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前立腺癌になっちゃった話ep.1(エピソード1)

いよいよ前立腺癌生活スタートです。

 さて、素敵で素晴らしい院長先生からの紹介状を携えて、やって来ました大学病院。

 総合受け付け(初診窓口)から、整形外科の受け付け窓口へ。この日は患者さんが非常に多く、また長々と待たされるのか…。と思っていたら、看護師を連れて整形外科の先生が目の前(待合ロビー)に現れて、「画像を見たけど、更にウチでも、もう一度検査をするから」と、そして、「このままだと、体が自由に動かなくなるかも知れないから」そう言って、看護師さんに入院病棟のベッドの空き状況を確認する様に指示、空きを確認すると直ぐに、「今から入院して貰うから、とりあえずその前に検査に行って。」と。…マジかぁぁ…。展開早すぎじゃね。など考えている間に、検査が始まり、終わると同時に病室へと連れて行かれた。

 痛み止めの薬も飲まず、アノ検査コノ検査、更にもういっちょ、位の勢いで検査を受けて、肉体的にも精神的にも疲弊して、痛みも限界突破して、頭フラフラな状態で、カンファレンス室へGO!

 まぁ、何を言われているのかさっぱり分からん!今でも、この時カンファレンス室に入った以外の記憶は無い。私の脳はすっかり処理落ちして、更にはスリープモードに移行していたようだ。

 その証拠に、整形外科の先生と入れ替わりで、泌尿器科の先生が入室、説明が有った事など、全く憶えていない。カンペキに「無」である。ミリ知らである。

 翌日に、頚椎圧迫骨折の手術が有る事位は理解出来ていたので、絶飲食は全く持って何の問題も無かった。むしろ、食え!と言われる方が、ムリ!って感じだった。とにかく、痛くて痛くて痛くて、声を出すのも嫌な位には痛かった。

 こんなに痛いと寝れないじゃん!…と思っていたのに、気が付いたら手術準備の為に起こされたところだった。解せん。

 手術準備が整うのを待っていた人物が、目の前に立っていた。…誰?えっ?どちらさん?

 そう、彼こそが主治医であるトコロの泌尿器科の先生だった。「昨日説明しましたが、…」ん?何を?

 とにかく、頚椎圧迫骨折の手術で麻酔を使う為、前立腺から癌の検体を取るのに、麻酔は使わず痛み止めでやります、…と。えっ?何て?である。意味不明。コノヒトハナニヲイッテイルノカ…。完全に脳が理解を拒んでいた。

 そんな現実逃避も虚しく、麻酔無しで、痛み止めだけで、直腸の腸壁を貫通させて、前立腺から癌の検体を採取する、という拷問が始まった。

 痛み止め…。痛み止め…。!!!!痛み止め!!!!効かないじゃん!効いてないじゃん!ダメじゃん!腸壁貫通する時に、痛覚貫通してんじゃん!

 洒落にならなかった。10〜12カ所。半分以下の5カ所目位から、痛み止めは切れて、防御力はペラペラの紙装甲である。いとも簡単に防御力貫通されていた。その後は防御力無効で百億%ダメージを受けていた。勿論、何もせず、攻撃を受けていた訳では無い。ただし、手は肩から手首をがっちり掴まれ、どうにか動きそうな足を使って反撃を試みたが、コチラも膝と足首を押さえられて、ひっくり返った虫さんがジタバタしているかのようだった。…無念。

 絶対にコイツの顔は忘れない!そう思って睨みつける前に、「お疲れ様でした。」と、コーヒータイムが終わったかの様な軽やかなひと言を残して颯爽と立ち去って行かれてしまった。もう、涙で目の前がボヤけて、その背中さえ見えなかった。(笑)

 それに引き換え首の手術たるや、麻酔科の先生に、「30まで数えてください。」と言われて、憶えているのは5までだった…。気付いたら、病室のベッドの上だった…。解せん。

 こんな感じで、前立腺癌生活がスタートしたのだった。 

 カンファレンス室の話ですが、泌尿器科の先生は最初から室内にいた説も…。

ココまで読んで頂いてありがとうございました。

 まだまだ続きます。このまま続けて読んで頂けると嬉しいです。

 更に、他にも作品が有るので、そちらも併せて読んで頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。

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