五十話 開けられた蓋
僕の頭は今までにないくらいに冴えていた。力が身体の奥底から流れ出ている感覚。感じていた。
目が覚める前に、あの一瞬の時間の中で誰かと、話していたような気がする。
それが理由かは分からないけれど、今までよりも僕は強くなった実感があった。
アイツのなんかに負ける気は全くもってしなかった。
そして、この瞬間。僕は叫んだ。
「封印 一次解放!!!!」
その瞬間、僕を中心にして、風が巻き起こった。風が止むと、赤い瞳孔を光らせた一人の冒険者がそこには立っていた。
僕はアイツヘと走り出した。
アイツは今までのような油断のようなものは一切無かった。初めから、全力だった。
走り出した僕にアイツも一瞬で距離を詰めてくる。そして、そのまま僕へと刀を振り下ろした。
けれど、僕はその刀に反応してちゃんと鬼月で受け止めた。
刀と刀がぶつかり合った。
「もう、見えてんだよ!! さっきはさんざんやってくれたなぁ!! 次は僕たちの番だ!!」
赤い目をぎらつかせて、僕はアイツを力づくで押し返した。
「柳生新陰流 一刀 一式 虚空・五連」
そのまま、アイツヘ向かって五つの虚空を放った。虚空は今までとは比べ物にならないほど速くなっていた。
「空間接続・空間停止!」
虚空を放った直後アイツヘと向かう虚空へ手を向けた。そして、手を向けられた虚空はその場でその動きを止めたていた。すかさず、僕は停止した虚空を過ぎ去って、アイツヘと接近した。
アイツはその空中で虚空が止まっている異様な状況によって少し反応が遅れていた。
僕の刃がアイツの喉元へと触れた。しかし、アイツは一瞬にして身体を液体のようにして、鬼月を貫通させた。僕は鬼月が貫通する瞬間、一緒にあるものをアイツの身体へとねじ込んだ。
アイツは、僕の頭上から僕の頭めがけて刀を振り下ろした。
アイツから鬼月を引き抜いて、僕はそれを躱して距離を取った。
「やっぱそれ、うざいなぁ‥‥。だから悪いけど、それは封じさせてもらう」
虚空を空中に固定した時と同じように、僕はアイツヘと手をかざした。
「封印接続・強制付加!」
しかし、そう言っても、特に目に見える変化は起こらなかった。
僕はそのままアイツヘと再び距離を詰めた。
今度はアイツも反応して、鬼月と刀が強くぶつかった。僕は力任せにアイツの刀を弾くとアイツの脇腹へ重く鋭い蹴りを放った。
脇腹に蹴りが直撃したアイツは蹴られた勢いのまま吹っ飛んだ。アイツは何故か身体を液体にすることなく、僕の攻撃をまともに食らった。
———いや、その理由は分かっている。アイツは身体を液体にしなかったんじゃない。出来なかった。
「液体化が封じられた気分はどうだ?!」
地面を転がって倒れたアイツヘ僕は叫んだ。アイツは思ったよりも蹴られたダメージが大きかったのか、少しふらつきながら立ち上がった。
僕はさっき、鬼月の攻撃が貫通された時に鬼月と一緒に石をアイツの身体の中へと入れた。
僕の封印は今までには出来ないことが複数出来るようになっていた。その一つが虚空を空中に止めた空間への封印の付加。そして、もう一つが物質に違う物質の概念を封印するという事だった。
今、僕はアイツに石の概念をアイツの身体に封印した。それはつまり、石の概念、石の特性をアイツに強制的に付加させたという事だった。だから、アイツは石のように身体が硬くなり、さっきまでのような液体化は出来なくなっていた。もちろん、石でも圧倒的な熱量があれば液体化する。けれど、あいつは熱量によって、液体化しているわけではなかった。
「なぁ、液体化が消えた今。お前を粉々にしたら、どうなるんだろうなぁ?!」
僕は立ち上がったアイツヘと駆け出した。
しかし、それですぐに倒せるほどにアイツは甘くない。すぐに体勢を整えて、僕の攻撃を止めた。
火花が出るほどに僕たちの撃ち合いは激しくぶつかった。
