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いつか深海に眠るとしても  作者: 丘上
第三章 ドグ・カルマ星系
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43.一掃



 左後背に積んだレーダーは近距離の精度に特化している。基地外側でとどめ役の突入態勢にあったセネナゼーデン軍後続部隊はジャミング展開をしていないから、砂塵によって視界は悪くても私の脳内三次元レーダーは良好、問題なし。


 『単機……、だと?』

 『そこは単騎と言ってほしい』

 『じゃなくて後ろ、後ろっ、早く回れ』


 スタートダッシュの踏み込みと同時に重力ブースター、エアブースター、電磁スラスター、フルスロットル。三十メートル先の歩兵戦車が一歩目で間合いに入って足下に一閃。止まらず通り過ぎてから爆発。ぶっちゃけこの爆発に巻き込まれるのが怖い。サーベルも傷むし。


 『え、なに?』

 『う、そだろ、あんなん見えるか』

 『いいから散開っ、早ぁく』


 そのまま速すぎて何両も通り越して、前列に近いパラボラアンテナの付いた十中八九指揮用装甲車を切り裂きやや上空、戦車の上をサイドステップついでに滑空しながら右後背に積んだ12mmバルカン式レールガンをセレクト。背中に沿って上を向いていた銃身が肩越しに倒れるとHUDに照準が現れ発射というかもう乱射。セレクトもトリガーもエクステによるシンクタップだから後背装備の扱いは慣れが必要。とはいえマモちゃんと同じ武装を頼んだから思考に馴染む。スカアハは近接特化。銃火器は斬るのが難しい戦闘機や数の多い車両対策だからオーバーキルの高威力とかいらんのだ。


 『上っ、フレンドリー(F)ファイア(F)の心配ない撃て』

 『今対応できるのは歩兵のほうだ撃てぇー』

 『いやまた背後に降りられた目が追いつかねぇよ』


 12mmと口径は小さくても宇宙仕様の戦闘機の装甲を貫くレールガンの超高速連射。空気抵抗のある地上で防御重視の歩兵戦車が相手だろうが蜂の巣にする。

 敵は突入に備えて全機入口を向いて密集していたからただの的。このあたりは古代の戦場に似ている。陣形の後ろから弓矢を浴びると反撃どころか方向転換もロクにできずに倒れる光景。誰もが自分の周りしか見えない上に砂嵐だからね。常に俯瞰して状況を把握して命令する指揮官と疑問もなく従う兵士じゃないと集団戦は機能しない。そして指揮官は始末したから、終わりやね。


 『なにが起きてる』

 『誰か状況を教えろよ』

 『はぁ? マジでアレ見返り女帝?』


 敵車両の車高は高くても三メートル、こちらは肩付けだから十メートル近い。つまりスクラップが盾にならず射線は通るから当たる当たる。まずは隙だらけの背後から撃ちまくって歩兵戦車十数両を片付けて、ついでに自走砲や機関砲、榴弾やロケット弾など実弾系の支援車両も減らして十秒、ようやく足並み揃えて旋回を始めた車両群に合わせて私も時計回りに弧を描き、視線誘導(フェイク)からの軽く跳んで上空五十メートルから左手のショットガンをズドン。半径三十メートルの真下が血煙に消えた。連中の言ってた通り対応できる歩兵のほうが厄介。スカアハは紙装甲だから歩兵火器すらくらいたくない。


 『ヒィッ』

 『ああ……、そんな』

 『ジェフ?』


 空中で下を向いたまま、跳ね上がる銃口を抑えず、伸ばした左手のトリガーの後ろについたリングレバーに納まる中指を支点に銃身が逆上がり。一回転する間にレバーが引かれて銃身がくの字に折れて空薬莢を排出、ガシャコンとフロンティアスピリッツな指ポキ鳴らして再び元の構えに戻った時にはリロード完了。こんなアナログなショットガンをロボット仕様で作らなくてもいいのに、どうしても見たかったんでしょ兄さんたち。生身で出来ないことはスカアハでも出来ない? ええ、ええ、生身で出来るまでスピンコックとやらを射撃場で訓練しましたともっ。リボルバーを回してホルスターに収めるヤツとか、男って回転になに夢見てんの?


