表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あいうぉんととぅーびーあ ニンゲン!  作者: 今はまだ保留でお願いします
23/29

結んでみますた

「夏村ちゃん、あそこにいるのって莉子ちゃんとあん子ちゃんじゃない?」


他愛ない会話をしながら登校していると、隣にいた椎菜が校門のほうを指差して言った。


「だぁーかぁーらぁー! これは、お母さんに染められたのーっ!」


指された方を見てみると、校門で莉子が叫んでいた。


「学校で染めてはいけないというルールはありませんがさすがにピンクは派手です」


どうやら加賀美先生と張り合っているようだ。


急いで近くへ向かう。


一体なにがあったのだろう。


「あと三好さん」


「ハイっ」


「あなたも髪の毛を染めているのならせめて結んでくださいそんなに長い髪の毛なんですから」


「ハイ……」


「先生、どうしたんですか?」


オフモードから一気に営業モードへとチェンジし、状況を確認する。


「ああ三好さんおはようございます。昨日はしなかったのですが小波さんの髪の毛が派手すぎるので今注意していたんです。まったくすべての生徒が三好さんのように髪色を黒にしてくれればよいのに……」


得意の早口で次々と言葉がでてくる。


よくこんなに長い言葉を噛まずに言えるものだ。


「さあ小波さんその髪色をどうにかしてください派手なので。あと三好さんも髪を結んでください」


先生がもう一度注意すると、校長がやってきた。


「まあまあ加賀美先生。いいじゃありませんか」


カリカリしていた加賀美先生をなだめに来たようだ。


「ですが校長先生……」


「これも生徒の個性ですよ。個性は伸ばしていかないと、みんな同じじゃあつまらないと思いませんか?」


「それは……」


さっきまでカリカリしていた先生が、どんどん弱気になっていく。


「(椎菜、校長先生の力ってすごいんだね)」


「(私もそう思っていたところ)」


率直な感想だ。


「十人十色と言うでしょう? まさにそれですよ。ですが……三好あん子さん、ですよね?」


あん子を見る。


「ハイ。三好あん子デス」


「あなたの髪は、長すぎるので結びましょう。そのほうが動きやすいと思いますよ? ちょっと待ってくださいね……」


すると校長はポケットを漁り始めた。


ありました、と出したのは、デフォルメされたうさぎがついた髪ゴムだった。


「三好さん、ちょっと後ろを向いてもらっていいですか?」


「ウシロヲ……? ワカリマシタ!」


後ろを向いたことで夏村を確認したのか、手を振ってきた。


あん子が手を振っている間に、校長先生は手早く髪を結う。


腰ほどまである長い水色の髪を手櫛で軽く梳かし、耳より少し高い位置で二つに結ぶ。


あっという間にツインテールの完成だ。


「はい、これを見て?」


校長先生が鏡を取り出し、あん子に向ける。


「オォ! アットイウマニ、カミガフタツニ! コレガ、ゾクニイウ‘ツインテイル’トイウモノデスネ?!」


興奮して聞くあん子に、校長先生は微笑みを返す。


相当嬉しかったのだろう。


あん子はツインテールを掴んで振り回したりしている。


「それじゃあ、早く教室に行かないと遅刻しちゃいますよ?」


そう言って校長は去って行った。


「すっご……」


髪ゴムや鏡を持っていたり、手早くツインテールができる校長に驚いた。




教室に行き、自分の席に座る。


からっぽのバッグを置き、自分のロッカーに重箱を入れる。


さっき食べて美味しかったので、お昼が楽しみだ。


――早くお昼にならないかなあ……。


少しにやける唇を噛み、営業モードの顔を作る。


「夏村ちゃーん」


「はーい」


上辺だけの友達の一人に呼ばれた。


「宿題教えてくれる? ここがわかんなくて……」


「いいよー。どこどこー?」


営業ヴォイス&スマイルで呼ばれたほうへ行く。


これでも学業優秀なのだ。


そして、この学業成績と営業ヴォイス&スマイルを振り撒くことで、バレンタインで既製品をたくさんもらったり、誕生日プレゼントで既製品をたくさんもらえたり、既製品をおごってもらえる量を増やしているのだ。


そんな営業モードをあまり良く思っていない人物が二人いた。


そのうち一人は、言うまでもなく椎菜だ。


――夏村ちゃんまた勉強教えてる……! 私も馬鹿になろうかな……。


椎菜も学業優秀なので、勉強を教え合うということは基本しない。


――あぁ近いっ! 手が当たった! くぅ〜っ!!


歯を強く噛み合わせる。


イライラしながらシャーペンをとり、自分と夏村がいちゃついているところを机に書く。


こうすることで、イライラを抑えることができるのだ。


そして良く思っていないもう一人が、あん子だ。


――夏村サン、ドウシテアンナニ、エガオヲフリマイテイルノデスカっ! ワタシニハ、夏村サンヲエガオニデキナイノデシょウカ……。


制服の裾を掴み、悔しさを少し紛らわす。


――ドウシタラ夏村サンヲ、エガオニデキルノデスカ……?


机に突っ伏す。


突っ伏したまま、結ってもらったツインテールを振り回す。


――ウぅ……。ナニモデキナイジブンガ、ナサケナイデス……。夏村サン……。


さらに早いスピードで振り回す。


だれかに当たった気がしたが、気にしちゃ駄目だ。


――キょウノジゅギょウハ、ウケタクアリマセン! キょウハ、夏村サンノコトヲカンガエルヒナンデスっ!


そう決心し、眠りについた。





ぐっちゃぐちゃになってすみません!

申し訳ありません!(土下座


次はがんばります!



評価、お気に入り、ありがとうございます!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