42.通知が止まらない!? ― 予想以上の“共感”に揺れる夜
投稿から数時間後。
尚人は、いつものように
「まぁ、反応が1件あれば嬉しいな」くらいの気持ちで、
ソファに寝転んでいた。
(やっぱり、“毛先がんばった”って書いたの、ちょっと調子乗ってたかな…?)
でも――
スマホを何気なく開いたその瞬間、
目に飛び込んできたのは、見慣れない光景だった。
通知:新しい「いいね」が20件あります
コメントが届いています
メンションされました
(……えっ!?)
思わず目を疑った。
一瞬、バグかと思った。
でも、スクロールしてもスクロールしても止まらない“いいね”の通知。
そして、コメント欄には――
「空気感、ほんとに伝わってきます…すごい」
「目が合った瞬間って、こんな感じかも」
「“毛先がんばってる”で笑ったけど、ほんとにいい仕事してる!」
「このキャラの“自然な優しさ”、ちゃんと出てます」
(な、なんで…!?)
(いや、嬉しい…すごく嬉しいけど…)
画面の向こうから、たくさんの“共感”と“ありがとう”が届いていた。
尚人は、胸の前でスマホをぎゅっと抱きしめて、
しばらく目を閉じた。
(たった1枚の写真で、
こんなに多くの人と“気持ち”を共有できるなんて、思ってもなかった)
尚人はノートを開き、手が少し震えながらも、そっと言葉を綴った。
「“届く”って、こういうことなんだ…
やさしさって、ちゃんと広がるんだ」
そして、小さく添える。
「姉ちゃんのアドバイス、バズったよ。……ふふ、本人は知らないけどね」