 『小粒の大量弾(バードショット)と侮るなかれ。オクタニトロキュバンとドデカニトロヘキサプリズマンを掛け合わせたコスパ無視の通称ヲタッキー弾薬による膨張率はなんと千九百倍ぃぃぃ。炭化水素分子からニトロ基を導入してオゾン融合並列サファリパンク処理の癒着確定まで、アテナの生産工場をもってしても火薬一キログラムの精製に二十二工程と三時間かかる苦労なんぞロマンの前ではドレッシングだっ』


 [はいはいもう一発ズドン、これが楽しいんでしょ]


 『異議なぁぁぁしゃっ』


 [ないなら黙れ]


 『クックック、いーや黙らん。やっぱ自重とか下らんよなぁ。星の一個や二個壊れたらなんだ。宇宙は広く人間なんぞドブネズミ講。覚悟を決めた軍人同士が熱くたぎるロマンをぶつけるに相応しい戦場が必要と、十年以上前にFCSのスタンダードを書き換えたのは全てこのため。よおドグ・カルマモブども、地上の戦争も最新型で遊ぶと決めたのはお前たちだ。その結果に文句なんか言うなよ。誰も彼もが一瞬で散る花火に拍手しろやブゥ゙ルルルラッヴォー』


 割と真剣にこの兄、後世で狂人トップクラスに書かれそう。自重ナシってそれこそSFなエネルギーシールド的な防御テクノロジーがないと殴り合いにはならないからね。旧式兵器の殴り合いの時代が終わる祝砲はまさかの時代遅れなショットガンだった。


 開始から三十秒経過。あらかた片付いてバラバラな方向に逃げる歩兵は無視。マスコミドローンはスクラップに紛れてうろちょろと位置取りに励んでいる。特等席から離れる気はないらしい。私はレーダーを見て空へ駆ける。透明な階段を数段とばしで登っているように見えるのは、つま先に電磁スラスターを仕込んでいるから。機構が底だと壊れるから甲の側に隠れているって難しい技術らしいけど、そういう話は気になる時じゃなきゃ頭に入らんしどのみち理解できん。


 『ヒュー、やるぅ』

 『ブルーエンプレス? グランバックエンプレス? とかいうヤツ?』

 『指揮官がやられたなら退こうぜ』


 壁の上から外に出てきた傭兵団のロボット三両を即座に両断して壁を遮蔽に降下してから水平に移行。次の出会い頭の辻斬りチャンスを伺う。チラリと聞こえた見返り女帝はスルーしたから蒸し返すな。由来どこよダセェ。


 『ガイエンっ、貴様ぁ』

 『レーダーをよく見ろ間抜け、距離をおいて半包囲』

 『いいじゃん、やっぱ戦場は緊張感が大事だよな』


 同感。でも楽しむ暇はなさそう。壁の向こうで跳んだレーダーの光点は十七。主力のフローター戦車も撤退するだろうし、跳躍力はあっても滞空時間は短い重量級逆関節の敵機が着地するまでに片付ける。向こうが距離をおくなら待ちはナシ。つまずく心配のない空中は最高速維持で攻めるのみ。


 『このっ━━』

 『アマト、ちっ、コイツやべぇ、亜音速でてる』

 『デタラメだなオイ』


 一両とすれ違いざまに斬り裂き、上に跳ねて背後からのパルス弾を回避、戦闘機ではお馴染みのインメルマンターンを人体で実践して、後方から狙ってきてブースターを噴かせて姿勢制御に気を取られた機体にバルカン砲斉射、戦果は見ず水平に跳んで別方向からのパルス弾を回避した。


