二十八話 一緒に背負いたいすべてを…横で
「ここまで話したのが僕の昔の話これで信じて貰えるかはわからないけどそれでも僕はこの出来事で色々知ることが出来たそれを活かす日が来たんだと思うんだ」
覚悟を決めるため少し間を開けるそして伝える。
「希望さんが不死身で一人になって寂しくなるかもしれないでもそれなら僕たちは希望さんが寂しくないよう記憶に思い出を焼き付けみせるだからさまた一緒に皆で笑って過ごすのはどうかな多分これが皆の想いそれと僕は絶対に死なないどんな不幸が起きたとしても生きて寂しくないように友達として支え続けようと思うこれは僕の覚悟最後に僕は学校で希望さんなりの答えを待ってるから」
この言葉は希望さんに告げようと考えた。皆の言葉と僕の想い。恩人の言っていた通り決めつけるのではなく選択の余地がある言葉。さて伝えたし後は帰ろうかなそう思って立つと扉から
「ねぇ…それ以上を望むのはダメかな私は彼方くんなら友達以上になりたいんだけど…ダメかな」
かなり震えた声で聞こえてきたのは、希望さんからの告白だった。少し迷ったもしここではいと答えたら、自分がいつか死んでしまった時。もっと悲しませるじゃないかと、いや一度死なないって覚悟決めたんだ。そして扉の前に再度立ち直して返事をする。
「いいよ」
その言葉を伝えた瞬間、扉が開いて中に引きずり込まれる。中に入って、一瞬周りを見るとかなり可愛いものが多くて整頓された部屋だなと思った。
「ねぇ少しだけこうしてして良いかな」
「あっ良いよ」
そう言って希望さんは僕のお腹の辺りに顔を疼くめて、泣き出した、何時ものクールさとかは、全て捨ててかなりの時間泣いていた。僕はその姿を見らずに窓から見える空の景色を泣き終わるまで、眺め続けた。ある程度すると希望さんは疼くめていた頭を戻して座り直した。
「ありがとうスッキリした」
「うん」
「ねぇ明日から一緒に学校行かない?」
「もしかしてそっちが素なの?」
さっきから話している口調が、デレモードつまり梅雨モードの喋り方なのだ。少し気になって聞いてみると
「やっぱり嫌かな」
「いや全然そんなことは無いんだけど気になってさ」
「だってクール演じた方が人が寄り付かないから」
「そういうことだったんだ」
「でもこれは彼方の前だけでするまだ皆の前では難しいから雨の時から言ってたと思うけど誰にも言わないでね」
「分かったよ」
そう言って約束をし直した。その後もいくつか談笑して、家に帰って布団に入ってご飯も食べずに寝てしまった。次の日何時もより少し早めに起きて準備をし、家を出て自販機の前にいる希望さんいや希望と合流する。少し話をしようと思って、話しかけようとしたん瞬間後ろから物が飛んできたのでキャッチする。それをその辺に捨てると横から拍手が聞こえてきた。
「すごい何時もなら当たっちゃうのにな」
「これからは頑張るから」
「ありがと」
それからもかなり話しながら不幸をできる限り回避し、学校に辿り着いた。何時もよりも大変だけど、それ以上に希望さんと一緒に登校できていることが、嬉しくてたまらない。自分の教室の前で解散して、自分の席に座るすると横から加村が
「お前上手くいったみたいだなそれになんか仲良くなってないか?」
「いや後で話すよ」
「分かった後お前が悩んでる間に文化祭に関してはこっちで勧めておいたからそれも放課後話すから」
「ありがとう」
話し終えると同時に朝の朝礼が始まった。それからの授業も難なく終え、昼休憩に入って何時ものように屋上に向かう。勿論何らかの妨害はあるかもしれない。それでも横にいると決めたからには何としてでも行ってみせると、思って向かったが特に何も起きることなく着いた。するとそこには
「あっ!こっちこっち」
そう言いながら笑顔で、手招きをしている。のぞみがいた。呼ばれた場所に向かい、横に座り今日の昼ごはんののり弁当を取り出す。すると希望が
「今日はのり弁?」
「うん久しぶりに良いかなって」
希望とご飯を食べるようになって、あまりサンドイッチだけとかはあまり食べなくなった。一回叱られたのもあるし食べなさすぎると、心配させると思って。それでもやっぱり量は、食べられないから弁当を買うよりも家で作ったりする事が多いんだよな。そうだ折角だし聞いてみたい事聞くかな。
「ねぇ希望前に作ってくれた弁当のおかずの作り方教えてくれない?」
「えっ!」
「いやさあれ美味しかったからさ自分で作れたらなって」
そう言うと希望は顔を真っ赤にして黙ってしまった。どうしよう流石に聞かないほうが良かったかなと思っていると
「私作ってくるから作ってきて欲しいときは言って欲しい」
「えっ良いの?前は作らないって言ってたから駄目だと思ってたんだけど」
「もうだって付き合い出したし別にいい…よ」
照れながらも必死に答えてくれた。その顔を見てなんだか自分も恥ずかしくなり声を震わしながら答えた。
「なら明後日お願いしようかな」
「うんまかせ…て」
その後もそれを引きずってか、少しぎこちない形の会話をし続けて昼休みが終わった。それぞれの教室に戻る時間になって、別れる際に一言希望に聞きたかった事を言う
「今日の学校苦しくない?」
「とっても楽しいよ」
