謎の悪魔狩り
悪魔持ちは基本的に悪人だ。これはこの世界の常識。そう言われる理由は詳しくわからないけど、悪魔に選ばれる人間などまともなはずがない。
「今日のパトロールも終わりかな?」
「まだだよ、時間だってそんなに経ってないし....例の悪魔狩りについても詳しく調べなきゃ」
私の相棒であり先輩である柳ハサさん。実力は私より強い、というか組織全体を見ても上位の実力者らしい。実際に戦っているところを見たことはない不謹慎だが是非とも一度は戦っているところを見たい物だ。
「それにしても悪魔狩りを狩る人なんていまどきいるんすね」
「最近はほとんど見なくなったがそれこそ天使や悪魔の存在が認知され始めた頃は多かったらしいぞ」
「悪魔持ちを正すだけならうちらの組織にくればいいのに.....」
「なにか事情があるのだろう。まぁ碌な物ではないと思うけどな」
先輩と話しながら歩いていると何やら騒がしくなってきた。どうやらまた悪魔持ちが暴れ出したらしい。
「華やれるね?」
「もちろん」
あっ、この人今回も戦ってくれないんだ。そう思いつつ私は自身の契約した天使レグナを出した。
周りに人が多くここら一体は入り乱れている。極力犠牲や被害を出さずに拘束するのはかなり至難だ。
「クソなんだあの天使なんで悪魔の力が使える?」
悪魔がそう発言した。そう私が才能持ちと言われる理由はそこである。
基本悪魔と天使は相容れない存在、本来なら互いが互いの力を使えるわけがない。しかし私は、ある時をきっかけに使えるようになった。私自身も原因はわかっていないが少なくとも兄は関係している、そう睨んでいる。
悪魔持ちが逃げるのを必死に阻止していたがタイミングが遅れ裏路地に逃げ込まれてしまった。すぐさま追いかけに行くとそこには黒のパーカーを着た男の人がさっきまで追っかけていた悪魔持ちを気絶させていた。
「あなたも連行します。」
私は即座に構えた、感覚でわかる。下手に動いたら死ぬと。そう告げているのを感じた。レグナすらも不用意に動こうとしない。
黒いパーカーの男は私たちの方をしばらく見つめた後すぐさま逃げ出した。
***
「フードの男に遭遇した!」
リーダーはいつも以上に大きい声で通話越しにそう言った。
「怪我はないか?一般人や街の犠牲は?」
かなり焦っておりかなり早口で現状を聞いてきた、焦って答えるのに戸惑っていた私に変わりサハさんが適切に答えてくれた。
リーダーとの通話を終え、サハさんに悪魔狩りについて話した。それを聞くと、驚くと同時に納得していた。
ただ何故だろう?私はあの悪魔狩りにあったことがある気がした。あったことがある?そんなレベルじゃないもっと常に合っているようなそんな感じがした。
しかし、それだとおにぃが悪魔狩りになってしまう。おにぃに限ってそんなことは断じてない。頭を左右に振り、考えを改めることにした。きっと疲れているのだろう。