拮抗するように、僕たちは刀を交わせていく。
しかし、その拮抗は長くは続かなかった。僕に有利な形で、少しずつ僕がアイツを押していく。
硬いアイツの身体に少しずつヒビを入れていく。
そして、ついにアイツの持っていた刀を弾き飛ばした。
刀が宙を舞っていく。残されたのはガラ空きのアイツだけだった。
「終わりだ!!」
僕はアイツの首目がけて鬼月を振り切った。
その瞬間、また、アイツの顔に笑みがこもった。今度は明らかに口と分かる部分が笑っていた。
アイツの腹から、僕を刺した時のようにまた刀が伸びていた。また、僕の腹に刀が突き刺さろうとしていた。
けれど、僕に焦りは無い。それは刀が出ていることに気づいていないからでは無かった。そんな事には気づいている。
むしろ、それをしてくるという事は既に予測していた。だから———
「接続解除・空間固定解放!!」
僕が戦っている場所は、いや、アイツが立っている場所は延長線上だった。僕がさっき放った虚空は戦っている間、ずっと空中に止まっていた。こいつが、忘れたころにこの攻撃をしたように、僕もまた虚空を忘れさせるように接近戦をし続けた。
解放された五つの剣撃は一直線にアイツヘと向かい始めた。
そして、アイツの刀が僕の腹へ刺さる直前、その刀が真横からへし折られた。そして、アイツの身体の真横に次々と斬撃が直撃した。
アイツの腕が折れ、胴体にもヒビが入っていく。石のようになった身体はズタボロになっていった。
「お前は、僕たちの前から消えろォォォオ!!!!!!!!」
僕は今度こそ、アイツの首を捉えた。そして、そのまま鬼月で首と胴体とを断ち切った。吹き飛ばされた首が地面を転がっていく。
「柳生新陰流 一刀 七式 瀑撃!!」
首が消えたアイツの身体に無数の連撃を繰り出した。アイツの身体が粉々になるまで、僕は連撃をし続けた。そして、身体の奥底に、真っ黒な球体が一つあった。
「ォォォオアアア!!!!!!」
僕はその球体目がけて思い切り鬼月を振り下ろした。そして、その球体を断ち切った。
断ち切られた球体が地面に転がった。その瞬間、アイツの身体が一瞬で粒子になった。粉々になった身体も、切り飛ばされた首もシャボン玉が弾けるようにして、粒子になって消えていった。アイツの身体は一つ残らず消え去り、その場に残されたのは割れた球体だけだった。
僕たちと、アイツとの戦いはこれで終わったのだった。
「ハァ、ハァ、ハァ・・・・!! レナたちは?!」
僕は鬼月を鞘に納めると、急いでレナたちの方へ走った。僕の瞳孔は薄い赤色に変わり始め、すぐに元の黒色に戻っていた。
凹んだ地面の中心で仰向けに倒れていたノアはかろうじて息はしていた。けれど、脈は既に弱り切っていた。
レナは、まだ目は覚ましていなかった。けれど、アイツによって傷つけられる事はなく、身体自体は無傷のままであった。
しかし、二人とも早急的に治療の必要がある事に変わりはなかった。
「この空間は消えないのか?!!」
アイツを倒したのに、この空間が元に戻らない事に僕は少しイラついていた。
その瞬間、真っ白い空間の一箇所に亀裂が入った。その亀裂は即座に広がっていく。
ピシピシと音を立てて空間が崩れ去った。
白い空間が消えると、そこは見たこともない場所だった。六階層ではなく、一から五階層でも無かった。
———歩!! 無事だったか!
(「レティアですか? はい、なんとか」)
———何があった? ・・・・と言いたいところだが、今はそんな余裕は無さそうだな。
(「はい、レナとノアが!!」)
———分かってる。地上に戻りたいんだろ?
(「はい」)
その瞬間だった。僕たちのいる階層が、いや明治神宮ダンジョン全体が大きく揺れた。
(「レティアがやったんですか?!」)
———いや、これは私じゃない。というよりかこれは、ダンジョンの崩壊だよ!!
