表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
479/494

猫の声後日譚

その日は一旦、解散になった。

彼女は子猫を抱えたまま夜間の動物病院へ向かい、俺も手早く着替えて家へ戻ることにした。

車に乗り込んだ途端、くしゃみと涙が止まらなくなる。

アレルギーが強く出たらしい。

急いでコンビニに寄って顔と鼻を洗い、そのまま帰宅して風呂で全身を洗い流す。

ようやく症状は落ち着いたが、明日は俺も病院行きだな……と苦笑いする。

湯船に浸かりながら、ふと考える。

あの子猫は、どこから入った?

そして、あの“案内するような”爪の音は何だった?

通風口は通れない。

屋根裏にも痕跡はない。

なのに、あんな奥で倒れていた。

そして俺を導くように、頭上を移動していた“何か”。

考え込もうとしたその時、スマホが震えた。

『あの子猫、一命を取り留めたぞ』

彼からのメッセージだった。

胸の奥がじんわりと温かくなる。


助かった


それだけで十分だ。

けれど、あの夜の“案内役”の正体だけは、まだ闇の中に残ったままだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