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あいうぉんととぅーびーあ ニンゲン!  作者: 今はまだ保留でお願いします
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びっくり

ばらばらになった。


はずだったが。


「千香ちゃんも家こっちなの?」


握った手をそのままに、千香に尋ねる。


「は、はい! アタシもこっちなんです。小さなアパートに、引っ越してきまして……」


「へぇアパート。私もアパートだよー、お揃いだね」


にこっと微笑む。


千香も微笑むを返してくれた。


可愛い。


それにしても、ともにアパートとは。


これはアパート同盟を組むしかない。


「でも私のアパートぼろぼろでさ。いろんなとこがぎしぎし鳴るんだよね」


「そ、そうなんですか? アタシのアパートは、見た目はぼろくそですけど、中は、豪華なんですよ……! 引っ越して、きますか……?」


「え?! そ、それは…………まさか………」


顔が熱くなる。


だんだんと赤くなっていくのがわかる。


なんだか恥ずかしい。


でも、これは、やはり……。


「せ、先輩? あの、お顔が真っ赤ですよ? もしかして、お熱ですか?! 大丈夫ですか?!」


「あ……」


瞬間、目の前に千香の顔がくる。


長い睫毛に縁取られた大きな瞳は、若干の涙がたまりうるうるしている。


少し揺れる瞳からは、自分のことを心配しているのだということが伝わってくる。


可愛らしい顔に、見とれてしまう。


――はっ! 状況確認状況確認!!


この体制から予測するに、恐らく千香のおでこと自分のおでこが密着しているのだろう。


これが唇だったら……ではなくて!


よくアニメや漫画で見るあれだろう。


おでこをくっつけて熱があるかどうかを調べる、あれだ。


あんなことで熱が計れるとは思えないが、そこは気にしないでおこう。


「……はい。お熱はないようですね。……ふぁ!? 突然、こんなことをしてしまい、申し訳ありませんでしたっ!」


離れたおでこは、地面を向いている。


「き、気にしないで! 熱はないよ! さあ帰ろう! かーえろー!」


「……アノ?」


「なにか忘れてない?」


ここまで存在感ゼロだったあん子と莉子が口を開いた。


あん子のバッテリーは大丈夫だろうか。


「どうした?」


「ジコシょウカイ、シテナイデスヨネ?」


「うんうん」


自己紹介を忘れていた。


「そういやそうだった! 改めまして、三好夏村です。よろしくね、千香ちゃん」


「よろしくです、夏村先輩」


「ワタシハ、三好あん子デス。夏村サンノ、イトコ、デス」


「よろしくお願いします、あん子先輩」


「僕は小波莉子。なっちゃんの……嫁です」


「違うよ馬鹿!!」


「り、莉子先輩ですね。よろしくお願いします」


最後がどうかしていたが、とりあえず自己紹介を済ませる。


お互いの好きな食べ物などを話しているうちに、夏村とあん子の自宅前に到着した。


「それじゃあ、私とあん子の家はここだから、ばいばい」


軽く手を振る。


「サヨウナラ、ミナサン」


あん子がぺこっとお辞儀をする。


「じゃあまた明日〜」


莉子が手を振る。


「じゃあ、帰ろうかあん子」


「ハイ」


二人に背中を向け、玄関へと向かう。


が、


「ま、待ってください! 夏村先輩、あん子先輩!」


千香に呼び止められた。


「うん? どうした?」


「アタシも、ここに、自宅が……」


「え?!」


引きこもっていたから、全く気がつかなかったが、最近この辺をうろついている人がいた気がしてきた。


それに、回覧板にも『三ヶ日』という名前が増えていたような……!


「夏村先輩の、前の家に住んでます……」


少し顔を赤くしつつ、笑いながら言った。


「で、でもここ! ……大声じゃ言えないけど、ぼろ――ふむ?!」


全部言い切る前に、あん子に口をふさがれた。


そういえば、今いる場所の横の家は管理人さんの家だった。


よかった。


本当に、ふさいでくれてよかった。


「いろいろ、修理したそうで、ここの内装だけは、一流ホテル並らしいのです……」


「うらやましい……」


「なっちゃん、もう千香ちゃんの家に住み着いちゃいなよ〜。あん子は僕の家に住まわせるからね!」


すごいドヤ顔をされた。


スルーしよう。


「よかったら、どうですか……? 以外と広いですよ? 201号室と、202号室が合体されていますので……」


ということは、このアパートの二階は三ヶ日邸ということだ。


千香ちゃんすっげー!


住みたい気持ちはやまやまだが、こっちにはあん子がいる。


千香ちゃんにあん子の秘密を教えることはできない。


いい子だろうが、まだ出会ったばかりで信用するわけにはいかない。


「でも、悪いし大丈夫だよ。それよりさ! もう寒いし、みんな早く帰ろう!」


「そうだねー。僕寒いのだけは苦手なんだよ。暑いのも苦手だけど」


「それでは先輩方、さようなら。また明日、会いましょう」


それぞれ帰宅した。



更新が遅くなりまして、申し訳ありません!

次からはなるべく早く更新します!

楽しみにしてくださるかたのため、これからもがんばります!



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