二十七話 必要なの物と過去の傷
「貴方なら救える」
そう言った彼女を中に入れて、とりあえず飲み物を取りに下に戻る。飲み物を注ぎながら考えるあれは誰なんだろう。でも何か昔に合ったようなそんな感覚…その後注ぎ終わって上に走って戻って一言叫ぶ。
「いや誰ー!」
「うわビックリするなぁ〜」
「いや本当に誰?」
「貴方が入れたんじゃん」
「いやまぁ確かにそうだけど」
確かに入れたなぁそうだよなてか今さっき空飛んでなかった。明らかにあれだな素に戻った途端色んな疑問が頭に残る。でも飛んでた事は事実だし、目の前の人が幻かと言うと普通に注いだ飲み物飲んでるし頬をつまんでみるが痛い。そんな事を繰り返していると向こうから話しかけてきた。
「いつまでも何してるの〜」
「いや我に返ったら色々疑問が湧いたから」
「まぁしょうがないかっだって私は神だも〜ん」
神様かそっか神様かあれ何の神様なんだろうか聞いてみるか。
「何の神様?」
「恋愛かな」
「恋愛かいや今の僕には関係なないような」
「いやあるよだってさ好きな人を救うチャンスつまり一気にひっつくチャンスがあるってことだもん」
「いや確かにそうだけどでも自分じゃ」
「な~に言ってんの私は貴方しか救えないと思うな」
「何でさ」
「簡単な話私は神様だから知ってるけど貴方は昔その方法を知っはずよそれに…ね」
「それは…確かにそうだけど自分じゃ」
確かに知ってはいるけど自分が、恩人のような事が出来るわけがないだって気付くことすら出来なかったのに。
「あ〜もうじれったいわね男なら…いや今はこいういう事言わない方がいいのかまぁ取り敢えずやってみないと分からないでしょうが」
「でも…」
「でも何もないやらない後悔よりやる後悔もし今出来なくて後で後悔しても意味はない生きてる内にしか出来ないんだからさ」
そう楽しげに語るが何処か寂しそうに言っているようにも聞こえた。そうかもしもがあったら……そうだなそうだよな恩人も言ってたしな。言葉で人を救うのは難しいでもそれ自体は悪いことじゃないって、そうだよなそうだったなよしやってみるか。一か八か…そうだありがとう言わなきゃそう思って恋の神様の方を振り向くと既に消えかけていた。
「もうそろそろ時間みたいじゃな」
「そうなんですかありがとうございました」
「うんよかったよかった、ま…の事はたんだぞ」
「えっ?なんて……はっ!」
気が付いて目が覚めると、朝を迎えていた。昨日のは夢じゃないみたいだな。そこには昨日神様に出したコップが出されたままになっていた。時計を見ると、まだ時間があったので希望さんに伝えたい事を考えることにした。その後は、いつも通り学校に登校し昼休み放課後とあっという間に時間は過ぎ去っていった。全員が集まり話が始まる。
「さてと彼方くんどうするか決めてきた?」
「うんやってみようかな」
「おっやっと納得してくれたか」
「まぁ私は最初っから彼方くんがしてくれるって信じてたけどな」
「俺だって信じてたさ」
「ふふじゃあ作戦決行の日時を決めましょうか」
それから全員で話し合った結果。できるなら明日となった。解散して帰ろうとすると穂波さんに止められた。
「私達の想いも伝えるのも大事だけど貴方の覚悟いやできたら本音を言ってあげて欲しい約束よ」
「わかった」
そう返して急いで、家に帰った。それからは朝書いていた伝える言葉の続きを書きながら、今さっきの言葉を反すうする。できたら本音かでもそれは…きっと希望さんをいつか悲しませる。それなら自分の覚悟を考えようかな。それから夜ご飯も食べず、考え続けていてふと時計を見る。時間は夜中の十一時をさしていたもうこんな時間かもう寝るかなそして次の日の帰りの時間。
「よし準備完了」
「任せたぞ」
