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第4話 カフェ日和

葉原。

ホビーショップの地下にある、ファンダムカフェ。

ファンダムファンの聖地の一つ。

ファンダムファンは、主に、男子が多いのだが、ここは、女学生にも人気がある。

通常のメニューの他、期間限定メニューがあり、何度来ても楽しめる。

期間限定のメニューには、ブラインドのクリアファイルが付いていて、特典目当てに来るファンも多い。

店内には、歴代のファンダム作品のプラモデルが、ずらりと飾られている。

「お、おー…」

ヲタク2号は、歴代のファンダムのプラモデルを、ジッと見つめる。

「ファンダム様には、お仲間が、たくさんいらっしゃるんですね」

「うん。たくさん、いるよ。全部、強いよ」

お洒落なグラスの、オレンジジュースのストローをくわえながら、オタはうなづく。

「この娘、未来人なのか。驚いたぞ」

オタの友達、男樹竜助が、同席している。

「そうなんだよ。男樹〜。未来から来たアンドロイドで、ファンダムの大ファンなんだって」

「アンドロイドか…。普通の女の娘に見えるぞ」

「ボクの弟子志願者なんだ〜。今、家に、寝泊まりしてる」

「ワ、ワタシも、オタの家に寝泊まりしているからな。オタの未来の嫁として、昨日は、同じ屋根の下で…」

こちらも、同席しているライラは、頬が赤い。

「は、恥ずかしい…」


第4話 カフェ日和


ヲタク2号は、通常メニューの『ファンダムソーダ』を飲んでみる。

ごくごく。

「…お、美味しいです」

炭酸飲料は、青く、しゅわしゅわしている。

「ここは、オレが、お金を出そう」

35歳の妻子持ちの男樹が、胸を張る。

男樹の家は、うどん屋を経営していて、結構繁盛している。

家族は、全員、アニメおたく。

男樹は、家族がほしいアニメグッズの買い出しのため、葉原によく来る。

「…何故、オタ様たちは葉原に来るのですか?」

ソーダを飲み干した、ヲタク2号は、問いかけた。

「オレとうちの家族は、スマホが苦手で、ネットショッピングができないから、葉原で買うためだぞ」

「ボクは、この目で、実際のプラモデルを見て買いたいから、葉原に来るけどね〜」

くもり眼鏡を光らせる、オタ。

オタは、ファンダムのプラモデルを集めている。

ホビー雑誌を愛読するオタは、ファンダムのロボットがプラモデル化されるのを、全てチェックしている。

新品のプラモデルは、箱付きだと場所をとるが、オタは、買ったあとに、すぐ組み立てる。

箱は、その時に捨てる。

完成したら、スマホカメラで撮影して、コレクションにする。

十分に飾って、満足したあとは、収納ボックスにしまう。

収納ボックスは、押し入れ行きだ。

「買い物のため…、ですか?」

「うん。そう」

「アニメファンというのは、買い物をするものなんですね。アニメファンは、何を買うんですか?」

「何って、アニメグッズだよ」

「…アニメグッズ?」

「あ、そうだ。」

オタは、アニメショップに行くことを提案する。

ファンダムの下敷きとか、メモ帳とか、そういうのが売っていることを、ヲタク2号に伝える。

「…ファンダム様の下敷き…メモ帳…」

思いをはせる、ヲタク2号。

「プ、プレゼントを買うのか?ワタシには、プレゼントなど、ほとんどしてくれないのに…!」

「ライラ。アニメグッズに、喜ぶの?」

「オ、オタが買ってくれるものは、ワタシは、何でもうれしい!」

「あ~、そう。じゃあ、買ってあげるよ」

「ほ、本当か?オタ…!」

ライラは、心の底から、歓喜する。

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