 『レーザーキャノンは無駄だ。使うな』

 『つってもパルス弾は無理じゃね?』

 『あっちが速ぇしこっちは遅ぇ』


 離れた一両をバルカン砲で仕留めながら別の機体に接近。横を向くそいつが旋回するより速く斬り捨てた。そう、音速の壁も超えないパルス弾は遅すぎる。フローター戦車の兵装はパルスキャノン、威力と弾速を重視しているけど、ロボットのほうはアサルトライフルに伍する運用になり、手数を重視して遅い。超高温ガスの塊を撃つって、地上より宇宙に適しているような。いや、宇宙は放熱効率最悪だからオーバーヒート……、しないためにフィンだらけなのか。そういう諸々、他星系で実戦データを取ってブラッシュアップするつもりだったんだろうなご愁傷さま。


 『離れたら悪手だ。三人一組(スリーマンセル)、背中合わせでカバーしながら接近しろ』

 『相性が悪い、撤退しよーぜ』

 『背中を見せたら瞬殺だ諦めろ』


 離れちゃダメって気付くのが遅いし、水平方向は死角が消えても上下がガラ空きでしょ。うん、コイツら、確かに実戦慣れして肝は座っているけど、ロボットも空も戦い方が分かってないのね勿体ない。


 『くそっ、足をやられた』

 『先に降りる、地上で迎撃したほうが隙がなくせる』

 『待て、それは━━』


 一瞬で三両の頭上をとってショットガンをズドン。バッテリーが傷付き爆発四散した。


 『あーもう、認めろ、コイツは強ぇ。俺らがひとりでも生き残れば勝ち、同士討ち上等、全員で囲めぇ』


 そうそう、御託はいいからまとめてかかってこい。漫画じゃあるまいし殺し合いの最中にいちいちしゃべるな。


 来いと思いつつも待たない。動きは止めず立体機動で回避しながら複数の射線が重なるように誘導する。あわよくばフレンドリーファイアが起こるようにフェイントをかけているけどひっかからないのはやるじゃん。


 『落ちろ落ちろ落ちろぉ』

 『戦友の死体まで遮蔽にすんなクソアマ』

 『バサラっ、くっ、こんなとこで死ねるかーっ』


 空中でサイドステップした先に背後から迫る弾を振り向きながらの斬撃で弾く。刀身に当てたのではなく剣先が音速を超えて発する衝撃波(ソニックブーム)だから剣にダメージはない。そのままバルカン砲で敵機を撃ち抜き頭上を弾が通過してから、沈むフェイントを挟んで角度を変えて上昇。振り向かずに上昇したら当たっていた予測射撃、上手い。


 『これ外すってざっけんな!』

 『反応速度おかしいよ』

 『コイツ未来が見えてねぇか』


 私、陸上短距離走や競泳のルールが嫌い。スターターピストルが鳴ってコンマ一秒未満で動いたらフライングで失格ってヤツ。誰かは知らないけどこのルールを作った人はきっと全力でスポーツをしたことがない。

 確かに脳が発した命令が電気信号となって身体に伝わり実際に動くまでに平均コンマ三秒。どんなに集中してもコンマ一秒が人間の限界とされる。でもそれは常人の話。数年か十数年かそれ以上、毎日厳しいトレーニングを積んだアスリートは常人を超えた超人。国際大会のような一世一代の大舞台、集中力が極限まで高まったコンディション、まるで炎や氷に触れた瞬間反応する無条件反射のように、スターターが鳴った瞬間反応できても全く不思議はない。それを、人間離れするほど頑張ったから一発で失格て(笑)。


 まぁなにが言いたいかって、四肢に小脳レベルの神経網が形成されてる私はアスリート以上の化物。エクステにリンクしてタイムラグなしに同期する機体性能も相まって、スターターピストルの銃爪(ひきがね)を引く指に力を込めた瞬間動く常時フライング。なんでもあり(バーリトゥード)の戦場で失格にできるもんならしてみろ。