翔さんと穂波さんが希望さんの親に電話をしてくれたお陰で、家に入る許可と二人だけで話をする事が出来るようになった。希望さんの家の地図も手に入れる事が出来た。さて行くか鞄をからいダッシュで、希望さんの家と向かう。しばらく走っていると辿り着いた。緑の屋根に茶色い壁地図に描いてもらった。特徴と一致するしここだろう。一応希望さんの親がいないか確認すると車は無かったので、多分いないかな。確か時間制限は夜八時だったはずだからまだゆっくりあるな。伝える事を確認していざ突入!じゃなくてゆっくりはいる。
「お邪魔します」
少し薄暗いな、え〜っと希望さんの部屋は2階かゆっくりと二階に上がり。希望さんの部屋を探して扉の前に座る。え〜っとまず挨拶からかな
「久しぶり希望さん今日はさある事を話したくて来たんだけど聞いてくれるかな」
そう言うと扉の奥で何かが蠢くような音がした。その後一度こんと扉が叩かれた。これは話していいって事かななら話そうかな
「え〜っとまずは僕の過去の話からしようかな理由は何かを秘密にしてるよりも話していたほうが信用してもらえるかなと思ったのと伝えたい言葉にも繋がるから」
するとまたこんと扉から音が聞こえたこれはやっぱり良いってことなんだろうなさて続きを話そう。
「あれはまだ小学生の頃の話…」
あの時の自分はまだ色んな人の手伝いが好きで、色んな人の事を助けていた頃だった。多分僕の行動が良くなかったんだと思う。ある日からいじめっ子からこう言われるようになったんだ。
「お前最近調子に乗ってるよな」
「えっとどういこと」
「えっじゃなくてさ分かんないのかよ」
「いや分かんないかも」
「お前のその目立ちたがりや所が嫌いなんだよそれに最近先生に褒められたのかなんか知らねぇけどニコニコしてしるしよイライラすんだよそんなやつ見てると」
「いや僕は皆のために…」
「あ〜そうかよなら俺のために殴られてくれるよな」
「えっいた!」
その日からよく殴られるようになった。毎日のようにでもその時の僕はこう思ったんだ。何でそんな理由でってただ困っているからやってたのにさ。多分そいつは気に食わなかったんだと思う。それからはよく嫌がらせを受けた最初は殴ったり悪口を言う程度だった。でもいつの間にか階段から落とされたり、気づけば友人なんてものもいやしなかった。それでも僕は人を助ける事をやめなかった、ただそう繰り返している内に僕は思ったんだ。もしかしかたら僕がいなければ死んでしまえば、皆からしたら平和なんじゃないかって、何でかあんまりわからないけどそう思ったんだ。でもその前に一回誰かに助けを求めようとも思ったんだ。でも親には心配をかけたくなかったから先生に、その事を話したんだ。勿論壊されたりした物も何もかも見せたんだ。その時先生が言った言葉今でも覚えてる。そんな事はあの子達に限ってそれはない。それにこんな物は誰がしたかわからないから証拠にならないってね。少しも信じてくれなかったよ。でも諦めなかったさきっと信じてくれると思ってた。でもだめだった結局生徒の事を思ってるとか言ってても、結局先生も自分優先なんだって。だってそんな事バレたらさ信用無くなるじゃん。だからさもう良いやって思って、死のうと思ったんだ。何処でも良いから何処か遠くに行って誰からもバレずに死にたいそう思った。それからは準備を始めた。まず最初に始めたのは、調べ物図書館に行ってどんな死に方が一番楽なのかなと思って、あの時の自分は何だろうもう人とは違う何かだったような気もする。それ程におかしくなってた。だって死に方なんて調べたってわかるわけがないのにね。結局何にしたかって言うと転落死が一番かなと思ったんだ。首を絞めるのは苦しいし誰かに見つかったら助かってしまう。でも転落なら誰もいないとこですれば邪魔されないし、遠くですれば親が知ることもないとその時は思ってたんだ。次は死に場所を探したんだ。そしてその時に廃ビルが立ち並ぶ場所を見つけた。そこで死のうと決めたんだ。更にそれから念入りに準備を始めた。最初はいじめられていたという証拠を消す作業。何でそんな事をしたのかは今でも分からない。でもやらなきゃいけない気がしたんだ。更に遺言もし見つかった時の為にポケットに入れとこうと思って、これまでで楽しかった事を書いた。たった三行にしかならなかったけど親に伝えたかった事はかけたから良しとした。それで遂に決行日になったんだ。その日は休みの日で外に遊びに行くふりをして外に出たんだ。それからしばらく歩いて、前に見つけた廃ビルに向かう。道を歩いていたらたまたま変なおばあちゃんにあったんだ。あれは本当にびっくりしたなだっていきなり話しかけてくるんだからさそれに一言目がさ。
