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ふたりで灯す、やさしさのかたち  作者: 流浪の旅人
第2章 ふたりで、ゆっくり歩き出す — “やってみたい”が、芽吹いた日
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51.姉の心に届く“何か”を ― 次に演じたいキャラを探して

夜。


尚人は、あの“覚醒の一枚”の余韻に浸りながら、

スマホでコメントを読み返していた。


そして、ふと手が止まる。


「……姉ちゃん、今回も“いいね”くれたんだよな」


それだけで、胸の奥があたたかくなる。

気づかれていない。

でも――ちゃんと“届いてる”。


(次も、もっと届くものにしたい)


そのとき、ふと頭に浮かんだ。


「姉ちゃんが好きなキャラって、誰だっけ…?」


思い返す。

何度か語っていたアニメ。

“何度見ても泣いちゃう”って言ってた、あのシーン。


(……あの子か)


(確か、“明るくておちゃらけてるけど、本当はすごく人思い”なキャラだったよな)


尚人は、姉のSNSをこっそり遡りながら、

そのキャラの写真に辿り着いた。


柔らかく笑って、でも目の奥に――何かが宿っている。


「この子、たぶん姉ちゃんにとって、

“大丈夫って言ってくれる存在”だったんだな…」


尚人はノートを開き、こう書いた。


【次の挑戦】

・キャラ候補:姉ちゃんが好きな子

・表現したい感情:「明るさの裏のやさしさ」

→ 一瞬の目線に、“本音”がにじむような表情


そして、ページの端に、そっと書き添える。


「姉ちゃんにだけは、届いてほしい。

もし、“誰かに似てる”って思ってくれたら――

それは、きっと俺にとって“最高のご褒美”だから」

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