50.やっぱり姉ちゃん!? ― 通知の中に潜んでた“家族のいいね”
夜。
尚人は、いつものようにスマホを開いた。
“本気の一枚”は、今もなお反応が止まらず、
通知はもはや、お祭り騒ぎ。
通知:@○○さんがあなたの投稿にいいねしました
通知:@RINA_cosさんがあなたの投稿にいいねしました
「…………ん?」
通知:@RINA_cosさんがあなたの投稿にいいねしました
「……ッ!!??」
頭の中が真っ白になる。
(いや、違う…同じ名前なだけかも。
“RINA_cos”なんて、よくある感じの名前かもしれないし…)
震える手でアカウントをタップする。
出てきたのは――
姉ちゃんの、いつものアイコン。
(えっ……えっ……まって、えええええ!?!?)
布団の上で、尚人は完全に固まった。
「なんで見てんの!?いつから!?どの写真から!?
ていうか、なんで“いいね”押したの!?!?」
でも――
よく思い出すと、数日前の通知。
あのときフォローしてきた名前。
(……もしかして、あのときから、全部見てた…!?)
(うわあああああああああ)
尚人はスマホを抱えて、
部屋の中をぐるぐる歩きながら、
ノートを開いて書きなぐった。
【事件簿】
・姉ちゃん、確定。RINA_cos=実姉。
・いいねしてきた。しかもコメントはナシ ←余計に怖い。
・もしかして、心に刺さってた?
え、俺、姉の心に刺さったの??(照)
しばらく経って、ようやく落ち着いた尚人は、
静かにスマホを見つめて、ポツリと呟いた。
「……でも、ちょっとだけ嬉しいな」
「気づかれてないのに、“届いた”ってことだよね」




