第72話 変態3人組
「俺達はそこの嬢ちゃんに用事があるんだ、兄ちゃんはどいてなっ!」
先頭にいるスキンヘッドの小柄な男が言った
「フッフッフ。僕に会いたかったんだろ?真菰ちゃん?」
左後ろに立っている金髪の男が言った
「いや、俺に会いたかったよな?」
金髪の隣に立っているセンター分けの面長な男が言った
「あなた達に会いたかったわけないでしょ!この変態!!」
真菰が俺の後ろに隠れながら言った
「あいつら何者だ?」
「あの人達全員【十四凪】って言うんだけど。スキンヘッドの男が鉄郎、金髪の男が光源、センター分けが弓千佳って名前よたしか。ダンジョン内でナンパしてきて断ったら追いかけ回されたの。それでトラップに落ちて夏君のところに来たのよ」
「なるほどな」
真菰と出会った時荷物も何もないから不思議に思ったがそんなことがあったなんてな。
「ほらほら〜。こっちに来ないなら…」
鉄郎が真菰のバックを開け、右手を入れた
何かを掴んだ様子で持ち上げた右手には白いフリルの付いた下着を握っていたのだ
「きゃーーっ!!それ!それ!わ、私のーーー!!見ないで!夏君!!」
み、見るなと言われてもな…。なんとも真菰らしい。というか、エロ…。これ以上はやめておこう。
俺は下品な妄想は真菰に失礼と思い、すぐに我に返った
「おい、お前達やめておけ」
「へへへっ。なんて肌触りがいいんだ〜」
鉄郎達は全く話を聞いていないようだ
「うぅっ。…最悪…」
真菰は涙目になっている
「十四凪といえば七灰の分家。本家の七灰は絶対品格主義を掲げるほど品に長けている一家のはず。そんな十戒の一家である七灰の分家はこうも品が無いなんてな。おい!お前達覚悟はできてるか?」
俺は銃を構えた
「覚悟?はぁ?なーにを言ってるんだ?兄ちゃん」
鉄郎がこちらを睨みつけた
「どうやら、十四凪の恐ろしさがわからないようだね」
光源が金髪の前髪を手で上げて言った
「あちらはやる気のようだが」
弓千佳が髪をサラッとさせて言った
これだから真菰と一緒に行動するのを拒んだのにな。まぁ、だが。一緒にいようといなかろうと女の子を泣かす輩を見過ごすわけにはいかないか。
「ダンジョン内でのシーカー同士の争いはご法度。だが、お前達から仕掛けてきてるんだ、文句は言わせないぞ。魔式展開 魔弾!!」
俺は銃から魔弾を放った
「鉄壁!!」
鉄郎が地面に手をつくと、目の前に鉄の壁が現れた
「俺のスキルは【鉄】だ!鉄の壁を粉砕できるわけがないぜっ!」
俺は地面を強く蹴った
まだ、銃のリミットな1段階。クロスドの威力は上がるが、殺すわけにはいかないからな。
「スキル【第六感】触覚!」
俺は身体能力を強化して鉄壁を蹴り壊した
「随分と軟弱な壁だな」
「な、なにぃーー!鉄の壁だぞ??」
「2人とも目を閉じて!スキル【光源】発光!」
金髪の光源がスキルを使い全身を輝かせた
「くっ。目眩しか」
俺は光に当たった目を閉じた
「今だ!弓千佳!」
「わかっている。スキル【弓】火魔法 火矢!」
弓千佳が弓型のテールムから火の矢を放った
鉄壁で遠距離攻撃を防ぎ、接近戦に持ち込む。それを目眩しで有利に運び、安全かつ確実な遠距離攻撃でトドメか。かなり連携の取れた技だ。
「まぁ、俺が相手じゃなければな」
俺のスキルを使えば嗅覚と聴覚で相手の位置がわかる。さらにいえば、奪われた視覚も魔力探知に切り替えてしまえば見えなくはない。
俺は放たれた矢を回転しながら避け、そのまま手前の鉄郎に右足のローキックをくらわせた
そして、哲郎を踏み台にして光源に左足の踵落とし
そのまま地面に伏せた光源の背中をかけ上がり弓千佳の腹に右の跳び膝蹴りをあてた
「ぐぅお!!」
「がぁっ!!」
「うぅぅっ!!」
俺は最後に倒した弓千佳の頭に向け銃を構えた
「さぁ、これで終わりだ。俺も同じ十戒の分家の一派。可哀想だから少し手加減はしてやった。この場を去るかここで手足に銃弾で風穴を空けられ動けなくなるか、選ばせてやる」
「く、くそぉー!!お前達!逃げるぞ!」
鉄郎が脇腹を押さえて立ち上がり言った
「つ、強すぎる。勝てるわけがない」
弓千佳も腹を抑え言った
「う、うあぁぁぁぁーー」
そして光源は何も発することなく逃げて行った
それを追うようにして2人もその場を去っていったのだった
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