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ふたりで灯す、やさしさのかたち  作者: 流浪の旅人
第2章 ふたりで、ゆっくり歩き出す — “やってみたい”が、芽吹いた日
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79.あなたの言葉が、私を好きにさせていく ― 姉が送った“好きの種”

ある夜。


ことりは、いつものように投稿を見返していた。

@trace_nao の写真は、やっぱり優しかった。


だけど最近、

ただの「やさしさ」じゃなく、

「あなたらしさ」に惹かれている自分に気づいていた。


(誰かの写真、じゃない。

“この人の”言葉と写真が、好きなんだ)


ことりは、コメント欄を開いた。

今夜は、ちょっとだけ――気持ちを込めてみた。


「あなたの世界に触れていると、

ほんの少しだけ“私の世界”が明るくなります。

今日も素敵でした。

きっと、私が“好き”なのは、

あなたの写真だけじゃないのかもしれません。」


送信。


ことりは、スマホを見つめながら、小さく微笑んだ。


(これでも…まだ、“誰”って名乗ってないから)


(でも、もう少しだけ、

この“好き”が届いても、いいかな)

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