(「崩壊?!」)
———ああ、そうだ。理由は分からないが。確実に崩壊が始まっている!
レティアがそう言った直後、僕たちの身体に光の粒子が集まってきた。全身に光の粒子が集まったレナが一瞬にしてその姿を消した。
「レナが!!」
———心配しなくて良い。地上へ転移しただけだ。
レナの姿が消えてすぐに、ノアの姿も消えた。僕の身体にも次々に光の粒子が集まっていく。
「アレを取らないと!!」
僕は思い出したように、アイツが消えた場所へと走り出した。そこには、アイツを倒した時に消えずに残っていた割れた球体が落ちていた。
僕は急いでソレを拾った。そして、ソレを拾った直後に僕の視界が光で埋め尽くされた。
あまりの眩しさに僕は目を閉じた。そして、目を開けると、そこは明治神宮ダンジョンの地上であった。
そこには、なぜか協会の者や明治神宮ダンジョンに潜っていたであろう冒険者たちで溢れかえっていた。
◆
歩たちが正体不明のモンスターと戦い始める少し前、地上でも異変が起こっていた。
その異変は明治神宮ダンジョンに入ろうとした冒険者の一人がある事に気付くことから始まった。
「ん? なんで中に入れないんだ?」
その冒険者の男は同じパーティーの仲間にこの異変を訴えた。
「なぁ、お前らも入ろうとしてみてくれ! 何故かわからないけど、ダンジョンの中に入れないんだ!」
「何を言ってんだ? リーダー。そんな訳が無いだろ・・・・って、本当に入れない!!」
「私も同じくです!!」
仲間の二人が階段へと近づいて行ったが、どうしても、階段の入り口からダンジョンの中に入ることが出来ずにいた。
「すぐに組合の人を呼べ!!」
そのリーダーがメンバーに叫んだ。リーダーの指示を聞いたメンバーがすぐに受付をしていた協会の人員を呼んできた。
「ダンジョンの中に入れないとはどういう事ですか?!」
「そのまんまです! 何故かはわかりませんが、ダンジョンの中に入ることが出来ないんです!!」
急いで組合の人がダンジョンへと近づいて行った。しかし、やはりダンジョンの中に入る事は出来なかった。
「これは一体・・・・?」
組合の人はすぐさま身につけていた無線機を取り出した。
「こちら、明治神宮ダンジョン担当 車谷! 現在、明治神宮ダンジョンで原因不明のダンジョンへ入ることが出来ない現象が発生! 至急本部の増援を! 繰り返す!! こちら、・・・・」
無線機を使ってから十数分後、すぐに組合の本部から二人の人員が派遣されていた。
そして、辺り一帯には組合のもとで立ち入り禁止のキープアウトと書かれたテープが張られていた。
「組合本部所属 八城 華っス」
「組合副マスター 麗 蘭です」
二人はそう言って冒険者カードをテープの前に立っていた組合の人に見せた。
「お疲れ様です!どうぞ、お通りください」
そう言って、テープを上げて二人をテープの中へと入れた。
二人が中に入ると、ダンジョンの前には既に明治神宮ダンジョンを担当していた組合のメンバーが調査をしていた。
「車谷とは誰ですか?」
「はい、私です!」
副マスターである麗という女性が応援を呼んだ車谷の名前を呼んだ。
呼ぶとすぐに調査の手を止めて二人の元へさっきの組合員が歩いて来た。
「応援に来てくれたことを感謝します」
「それよりも詳細は?」
「はい。まず、本日午後二時半頃、冒険者のパーティーがダンジョンに入ることが出来ないと私たちを呼びに来ました。
その後、急いでダンジョンに向かいましたが、ダンジョンに入ることが出来なくなっていました」
「それで何か分かった事は?」
「いえ、それが俄かには信じ難いのですが・・・・」
「なんですか?」
「調査の結果、ダンジョンの不具合などではなく、人為的にダンジョンの中に入ることを不可能にしていると言うことが分かりました」
「!! 犯人は?!」
