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あいうぉんととぅーびーあ ニンゲン!  作者: 今はまだ保留でお願いします
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夏村の気持ち


一年生のときから何一つ変わらない、いつも通りの学校生活。


ただ演技をし、クラスの人間とどうでもいいことを話す。


話したって自分に得のあるような会話はないし、お金や食べ物がもらえるわけでもない。


でも演技をしないといけないんだ、とどこかで感じていた。


演技をしていないと、孤立してしまう。


孤立はしたくない。


両親は、小学四年生のときにでていった。


家で一人ぼっちになった。


ただいま、を言ってもおかえりは返ってこない。


毎日が寂しかった。


両親から届く写真や手紙は、すべて破り捨てた。


一人ぼっちの自分を笑っている風に感じたからだ。


幼なじみの椎菜は、自分に構ってくれた。


けれど、椎菜はいじめの対象になりやすかった。


運動が苦手で、少しぽっちゃりとしていてためいじめやすかったのだろう。


幼なじみがいじめられていて、黙ってはいられない。


椎菜を守ろうとした。


守りヒーローのようになって、友達と呼べるような人物を増やそうとした。


が、それは逆効果となってしまった。


いじめられっ子をかばうおかしい子。


変な子。


気味が悪い子。


陰でそう呼ばれていたことを知っている。


自分はなにも悪いことをしていない。


正しいことをしただけなのに、さらに嫌われる。


なにが正解なのだろう。


なにが間違いなのだろう。


もうなにもかもわからなかった。


でもきっと、先生の言う事は正しいのだと考えた。


先生の言う通りにしておけば、誰も文句は言わない。


そこからというもの、先生の言う通りの人生を送った。


予習復習をしっかりとし、忘れ物をしないよう心がけ、清掃を真面目に行った。


ある時、友達はいないのかと聞かれた。


正直にいないと言うと、作りなさいと返された。


先生の言う通りに友達を作ろうと頑張った。


自分が思うことを言えば否定された。


みんなと違うじゃんと言われた。


だから学んだ。


友達を作るときは、みんなに合わせればいいのだと。


それを繰り返すと、みるみる友達が増えていった。


意外と簡単なんだ、と思った。


しかし、心の底から仲良くなりたいと思える人は誰もいなかった。


本音を話せない、上っ面の関係。


本音を言える人が欲しいと思った。


そんななか、あん子が現れた。


人間ではない、ロボットのあん子。


自分のことをなによりも慕うあん子。


言う事も聞くし、反論もしない。


本音をいってもいいし、なおかつ誰にも漏らさない。


思うことは一つ。


最高。


だが、この最高にはおまけがついてくる。


毎日のキス、毎日のお風呂、うまいコミュニケーションのとりかたを教える。


そして、人間にする。


しかし、人間にするということは、真っ直ぐで純粋なあん子に、人の腹黒さや醜さを教えなければならない。


そうなると、誰にも本音を言えない。


またあん子が来る前の生活に戻ってしまう。


ストレスだけが溜まる、嫌な世界。


――戻りたく、ない。


だって私は、あんな真っ暗な世界――


「――さん。三好さん! 聞こえてる?」


「は、はいっ?!」


「ぼーっとしない。ほら、三十二ページの……」


考え事は終わりだ。


先生の言う通りにしよう。



スマホにしてから活動できていなくてすみません……

スマホの扱いに全く慣れないです……

頑張ってスマホマスターになります。←




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