笑顔で答えて、そのまま階段を勢いよく降りて行った。その姿が見えなくなるまで待って、自分も教室に戻った。それからの授業は笑ってる希望の顔ばかり頭にちらつき授業に集中する事は出来なかったすると加村が
「どうしたんださっきからあれか希望が戻ってきて嬉しすぎて頭が回らないかまぁ分からなくもないがここからだぜ」
「わかってるよ」
そんな事を話して気付けば授業も終わり帰りのホームルームも終わった。さてと放課後になったし、皆が集合したら伝えなきゃな。僕たちが付き合い出したこと。それからしばらく待ってると、最初に翔さんと希望そして最期に穂波さんが集合した。全員が集合したのを確認して言う事にした。この事は一応希望にも聞いて許可は貰ってる。
「ちょっと話し合う前に聞いてもらいたいことがあるだけどいいかな?」
「良いわよ」
「実は僕希望と付き合うことになりました」
「……えぇ!!」
「まじかよまじかよ先越されちまったじゃねぇかー!」
「えぇホントなの希望!」
「うんそうだよ」
「まぁなんとなくこうなる気もしてたわよ」
「いやお前もしわかってたなら教えろよ」
「教えたら面白くないでしょ」
「そうだよあたしだけでも教えてくれればこんなに驚くことはなかったんだよ」
「まぁ取り敢えずおめでとうこれから頑張れよ」
「一つだけ聞いていいかしらそれは結婚前提だったりするかしら悪いこと聞いちゃうようだけど」
「私は彼方に任せる」
「俺は覚悟決めたから勿論結婚前提でというより結婚したい」
「えっ!!」
と予想外の答えが出たのか希望の顔は真っ赤だったするとからかうように穂波が
「もしかして希望は望んでなかったのかしら真っ赤だし怒ってるの」
「そうじゃないそこまで覚悟決まってると思って…」
「あれ最後の方なんて言ったの」
「もうやめてやりなよ」
「だって私からすれば彼方くんに聞いたのは生半可な覚悟でやってないかの確認希望の方は本当にそれでいいのかしっかりと確認しておかないとね例え私が悪くなったとしても」
「まぁそりゃわからんでもないけど」
「まぁ実際はただからかいたかったそれだけなんだけどね」
「やっぱりか!」
「えっちょっま何でオレー!」
翔さんが穂波を多分当たらないよう蹴ろうとしたらその先にいた加村に当たり、前と同じように綺麗に飛んでった。翔さんは急いで加村の元に駆け寄って行って何か言ってるようだった。多分謝っているのかな
「まぁ私からも取り敢えずおめでとう」
「ありがとうさて本題にもうそろそろ入ったほうがいいんじゃない」
「そうねじゃあ始めましょうか」
穂波から適当に席を四つくっつけて座るよう言われて、全員が座る。加村が用意していた少し大きめの紙を取り出す。そこには候補レストラン、メイドと書かれていて、それ以外は全くの白紙だった。何だろうこれと思って眺めていると加村が
「これは俺たちの作戦だ」
「作戦?」
「あぁメイド服でレストランやろうぜ的な作戦!」
「まぁ面白そうだけど具体的にはどんなお店にするんだ?」
そう僕が聞くと加村は少し考えて落ち込んだような顔で喋り出す
「それはえっと…考えてない…」
「はぁあんたに任せた私の間違いだったか」
「でも一応出してくれたからいいんじゃない」
「まぁそうね」
と翔さんの諦め混じりの返しに希望さんと穂波さんは特に気にしてないようだった。にしても料理とメイドかう〜んなんかないかな…そうだ!
「ねぇガチャで料理を決めるってのはどうかなちょっとメイドとは関係ないけど」
「良いと思う」
「まぁありじゃないそれに私メイドしたくなかったし穂波は?」
「私はメイドを見たかったような気もするけどかなり面白そうだしなしでも仕方ないわね」
「そんな…でも衣装だけメイドでお願いしま~す!」
「じゃあ加村は無視してどういう風にガチャに料理の要素を足すか考えようか」
加村の全力の土下座を無視して、会話は進んだ。しばらくして諦めたのか、加村も椅子に座り直して話に参加した。しばらく話し合いあった結果。ガチャで出た料理を提供する。当たりが出ればガチャの値段より高い料理を、ハズレはかなり少なくするが罰ゲーム系の料理を出すという方向で定まった。その後は穂波さんが解散の号令をかけて解散になった。今日からは希望と一緒に帰ることにして、加村と別れ二人だけになると希望は大きなため息を吐いた。
「どうしたの?」
「いや皆怒ってなかったなって相談しなかった事に怒ってると思ってたから少し安心しちゃった」
「そうなんだ」
「てかさメイド服見たい?」
「えっ!いや流石に…」
「見たくないの?」
そう顔を近づけて聞いてくる近いなでも嬉しいや
「う〜んとできたら見たいかな」
「ならいつかメイド服着てみようかなぁ…まぁまずは文化祭頑張らないとね」
「そうだね明日も頑張ろう」
「うん!」
その日は交差点で、別れて家に帰る。良かった全てが丸く収まって、また皆で笑えた。そして希望さんと一緒に帰ったり学校に行けたりした。これからは前よりもきっと楽しいだろう。にしても文化祭はお店か、料理担当ってもしかして僕だったりするのかな。その辺もまた明日だな電気を消し、いつもよりも長く感じた二日に幕を閉じ新たな幕が上がる。




