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3. Troublemaker

モンスターと戦うまで行かないですねー

「ようこそ、パドレさん。司祭長のあなたがスケルトンの獣魔登録ですか?」

「いえ、こちら異界の住人の方なのですが、私のような聖職者に攻撃されて浄化されるので…かく言う私も浄化したので…その対策として…」

ものすごく、言いにくそうにパドレさんが受付に伝える。

「あ、そうなんですね、異界の住人の方の中には異形種の方もいるようですね。私はフラウと申します」

「私はヴィオレットって言います。よろしくお願いします」

「では、私はこれで、フラウさんよろしくお願いします」

「パドレさんありがとうございました」

パドレさんは教会に帰るようだ。

というか司祭長って偉い人じゃない?

あ、だから浄化なんて使えたのかな?


「ヴィオレットさん、ギルドは初めてですよね?」

「もちろんです。あと、ギルドの冒険者登録もしたいんですけど」

「両方とも同時に登録しましょう。まずは、こちらに名前を記入していただくんですが…こちらで記入しますね」

「やっぱり、他の住人も書けなかった感じですか?」

「ええ、書いてもこちらには読めないようですので、こちらで記入するのが速いですね」

「【言語学】が低いのが原因ですよね」

「そうです。では、質問していくので答えてくださいね」

答える内容は普通は名前と職業だけなのだが、私の場合は一応の種族もだ。

職業が変化した場合は自動で変化してくれるようだ。


「ありがとうございます。えーとこちらは冒険者用のタグになります首にかけておいてください。こちらは獣魔の紋章アクセサリーなんですけど、目立つ場所に…ヴィオレットさんは冒険者用のタグと一緒に首から下げればいいですよ」

「わかりました。ありがとうございます」

「これは依頼の登録時と完了時に必要になるので、なくさないように気を付けてくださいね」

「はい、あとは何か気を付けることはありますか?」

「ええと、異界の住人の登録が初めてなのでもしかしたら、何か不都合がありましたらこちらに来てもらってもいいでしょうか?」

「もちろんです。私のような住人が住みやすいようにしていきたいですから」

「では、これにて獣魔登録自体は終了になります。あとは訓練などもありますが、どういたしますか?」

「どんな訓練があるんですか?」

「そうですね、武器各種の使い方から魔法技能訓練などありますね。一覧はこちらです」

リストを確認すると、訓練のリストと金額が書かれている。

この世界のお金の単位はNニューだそうだ。

ちなみに私は所持金0 Nです!理由は浄化されたときに…

料金のところに0 Nと(初回)が書かれているのがいくつかあるな。

「この初回というのは1回目だけただってことですか?」

「そうです。ただし、全体で一つしか選べないのでご注意ください」

「うーん、これは今すぐでもなくて大丈夫なんですよね?」

「もちろんです。先に武器を使用して感触を確かめてからやる方のほうが大半ですので」

「そういう手もあるのか…とりあえず、また今度試しに来ますね」

「わかりました。一部の訓練は仲良くなった住人の方が教えてくれる場合もありますよ」

「本当ですか、ありがとうございます。町の中を探索してみたいと思います」

「では、お気をつけて」

ギルドを出て町の中を探索するために、ギルドを出てすぐの広場の地図を見る。



この町は始まりの町と呼ばれているが、正式名称はコーズドタウンと呼ぶようだ。

何か書くものないかな?マッピングするもの欲しい。

「びえぇぇぇん!」

なんか、子供が泣いてる声がする。

そちらのほうを向いてみた。

「怖いよー!びえぇぇぇん!」

「どう見ても私ですね。どうしましょう?」

あ、近くの冒険者がなだめに行ってくれた。ありがとう!私が行っても逆効果になるだろうしね。

どうしたものかと悩んでいると。

「いたぞ!あそこだ!」

あ、衛兵さんかな?私また教会行きですかね?それとも牢屋行きかな?

「はい、大人しくします…」

「ん?もしかして、そなたは異界の住人か?」

「はい、そうです、ヴィオレットって言います」

こんなにトラブルが続くなら、実家カタコンベに還ろうかな?