「それは・・・・、見てもらった方が早いと思われます」
そう言って車谷は二人をダンジョン入り口へと案内した。
「ここから見えます。中の奥の方を見てください」
「「!!!!!!」」
そう言われて二人が見たものは、血だらけで倒れている一人の人間と壁に張り付いて青白い電気を放っている機械のようなものだった。
「あれは・・・・!」
「私たちの見解だと、あそこで倒れているものがこの現象を起こした犯人かと。しかし、中に入れないため、それ以上の詳細は分かりません!」
「そうですか、分かりました。以降も調査は続けてください。こちらでもダンジョンの入り方は調べます」
「分かりました」
そう言って、車谷は持ち場に戻った。
「大変な事になったスね、先輩」
「ええ、それに、確かあの子もここに行ったわよね?」
「あの子? ああ、そうですね。確かここに行くって言ってましたね」
「大丈夫かしら。レナは」
「まぁレナのことなんでいつも通りですよ。普通な顔して戻って来ますよ」
「それもそうね。それよりも今は私たちも調査をしましょうか」
「はいっス!」
それから二十分ほどして、ダンジョンに再び異変が起こった。
突如として、ダンジョン全体が揺れ始め、明治神宮ダンジョン周辺に地鳴りが響いた。
「何なんスか、これは!?」
「分からないけれど、また異変が起こったことだけは確かよ!!」
次の瞬間だった。ダンジョン入り口に明治神宮ダンジョンに既に入っていた冒険者が突如として現れ始めた。
「ん? なんで俺は地上にいるんだ?」
「なんで、こんなに組合の人がいるの?!」
すぐに地上には大勢の冒険者たちが現れた。
その光景を見ていた八城が麗に言った。
「先輩、まさかこれって・・!!」
「ええ、間違いなく『崩壊』よ!」
歩が正体不明のモンスターを倒した瞬間、歩たちがいる階層以外の冒険者たちは次々に地上へと転移されていた。
二人は増える冒険者たちの混乱を防ぐために冒険者たちの集団へと走り出していた。
「ダンジョンが崩壊します!! 組合の指示に従って、すぐにこの場を離れてください!」
二人だけでなく、崩壊と気づいた他の組合員たちもすぐに冒険者たちの整理を行なっていた。
その甲斐あってか、冒険者たちの混乱はさほど大きくはならなかった。
組合員たちの指示に従って冒険者たちは取り乱すことなく、整理されていった。
ダンジョンの前から冒険者たちが消えて行った。そして、ダンジョンの入り口の前には、中で倒れていたであろう人間のみが残っていた。
血溜まりはなく、ただ生気のない人間のみが残っていた。
「早くあの身柄を拘束して!」
すぐさま組合員によってその身柄もとい遺体は確保された。
そして、それからすぐに明治神宮ダンジョンが目に見えて崩壊し始めた。ダンジョンへと続く階段が崩れ、瓦礫で階段が埋め尽くされて行った。それと同時に階段の壁に張り付いていた円盤も瓦礫と一緒に埋もれていってしまったのだった。
「華! レナを見ていない?!」
「見てないっスけど、どうしたんですか?」
「レナが地上へ転移されてないの!!」
「!! 人間だったら、たとえ死んでいても崩壊が起これば地上に転移されるのに?!」
「ええ、でもそれは普通の階層の話。もし、あの子がデッドエンドに入っていたら、それは通用されないの!! もしデッドエンドで死んだら、その死体はダンジョンと一緒に消えるの!!」
「!! そんな、まさか・・・・」
麗が慌てた様子で八城に話しかけた。麗は抑えていなければすぐにでも、崩壊したダンジョンに突っ込もうとせん勢いだった。
その直後だった。階段から少し離れた場所に横たわっている女性が転移された。そして、すぐさま傷だらけで気を失っている女性のように見える男性が転移された。
「先輩! レナが!!」
八城はその横たわっている女性がレナだとすぐに気づいた。そして、二人はすぐにレナとノアの元へと駆け寄った。
