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歩いていたのは?2

夕方まで メダカの世話 をして、水換えも終わらせてからシャワーを浴びる。

汗を流してさっぱりしたところで、出かける準備を済ませた。

早めに車に乗り込むと、むわっとした熱気が一気に体を包み込む。

「うわ、暑っ…」

エンジンをかけてエアコンを最大にする。

フロントガラスの向こうで、陽炎みたいに空気が揺れていた。

少し暖気させてから車を出し、駅前へ向かう。

駐車場に停めて店に向かうと、集合時間の10分前だった。

「早めに着いたし、少し待つかな」

そう思いながら、

「着いたぞー」

とメッセージを送った瞬間、後ろから肩をポンッと叩かれた。

「うわっ…!」

慌てて振り向いた勢いで、指が頬に刺さる。

「よぅ、俺も着いたわ」

友人はニヤリと笑っていた。

「よぅ、少し痩せたか?」

そう聞くと

「おぅ、少しな」

そう言いながら、額を少し掻いていた。

「とりあえず店に入ろうや」

「せやな」

店の扉を開けると、出汁のいい香りがふわっと鼻をくすぐった。

席に着き、烏龍茶を二つ頼む。

「お前が飲まへんのは珍しいな」

そう言うと

「医者から一ヶ月禁酒が言い渡されたからな」

「どっか悪いんか?」

「いや、実は今週頭まで入院しててな」

「おいおい、大丈夫なんかよ?」

「大丈夫や。大したことは無いねんけど……ケツがな…」

そう言って、友人は気まずそうに目線を下に向けた。

「ケツなら仕方ないな」

そう笑いながら言うと、彼は少しむくれたように眉を寄せた。

「お前も笑ってるけど、他人事ではすまんぞ?」

「せやな、気をつけよう」

そう言って笑っていると、店員さんが烏龍茶とお通しを持ってきた。

軽く会釈して受け取り、メニューを開いて適当に注文を済ませる。

「ケツが無事だったことに乾杯」

そう言いながらグラスをカチンと合わせ、グビッと飲んでからテーブルに置くと、カランッと氷が崩れる音がした。

お通しの小魚の南蛮漬けに箸を伸ばしながら、

「そういや、俺好みの話ってのは?」と聞く。

「おぅ、実は入院中に少し変わったことがあってな。お前ならちゃんと聞いてくれるやろ?」

「そういう話か?」

ニヤリと笑いながら言うと、

「そういう話や」

彼ははぁ、と溜息を吐き、少しだけ視線を落としてからこちらを見た。

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