高いわけでもない。物理関係ならスイレンとわたしに敵う相手などそうそういないだろう。


「死ね! 雷の捌き!」杖無しで魔法を撃ってきた! わたしは準備しておいた魔法障壁をスイレンとシルシニルの間に作り出す。魔法障壁を一度で破壊するシルシニルの魔法の力は本物だ。


「気をつけて!!」大地の斧を振りかぶるスイレンも頭に血が上っているはず。冷静になって!!


「殺す!殺す!殺す!殺す!」シルシニルは、今度は手に杖を持ち、魔法の準備を始める。


どうする!? 頭よりも体が先に反応した。シルシニルの杖を持つ腕を、右手の短剣の柄頭で殴りつけ蹴り飛ばすと、スイレンが振り下ろした大地の斧を左手の短剣で優しくいなした。


「そこまでだ! シルシニル! 拘束の縄」セニシアルが基本魔法で気絶しているシルシニルの動きを封じると、わたしもスイレンに同じ魔法をかけた。


「ありがとう…セニシアル。大丈夫? ケリナー?」わたしは魔法の箱から、予備のアカデミックローブを出して、ケリナーに渡した。サイズは…小さいけど…。


元々、セニシアルとシルシニルで買い物に来ていたらしい。セニシアルが目を話した隙に、シルシニルがケリナーを見つけ、路地に連れ込んで…。シルシニルを探しているときに、わたしと出逢って…。


「今回のことは…。誰にも言いません。だからシルシニルに、わたしを恨まないように言って頂けますか?」ケリナーの家も領主に対抗できるような爵位持ちではない。下手に訴えて恨みを買うようならばレイプされることを望んだだろう。それが最良の選択なのは、高官コースの授業で習っている。


「くそっ!」スイレンが憤る。


「ケリナー、本当にすまない。もう迷惑かけるような真似はさせないよ。それに…ベネツィオ、スイレン…ありがとう。君たちが困った時は、俺に言ってくれ。可能な限り手を貸すよ。すまないが、先に寮へ帰ってくれないか? シルシニルが目を覚ますと、また暴れそうだからね」


***** ***** ***** ***** ***** 


ここは今日の朝まで、ベネツィオたちがいた遺跡東部にある地下迷宮。その地下迷宮は地下4階とそれほど深くはない。その最奥部、冒険者たちに扮した大陸の連合軍・斥候隊…例の姫とその一味の姿があった。


「今度こそ、この国を目茶苦茶にしてやるわっ!! さぁ、やっておしまい!!」


命令さた黒いローブを着た魔法使いの老人は、最奥部にある…とある装置を起動させた。


「おい、とっとと、逃げようぜ!!」と上半身裸の巨大な斧と持った戦士が叫ぶ。


この三人が起動したのは、アンデッド生成装置だ。元々、この遺跡はアンデッドを労働力として、活用できないかを実験するための施設だった。生成されたアンデッドは、とある魔道具によって、制御操作されるのだが、長い年月の末、その魔道具は…冒険者たちに持ち出され…値の付かない不要なアイテムとして、どこかの道具屋でワゴンセールされれいるのだ。


そして溢れ出すアンデッド達…。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。