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渓流ですれ違ったのは?1

三連休の最終日、思いがけず早く目が覚めた。

布団から抜け出してカーテンを開けると、澄んだ青空が広がっている。

背伸びをしながら時計を見ると、まだ七時半を少し過ぎたところだった。

「せっかくやし、どっか行くか」

小さく呟きながら布団を畳む。

昨日までの二日間は、部屋でだらだらと過ごしていた。

今日は少し外の空気を吸ってみてもいい。

コーヒーを淹れ、パンをトースターに放り込む。

スマホを開いて、行き先を探し始めたところで、ふと昨日買ったカメラ用のフィルターのことを思い出した。

「そういや、まだ試してへんかったな」

近場の滝や渓流を検索しながら、コーヒーをひと口。

駐車場があって、人の少ない場所がいい。

いくつか候補が上がるが、どこも悪くない。

天気予報を見ると、夕方から雨らしい。

なら、早めに出て撮ってしまおう。

パンを頬張り、コーヒーで流し込む。

顔を洗うと、冷たい水が一気に頭を冴えさせた。

「よし」

上着を羽織り、カメラをバッグに放り込み、玄関を出る。

車に乗り込むと、まだ朝の冷たい空気が残っていた。

エンジンをかけると、まだ冷たい車内に低い振動が広がった。

スマホを繋いで、今日はなんとなくクラシックを選ぶ。

ゆったりとした旋律がスピーカーから流れ、朝の空気と混ざり合う。

「たまにはこういうのもええな」

独り言のように呟きながら、シートに深く腰を沈める。

ゆっくりと車を発進させると、まだ人の少ない住宅街の道が静かに伸びていた。

青空の下、陽の光がフロントガラスに柔らかく反射する。

アクセルを踏むと、クラシックの穏やかなリズムに合わせて車が滑るように進んでいった。

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