第31話 夏の校外学習模擬戦 3回戦
2回戦も終わり次の試合が始まろうとしていた
先程の試合で敗北した高橋班が俺達の元へとやってきた
「いやーまいったまいった。雷豪さん強すぎるな!」
「うちらもがんばったのにねー。鳴ちゃん最強すぎ!」
「凜々と私のツーマンセルでも勝てなかったわー!」
「いや、俺が高橋をしっかり守っていればなー」
「俺だって蛇化してもあっけなかったぞ?」
おいおい。ここは敗者が集まる場所なのか?
山城班といいこいつらは…
「高橋達おつかれ!雷豪さんにコテンパンにされてたな!」
山城が笑いながら言った
「あれはバケモノだよ。俺のスキルで減速するかと思ったけど無理だったわ!」
たしかに、高橋のスキルがあってあの速さは尋常じゃないな…
「千冬、次の試合のデータはあるか?」
「もちろんよ!はいどうぞ!」
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スキル
剣崎 楓 【剣術】
土田 地秋 【土】
蝶野 志麻 【蝶化】
鬼柱 朝戸 【鬼人】
耳畑 多子 【副音】
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「山城班と高橋班にわからないところは聞いておいたからスキル全員分の情報が集まったわよ!」
「剣崎はランクA、土田がランクBだ。その他は探究者なりたてだな!」
山城が言った
「剣崎さんのスキルは私のスキル【剣士】の上位互換だと思っていいわ」
「朝日さんのスキルと何が違うんだ?」
「剣士は剣の腕が上がるだけ。でも剣術は剣の技が上がるのよ」
「…つまり、朝日さんと剣崎さんが同じ技を出したら剣崎さんの方が強いってことか?」
「まぁ、そういうことね。純粋な剣の腕なら剣士、剣技なら剣術ってとこかしら」
なるほどな。スキルも色々とあるものだな
「剣崎班は六条班と同じだな。スキルにバラつきがあるから、戦術でどう勝るかってとこか?」
高橋が言った
「まぁ、その通りだが。俺たちの班よりは凡庸性はあるがな。耳畑さんの能力で敵を察知、剣崎さんと鬼柱で近接メインで、それを土田がサポートの形ができあがるな。ただこの班のキーマンは蝶野さんだと思うけどな」
「なんで?蝶野はまだ探究者なりたてだぞ?」
「志麻は一般組だしねー」
「でも、志麻のスキルってかわいいわよね!」
蛇島、兎咲、犬飼が言った
「蛇島くん達の意見は最もだわ。実際、楓と地秋しか転移組がいないわけだしね。なんでそう思ったの?」
草薙さんが言ってきた
「蝶化というくらいだ、空も飛べるだろ?そうすれば相手の情報は簡単に分かるわけだし、スキルを上手く使えば風も起こせる。もっといえば状態異常にできる鱗粉も出せるんじゃないか?そこまでできれば強いと思うんだがな」
「…たしかにそうね」
「まぁ、そこまでスキルを扱えているのかは知らないがな。ところで弓島班は?」
「これね!」
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スキル
弓島 千賀 【弓術】
浮絵 翰 【絵】
砲峰 大樹 【大砲】
糸原 一美 【糸】
衝数 飛沫 【衝撃】
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「弓島くん、浮絵くん、砲峰くん、一美がBランクの転移組。飛沫が探究者なりたてね!ちなみに一般組よ」
またこれはこれで、すごい班だな
「この班は遠距離特化だからな」
山城が言った
「浮絵のスキルはどういったものだ?」
「浮絵くんのスキルは超ユニークよ!紙に描いた物を実体化できるの!」
そんなスキルありなのか
「描く時間がデメリットになるとしても、相当有能なスキルに間違いわないな」
「でも、浮絵が描く物は脆いから耐久力はほとんどないよ?」
猫頭の言う通りだとしても、描くものによってそれは変わるだろうな。まぁ、どっちにしても見てみないとわからないか
『3回戦始め!』
先生の掛け声と共に試合が始まった
「夏君は展開をどうみる?」
「…そうだな。どちらの班も未知数なスキルばかりだ、弓島班の方が遠距離攻撃がある分若干有利ではあるが、僅差だろうな。山城と高橋はどうだ?」
「俺は剣崎班だな。耳畑の能力がある分先手を取れるしな」
山城が言った
「俺は弓島班に1票。耳畑の能力を逆手にとって浮絵と衝数、そして砲峰の火力で畳みかけることもできる」
高橋が言った
2人の意見は最もだな
結局のところ2人のリーダーの采配次第でどっちにも転びそうだな
剣崎班は耳畑の能力で的確に相手を察知、巧みな剣術で近距離メインの形を取ることに成功した
だが、弓島の弓術で空にいた蝶野さんが落とされ、浮絵と糸原さんの能力で他のメンバーを足止めし、火力で押され、弓島班の勝利となった
「弓島のいい判断だったな。さて、俺達は控室に戻って作戦を立てるとするか。みんな、いくぞ」
「おう!がんばれよ!」
「あの雷豪さんにどう勝つのか期待してるぞ!」
山城班と高橋班から応援をもらい、俺達は控室に向かった
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