「レナ!!」
「すぐに救急車を二台この場所に呼んでください!! 早く!!」
組合員が慌てて携帯を取り出すと、119の番号を押した。
「先輩! レナは目を覚さないし、この子は傷が酷いっス!!」
「今救急車を呼んだわ!!」
そんな慌ただしい状況の中、もう一人地上へと転移して来た。
その男は手に球体を抱えてその場に転移されて来たのだった。
◆
「二人は?!!」
目を開けた僕はすぐさま辺りを見渡して二人を探した。
「レナ!! ノア!! 二人とも!!」
すぐに二人の姿を見つけると、走り出した。しかし、走り出した僕は一人の女性に遮られた。
「‥‥貴女は誰ですか?」
僕は少しイラついたようにそう言った。
「それはこっちのセリフっス。レナと何の関係があるっスか? 答えによっては今ここで捕まえるっス!!」
「はぁ?! 何を言ってんだよ! レナは僕のパーティーメンバーだ! いいからそこをどけ!」
怒鳴るようにそう言った。この女が何者か知らないけれど、今邪魔をするようなら敵なんだろう。
「パーティーメンバー? それは嘘っス!! レナはあの事件があって以来、誰ともパーティーを組んでないっス!!」
「いいから早くどけよ、 二人を早く治療しないと!!」病院に連れて行かないと!!」
「華、下がっていなさい」
「先輩!でも・・・・」
「いいから、下がっていなさい!」
邪魔をしていた女の後ろから現れた女性が華と呼ばれた女をいさめるように、声を荒げてそう言った。
「・・・・っ、はいっス」
「私の部下が失礼な態度を取ったことを詫びるわ。まず私たちの紹介がまだだったわね。私は組合副マスターの麗 蘭。そして、あの子が八城 華よ。貴方は?」
「僕はとき・・、いえ無明 ゼロ」
「!! 貴方が、無明 ゼロ?」
「はい」
「成る程ね。話はマスターから聞いているわ」
「マスターって、夜越さんですか?」
「ええ、そうよ。華、この子は本当にレナのパーティーメンバーよ。貴女は知らないと思うけど、レナはついこの前ここにいるノア・ライヘンドア君、無明 ゼロ君とパーティーを組んだのよ」
「!! その話本当っスか?!」
「ええ、これは組合マスターである夜越 龍羽が言っていたわ」
「!! 無明ゼロさん、失礼な態度を取って申し訳無かったっス!!」
八城 華さんと言った女性は僕の方へ近づいて来た。そして、さっきの一触即発のような雰囲気とは一転し、八城 華さんは僕に深く頭を下げた。
「顔を上げてください! むしろさっきは自分もすみませんでした」
「二人とも、謝るのはそのくらいにして。それよりも、無明 ゼロ君。明治神宮ダンジョンで何があったのか教えてくれるかしら」
「はい。でもその前に、レナたちを早く治療してください!!」
「それなら大丈夫よ。今さっき、救急車を呼んだから」
麗さんが言うように、確かに二人のすぐそばには応急措置を施している人の姿があった。
「! それならそれなら良かった・・・・!! それじゃあ、救急車が着くまでに、ダンジョンで起こった大まかなことを話します」
この日、僕たちはダンジョンの謎と渦巻く裏の存在への第一歩を踏みしめたのだった。
◆
どこかは分からない。けれど、幾つものモニターと薬品のようなものに囲まれた部屋に一人の男がいた。
その男はレナとノアが戦ったダンジョンでレナの戦いの様子を見ていた人物と同じだった。
爪を噛みながら、椅子の背もたれに寄りかかった。
「今度こそ・・・・。ハハッ、ハハハ、ハーッハハハッッ!!!!!!」
部屋に一人その男は高らかに笑ったのだった。
更新が遅くなりました。次は火曜日までに更新します。
やっと、明治神宮ダンジョン編が終わりました。まだ、二章は続くので引き続きお楽しみください
面白かったら高評価お願い致します。感想やコメントなどもお待ちしてますのでよろしくお願いします!