 『ヘイ厶、あの世で(おご)れ』

 『キョウヤ? なにを』

 『うぉぉぉ、とったぁ』


 ショットガンを放ち一両を爆散させて、反動を利用した加速で近くの一両を斬り伏せた瞬間、別の一両が減速もせず抱きつくように突進してきた。見えてるから外に開いた身体を絞って切り返したけど、その機体は怯まず二本の武器腕をクロス、武術でいう十字受けで自分からぶつかり、間合いが近すぎたのと私の勢いが弱かったせいもあって敵機を両断はできず剣身が止まってしまった。高周波の振動で敵機からブブブと不快な音が響く。流石に触れただけで瞬時に破壊とまではいかない。さらにかち上げるように腰元に位置するから、右肩から覗くバルカン砲の射角に入ってない。


 『今だっ、俺ごとえ?』

 『『『えぇー……』』』


 ところでスカアハの握るサーベルも、生身の私の愛刀と同じくナックルガードの下に隠れるようにトリガーがついている。ただし愛刀と違って高周波のオンオフはエクステでセレクトする。じゃあロボットサーベルのトリガーを引いたらどうなるか? 答えはズドン。そう、ロマン兵器のガンブレード。ナックルガードの意匠に採用したハムスターが二匹、剣の左右から切っ先に無機質な瞳を向けていて、開いた口から単発(スラッグ)弾のショットガンを同時に発射。敵機の上半身を消し飛ばして刀身は抜けた。

 

 『しまっ━━』


 敵全員チャンスと思って前のめりになった瞬間が私のチャンス。攻撃ってカウンターが一番強いのよ。

 反動で後ろに飛びながら振り向き袈裟斬り、やや浮きながら空中を逆上がりのようにインメルマンターン、天地逆転でキャンセル、真下に亜音速で落下からの、こちらに銃口の両腕を向けようとした敵機を唐竹割り、大地と平行の向きでサッカードリブルのようなルーレットターン、上空からこちらを向こうとする敵機をバルカン砲で撃ち抜きながら左手はスピンコック。この機動に反応できたのは……、二両か。最後にとっておこう。


 『ガンブレード、作っておいて良かっただろ?』


 うわぁ、絶対ドヤ顔してる。別にピンチではなく突進が見えた時にここまで読んでの作戦ですぅ。


 『調子に乗るなぁっ、俺たちはバダウィ星系ショージャ出身』

 『修羅の星に比べたらヌルいわっ』

 『そうだっ、お前とは潜った死線の数が━━』


 カッチーン。突進からの左右フェイント、急激なGを無視して残像を撃たせ、敵機頭上を飛び越え縦回転しながら上半身を切り裂き全方位のスラスターを制御、弾を回避しながら背後に回って逆袈裟、右に開く身体を抵抗なく流して離れた敵機をバルカン砲で撃ち抜き、三方から迫る敵機のうち、一両はショットガン、一両はトリガー引きっぱなしのバルカン砲を浴びせ、反動を利用しながら最後の一両、右からパルス弾を連射しながら高速機動の私に照準を合わせようとするリーダー機に斬撃、は破壊されながら右の武器腕で下からいなされた。こっちは両腕が開いてバルカン砲も左寄りで迎撃は間に合わない。リーダー機の残った左腕からパルス弾が私を()ぐ、前に腰をひねって左回し蹴りで武器腕を外に押し込み、そのまま回転して右後ろ回し蹴りを軽く胸甲に当てると、ふくらはぎの外側から細長いタングステン鋼の杭が轟音と共に飛び出し、リーダーごと機体を貫いた。もちろんあるわよゼロ距離最強の代名詞、パイルバンカー。


 [今日で更新止まった死線の数がなに]


 どーせコイツら、その修羅の星とやらから金に釣られて安全な他星系に逃げてきた負け犬でしょ?


 [ショキープ軍へ、入口は張っとくから戦車の片付けできる?]


