とあるレジャー施設で1
休日に、とあるレジャー施設へ撮影に向かった日のことだ。
ここ最近は毎週のようにイルミネーション撮影を頼まれていて、その場所にもすっかり馴染んでしまった。
目が覚めたのは、いつもより少し遅い八時半。
布団の温もりがまだ残る中で身体を起こし、畳んだ布団を部屋の隅に寄せる。
着替えを手早く済ませてカーテンを開けると、窓ガラスが白く曇っていて、外の冷え込みがすぐに分かった。
カメラバッグを開け、カメラ、バッテリー、レンズを順番に放り込み、ストロボの動作を軽く確かめる。
前の夜にほとんど準備していたので、「まあ大丈夫やろ」と小さくつぶやきながら、キッチンでコーヒーを淹れ、パンをトースターに入れる。
今日はチーズをたっぷりのせる気分だった。
コーヒーの湯気が立ち上るのを眺めながら新聞を広げ、ページをめくる音とトースターの焼ける匂いが
ゆっくりと部屋に満ちていく。
朝食を手早く済ませ、顔を洗って上着を羽織り、車に乗り込む。
エンジンをかけて暖気している間に、今日の“旅のお供”を決める。
結局、落ち着いた声の怪談朗読を選んで再生すると、低い声が静かな車内に広がった。
時間には余裕があるし、のんびり向かうのも悪くない。
道路は思った以上に空いていて、気づけば予定より早く現地に着いてしまった。
「どうしたもんかな」と友人に
『着いたでー』
とメッセージを送ると、
『時間通りに着くわー』
と返ってくる。
『了解、ゆっくり気をつけて来てやー。俺先に中でのんびりしてるわー』
そう返して、カメラバッグを背負い受付へ向かった。
四回も来れば入園手続きも慣れたものだ。
事前に撮影の連絡を入れていたので、担当の方がすぐに顔を出してくれた。