「す、すまない。まさか異界の住人だとは思わなかった」

「いえ、教会を出た時点で少しは自覚してますから」

「俺はこの町の兵士のアンドレだ。ああ、獣魔用のアクセサリーをつけて対策していたのか。近くにサモナーやテイマーが居ないモンスターがいると通報があってな」

「あー、もしかしてほかの異形種の方は居ないんですかね?」

「う、うむ。居たとしても近くにほかの人がいたりしたのでな」

「うーん、やっぱりアクセサリーだけだと効果が薄いんですかね?」

「いや、まだ、異界の住人たちが現れてたばかりで戸惑っているのだ」

「私も誰かと行動したほうが良かったんですかねー、町の探索をしたいと思ってたんですけど…」

「異界の住人というから人類種ばかりだと思っていたのだが、まさか異形種もいることに戸惑っているのだ。一人は避けたほうが良いだろう。聖職者なんて見たら突然攻撃しそうだぞ?」

「いえ、もう経験済みです。教会の方に魔法を指導していただく前に浄化されました」

「ああ、そう言えば教会から来たと言っていたな。ほかの異形種はほかの人族と共に来るもののほうが多かったからな。」

「町の中で異形種だけでいたら、兵士に攻撃されても文句は言えませんね」

「そうだな、または一目でわかるようなものがあればいいのだが…テイマーやサモナーたちはアクセサリーだけでなくわかりやすい装備で獣魔であることを示しているな」

ちょうど、エルフの頭の上にスライムが乗っているが、スライムはなんか冠をかぶっている。

「確かに、あのスライムみたいなの自然には居ませんよね」

「そうだな、スケルトンはたまにローブとかを着たやつも居るからなー」

二人そろって途方に暮れている。

ちなみに私は首からアクセサリーを装備しているだけで、マッパです。

乙女にあるまじき姿とかいうなよ?ん?魔物が装備付けてるわけないだろう?

あ、ゾンビは例外ですよ。奴らはぼろ布を装備してる。

町の中に入ってきたら、腐った匂いで鼻のいい種族からフルボッコ確定ですよ。

「そうだ、それこそ、ギルドに相談したらどうだ?」

「そうですね、また戻って相談してみます」

アンドレさんから見送られてギルドに戻る。


「フラウさーん…」

「ヴィオレットさん…子供に泣かれてましたね」

「見てたんですか?」

ジト目でフラウさんを見る。

「いえ、この位置からちょうど見える位置なんですよね」

そう言って指をさす方向を見ると、地図と子供が居たところがしっかりと見えている。

「うーん、どうすればいいと思います?」

「ほかの人と行動するか、ですけど、無理にお願いするわけにいかないですし、一目でわからないと先ほどの二の舞ですもんね」

「一目でわかるような装備ですかー」

「でも、スケルトン種ですと…」

「兵士さんも言ってましたよ…逆にこれっていうのがあれば」

「あー、対策がないというわけではないんですが…そのためにはアンデット種の弱点を克服する必要が」

「もしかして、浄化装備ですかね?」

「教会の司祭服は基本的に浄化が働くんですけど、それを着るためには【浄化無効】が必要でしょうから…」

「形だけをまねたものとかないんですか?」

「いえ、服に精霊紋と呼ばれる紋章が刻まれるので、それが浄化のもとになるので…」

「うーむ、なら教会で浄化され続ければいいんですね?」

「パドレさんに頼んでみるのが一番と思いますので、もう一度教会に行かれては?」

「そうしてみようと思います」

そして、教会に逆戻りです。今日が有給でよかったぜ。

うーん、先にお昼食べに一度ログアウトしようかな?

ログアウト自体は街中であればどこでもできるが、出現するときに邪魔にならないような場所でログアウトするのがマナーのようですね。

では、ギルドの隅のほうでログアウトしましょう。

ヴィオレット

種族:スケルトン Lv.1

職業:異界の住人 Lv.4


スキル

【打撃脆弱】Lv.5

【浄化耐性】Lv.1

【祈り】Lv.4

【魔法技能】Lv.2

【勉学】Lv.1

【言語学】Lv.1

【光魔法】Lv.1


称号

「聖人」

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