 スピンコックしながら通信すると、敵のほうから返信があった。


 『待てっ、投降する。負けだ』

 『なんで負けたの? 意味分からん』


 [そういえば名前も聞いてないわね。私はラティシス・ウッドストック、貴女は? てか生きてる?]


 『本当に……、勝った? 一、二分で? なぁにこれぇ』


 ずぶの素人が初めて戦場の空気を味わえばしばらく会話もできそうにないか。


 『戦術の基本は分断と各個撃破。主力戦車と傭兵団が基地の中、突入に備えて密集した後続が外と分断されたタイミングで背後からの強襲。片付いてからジャンプで先に外に出てきた傭兵団の相手。主力戦車は一箇所しかない出口に殺到できないまさに袋のネズミ。終わってみれば最速手順の完勝。これがラッテ様の愚者の詰み(フールズメイト)ですドヤぁ』


 [そういやそんな呼び名があったわね。それよりそっちはどう?]


 『まだ始まったばかりですよ。ラッテ様のようには……、て終わった? ああ、そんな感じなのですね。リザルト送ります』


 データを見て、というか見るほどのデータがなくてうなずく。制空権の意識が乏しいファウトゥース。敵は自国の国境に戦力を集結、そして精鋭を小分けにして各地に派遣。だから戦闘らしい戦闘はなし。起死回生を賭けてノーガードで攻撃して、カウンターをくらっただけのこと。基地制圧の経験済みなナハシュ隊もいるし、すぐ終わるとは思った。


 [セネナゼーデン王国へ告げる。現時刻をもってセネナゼーデン王国王都カーデン上層に構えたパチカスセントラル基地は我々アタナシア・レミングスが占拠した]


 『『『はぁぁぁ?』』』『『はぁぁぁ?』』


 雑音(ノイズ)の混じり具合から判断すると、敵味方ハモったな。そんなに驚くことでもない。一時的な情報封鎖はプー兄さんお手の物だし、無駄なおしゃべりもグリンカンビが私の近くにいると思い込ませるフェイクだろうし、私が派手に暴れて耳目を集める隙に、ジャミング使ってコソコソとグリンカンビが王都のほうへ降下して、基地上空から仲間が強襲、兵器格納庫や通信塔、あと居住区など主要施設にこれみよがしな爆弾をセット、抵抗したら吹き飛ばすと脅して制圧完了。多分企業間では協定あるんだろね。王都上層への攻撃はNGって。何故なら物騒な地下都市を避けて王都防衛施設の居住区に企業上層部が暮らしているから。ファウトゥースの企業トップはこの世で一番安全と油断しているから隙だらけ。暗黙の了解なんて他所者の私の知ったことではない。


 [今からおよそ一時間後のAM11:00までに、セネナゼーデン王国高官はマスコミの前で会見を開き、惑星ファウトゥース標準時十月一日AM0:00まで、陸海空宇宙、セネナゼーデン王国が主権を持つ領域以外での軍事行動を一切慎む、と宣言しなさい。報道を通して私が確認できたら即座に爆弾を持って撤収します。一時間以内に確認できなければパチカスセントラル基地は消えます。この通信を聴いてなかったとか、言い訳したければご勝手に。落ち着いて観光したいだけの私はどちらでも構わない。貴方たちが話を聞こうが聞くまいが]


 交渉する気はない、と示した。あとは本当に勝手にすればいい。もうテシガワラ重工がまともな手段で繁栄するルートは消えた。

 もとより私が誘導したとはいえ、暗殺者を差し向けたテシガワラ重工には落とし前をつけさせるつもりだった。お前たち程度はいつでも消せる、と実践して見せたパフォーマンス。この件で全ての企業トップはどこにも安全地帯がないと理解して震えるんじゃないかな。暗殺だのテロだの自分たちが始めた汚い手口から自分たちだけは無縁などと寝惚けるな。


 誰もが戦場に立っている。責任者はなおさら、当たり前だよね。




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