前立腺癌になっちゃった話ep.2(エピソード2)
目を覚ますと、そこは見慣れない天井だった…?
術後、何やら先生や看護師さん達と会話したような気がしたが、何も憶えていなかった。ただ、目が覚めた時には朝だった。
検温、朝食などが終わる頃に、私のベッドの足元にヤツが…。そう、主治医が不敵な笑みを浮かべて仁王立ちしているではないか!(被害妄想)くっ…、殺せ…。(笑)
何の用かと思えば、「アナタは、前立腺癌です。生体検査の結果がまだなので、確定では有りませんが、ほぼ間違い無く、前立腺癌です!」…、は?なんて?
そんな私を置いてけぼりにして更に、「早速今から、前立腺癌の治療を始めます。」と言って、いきなり下腹部にまぁまぁデカい注射器をブスリ!と突き刺しやがりました。えぇ、それはもう、泣きそうなくらい痛かったっす!てか、泣いたっす!(涙)不意打ちの注射は止めて欲しいものだ。
この時の注射は「ゴナックス」と言って、注射後ものすごく痒くなる。「ムキィー!」ってなる位には痒くなる。
この「ゴナックス」を注射する根拠として、前立腺癌マーカーのPSA値が29,900と云う途轍もない値だったかららしい。医師だけでなく、前立腺癌仲間達からも、「そんな数値聞いた事無い!」と驚きを持って迎えられる程の、目も眩む高数値であったらしい。フフン!
その「ゴナックス」と同時に腕に注射されたのが、「ランマーク」と云うモノだった。コチラは、チクッと痛いだけの至って普通の皮下注射である。
では、整形外科の治療はと云うと、痺れと痛みを緩和する「タリージェ」を服薬する位のものだ。「デノタスチュアブル」「アスパラCa」などは、前立腺癌の骨転移に対する薬らしいので…。
「ゴナックス」「ランマーク」のお注射が終わると、首の固定装具の型取りが始まった。「今、私は何をされているのだろう。」と思いながら、装具士の方のなすがままに、弄ばれていたのだった。(笑)
その翌日からは、リハビリが始まった。リハビリといっても、首をどうこうではなく、体力の低下を防ぐ為の予防的リハビリである。
ココで運命的出会いを果たしたのだ。私をアニメ沼へと引き摺り込んだ、リハビリの先生その人である。若い世代のリハビリ中に仕入れた、面白いマンガやアニメの情報を、イカにも面白そうに話して聞かせてくれるのだ。「そんな言い方されたら、視るしか無いヤン!」みたいな。(笑)
このアニメ沼の話は別の作品で…。
順調に治療が進む中、大学病院を追い出される時が来た!
ところが、ここで大問題が発生したのだ!
前立腺癌のホルモン治療薬の「アーリーダ」と、整形外科治療の両立が出来る病院が無かったのだ。「アーリーダ」を取るか、整形外科治療を取るか。
主治医の判断は、まず頚椎圧迫骨折の治療と、リハビリを優先する事だった。
自宅近くの整形外科病院に転院して、ここでも順調に治療が進んだ。
大学病院からの、帰って来いという連絡後、速やかに転院。泌尿器科メインの治療に切り替わった。
この時期のトピックといえば、間違い無く、執刀医(整形外科)との熱いバトルだろう。
私)どうなってるの!!(怒)
医)言ってましたけど。
私)聞いてないんだけど!(プンプン!)
医)ちゃんと言ってましたけど!
私)え?マジで?
医)マジで!
私)あぁ~、聞いた事憶えて無かった…。 ごめんなさい。
医)いや、まぁ分かって貰えたならいいです。
という、まぁまぁ大きな声でのやり取りがあった。
この後から「強敵」と書いて「とも」と呼び合う仲になったのは言うまでもない。(笑)
泌尿器科の看護師さん達には、整形外科バトルを泌尿器科でするなし!みたいな感じで、シラーとした冷めた目で見られていたのは言うまでもない。(爆笑)
その後順調にマーカーの数値を下げながら、またもや大学病院からの退去命令が下った。
この時は、「アーリーダ」の取り扱いの有る泌尿器科病院へ転院した。
ここでは、事件も無く、平和に過ごす事が出来た。…、いやソレが普通ヤロー!
大学病院から、精密検査のお誘いが有り、退院して、大学病院で精密検査を受け、ようやく帰宅したのは、最初の入院から3カ月後の事だった。
今回はココまで。
ココまで読んで頂いてありがとうございました。
この他にも作品が有ります。併せて読んで頂けると嬉しいです。




