表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
次世代魔法の分家人  作者: めいがしん
〜1学期末と夏休み篇〜
74/74

第73話 白毛ダンジョンの一夜




「大丈夫か?」

俺は地面に座り込んでいる真菰に右手を差し出した


「うぅ…大丈夫なわけないじゃない!お気に入りの下着だったのにーー」


いやいや。お気に入りならダンジョンになんか持ってくるなよ

「まぁ…なんだ。とりあえず今日はここで休もうか」

俺は地面に手をついた

「土魔法!」

すると地面から土が盛り上がり俺と真菰を囲むドームとなった


俺はキューブからLEDライトを取り出して盛り上がった土の壁に付けた


「もー!私お嫁にいけないー!!!」


まだ引きずってたのかよ。

はぁーー

「水魔法、風魔法!!」

俺は両手を前に出すと水の塊が現れた。それを風魔法で高速回転させ、まるで洗濯機のように操った

キューブから洗濯洗剤と柔軟剤を取り出してその水の塊に入れた

「ほらっ。これで汚れた服なんか入れるといい。オート操作だから40分で止まるから」


「え?これって?」

下を向いていた真菰がやっと上を向くと俺の魔法を見て目を輝かせた


「俺の魔法で作った。仮だが洗濯機として使えるからな。終わったら乾燥もできるから教えてくれよ。俺はあっちで休んでるからな」

俺は真菰の洗濯物を見ないように後ろを向いてた

キューブから寝袋を取ると距離を取ってその中に寝転んだ


「す、すごいっ!!ありがとう夏君っ!!」

真菰は声を高くして喜んでいる様子だった


機嫌も直ってよかったよかった。

さぁ、俺は仮眠を取るとするかな


「夏君ー。終わりそうだよ!」

真菰の声がうとうとしていた俺の耳元で響いた


「了解」

俺が指をパチンと鳴らすと脱水していた洗濯物を熱風が包んだ

「さて、そろそろ夕飯にして寝るとしよう。な、なんだその格好っ!」

俺が真菰の方を見るとバスタオルで全身を覆っていた


「え。洗濯物に今日の冒険服も出しちゃったからこれ巻いてるのよ?」


仮にも男女が同じ空間にいるのにそれはダメだろ。目のやり場に困る

「と、とりあえず夕飯出すからな」

俺はキューブから水とレトルトのカレーとキャンプなどで使える炊飯器を取り出した


「思っていたけどそのキューブって本当に便利よね!」

真菰がタオルから右腕を出し、指差して言った


肌が…。落ち着け俺!!

「ノーザンクロスのテスト品でな。なんでも収納できるから本当に便利だ」

そう言ってさらに取り出した藁を地面に置くと、火魔法で火をつけた

そして、炊飯器に米と水を入れて火の上に宙吊りでぶら下げた

カレーは鍋に水魔法で水を入れ、火魔法で温めることにした


「改めて見ると魔法って本当に便利よね」

真菰が火を見ながら言った


「本来の魔法の使い方はこういう便利な使い方なんだろうな。だが、まだまだ魔法はこの時代に溶け込んでいない。というより、人間側が使いきれていないのが正解か。俺の演算能力は今の時代よりも1世紀は先取りしていることになるからな。これからの時代はもっと便利になって行くはずだよ」


そんな話をしている間にカレーが出来上がり俺達は遅めの夕飯を食べた

1日ダンジョン漬けで疲れた体にはビーフカレーが染み渡りとても美味しかった

奮発して高いカレーを買った甲斐もあったようだ


お腹も膨れ疲れが出てきたのか眠気が急に現れてきた

「そろそろ寝るとするか」

真菰の服達も乾燥できたしな


キューブから寝袋を1つ取り出して真菰に渡し、そのまま俺達は静かに眠りについていった


ドンッドンッ!!

何者かが土の壁を叩くような音が中に響いた


「んーーーー。あと15分だけ寝かせてくれ千冬」

俺は千冬に朝起こされている夢を見ていた


…それから6時間後…

ドンッドンッ!ドンッドンッ!

音は段々と大きくなっていった


「……!!。なんだ!?」

俺は音に気づき飛び上がった

「そうか、今はダンジョンの中だったな。この音、魔物が外にいるのか?」

すぐに隣で寝ていた真菰の体を揺すった

「おい!起きろ真菰!」


「ムニャムニャ…。ドーナッツ食べ放題〜」


…。どうやら真菰の好物はドーナッツのようだ…

「いや、それどころじゃない!起きろ真菰!」


「ん〜。ほぁ〜…どうしたの?」

真菰が目を擦りながら起きた


「外に魔物がいる。すぐに支度を整えるぞ!」


「え、うそ!?わかったわ!」


「……水切…」

壁の外から見知らぬ声が聞こえてきた

すると、壁を叩く音は止んだのだった


音が止んだ。外で何が起きてるんだ?

「真菰!準備はできたか?」

俺は寝袋を片付け終わり真菰の方を向いた


「きゃっ!!ちょっと!まだ着替えてるからあっち向いてて!」

真菰が服の袖に腕を通している最中であった


「わ、わるい!!」

俺はすぐに目を逸らした


「…もう大丈夫よ!行きましょ!」


俺が土魔法を解除すると

そこには魔物が倒れており、男女と子供が3人立っていた

ブクマ、評価お願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