「あんた死ぬつもりかい?」
だよ一瞬困惑したよでも何だか悪い人ではない気はしたかなその後は聞かれたからか素直に答えたんだ。
「うん」
「そうかいそうかいついて行っていいかい?」
「何でさもしかして止めるつもり?」
「いや違うさいっべん人の死に様というの見てみたくてねぇ」
「趣味悪」
「あんたには言われたくないねぇ」
そん時の自分は結局ついてくることを許したんだよな
「良いよ別に」
「そうかいそうかいありがとうねぇ」
それからばあさんと歩きながら前に見つけた。廃ビルが立ち並ぶ場所のあるビルの屋上まで辿り着いたんだ。そこでおばあさんが今さっきまで何も喋らなかったのにいきなり喋り出したんだ。
「ババアの戯言を最後に聞いてくれないかい」
「いいけどさ何だよ」
「あんたはなんでここまで生きてきたんじゃ」
「それは…わからない」
「それはたぶん言葉じゃな」
「?」
「たぶんあんたに強く根付いたとった言葉でもそれはそれより強い言葉や行いによって塗りつぶされて見えなくなったんじゃないかい」
「どういうこと」
「つまりはねあんたが忘れた言葉で死のうなんて考えないそしてその言葉が強くそして生きていく活力じゃったからじゃないか」
「覚えてない」
「言葉はな強弱があるんじゃよ人によって強弱は違うし言葉は簡単に塗り潰されるだからあんたは忘れとるだけかもしれんな」
「だからなにを…!!」
「その顔思い出したのかい」
「思い出した」
その時の自分はある事を思い出しせたんだ。それは昔ひいばあちゃんが言っていた自分の大きなった姿を見たいって言葉を、そしてそれが自分が今まで我慢してでも生きようとした言葉ってことも。
「ふふそうかいまだ死ぬつもりかい」
「いやまだ生きなきゃいけないあの言葉のために」
「そうかいじゃあもう一つ教えるねこれはわしの考えじゃかねぇわしみたいに言葉を救うために使うなんてのは難しいんだよ」
「なんでさ今も婆さんの言葉に僕は救われた」
「今さっきも言っただろう言葉の強弱は人によって違う例えばあんたがいじめられている子と遊んでまた明日会おうとゆったとするじゃがその子は次の日に自殺したさて相手はどう考えたのかねぇ」
「わからない」
「そうさわからないんだよこういう言葉で救われる子もいりゃ逆にそれを嫌がる子もさらにあんたのように心に残っても塗りつぶされてしまう可能性すらあるだからな言葉は救うために使うのは難しいんじゃよ」
「そう…なのか」
「ははそうさねただな助けようとすること自体は悪くないただ大事なのは相手に考えを委ねさせるんじゃよ
「相手に考えを?」
「簡単に言うとだね人ってのは決めつけられたものよりも自分で考えた方が頭に残りやすいんじゃよだから決めつけるのではなく考えさせるようにすんじゃあとはまあ考えて言葉選ぶとかなぁまぁあくまで私の考えだがね」
「そうなんだ」
「あともう一つこれは生きていく上で必要なことを」
「なに?」
「今さっきのとつながってるんだがねどんなことも自分で決めなきゃあかんよ誰がどう言おうとのうアドバイス留めるんじゃもし反対されたなら見返してやればいいそうすれば何も言わんよ」
「ほんとに?」
「あぁそうじゃよなんせそれを証明してくれたのはわしの息子じゃからなその経験があるからこそ今はこう考えてるんじゃよ勿論諦めたり挫折すればそれ見たことかと口では言われずとも目で言ってくるからのじゃから押し通すなら人生最後まで押し通すんじゃ」
「うん!」
その後も何回か言葉を交わして、家に帰って親にも相談した。そしたらさ学校に行かなくていいって言われてそれからはずっと高校まで殆ど家で生活してたんだ。




