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永剛はトランクを開けると同時に呻き、逃れようと足掻いた女の顔面へ向け拳を振り落とした。
眉間にヒットし、瞬く間に女の鼻腔から鼻血が流れ出した。両手で顔を塞ぐ女の両足を掴み、トランクから引きずり出した。
永剛はトランクを閉めると女を担ぎ上げ家の中に連れ込んで行った。
玄関を開け女の背中を蹴り飛ばし床に転がすと後ろ手で戸を閉め施錠した。逃げ惑うゴキブリ達を他所に、女は刺された腹部の傷を手で押さえながら、永剛から逃げようと床を這い出しだ。
そんな女の足首を掴み、引き戻すと永剛は女の足の上に座り、逃げられないようにした後に、無理矢理スカートをひっぺがした。
パンストを引きちぎり、露わになった黄色いTバックの下着を剥ぎ取った。乱暴な行為に抗うよう女は両手をバタバタさせながら永剛の頭部を殴った。
永剛は最初、女の猫パンチのような抗いに、いつか諦めるだろうと思っていたが、中々抵抗は収まらなかった。
苛立った永剛は女の髪を鷲掴み再び顔面を殴った。合成の安っぽいライダースジャケットを取り、臍上までしかないピンクのTシャツを捲り上げた。ナイフで刺した傷口からは、僅かに血が流れ出している。思い切り刺して内臓を抉ったわけではなかったから、死ぬ事は無い筈だ。
だが女は刺されたショックと永剛の顔面への暴力により、今、歯向かう事は不利だと察したようだった。
永剛は白のブラを押し上げ、小ぶりな乳首に貪りついた。その頃には女は薄く瞼を開き光の失った瞳で、呆然と天井を眺めていた。永剛はそんな女の陰毛を掻き分け性器に指を這わせた。が、そこで手を止めた。嫌がる素振りを見せなかった女に、少しばかり苛立ったのだ。
永剛は女を裸にさせると、居間へと引きずっていき床下を開けみっちーを監禁していた透明な衣類入れに女を蹴り落とした。そして蓋を閉めロックをかけた。
身体をくの字に曲げた女は衣裳入れの中でじっとしていた。永剛はボッキしたペニスを丸めた指で握り、そのサイズを測った。そして手はそのままにしてマジックに手を伸ばした。そして衣裳入れの蓋に丸めた指を置いた。
大体の大きさを把握した後、押し入れからマジックを取って来た。再び輪を作り指の中にマジックを入れ衣裳入れの蓋に円を描いた。そしてカッターナイフで記した円を切り落とし、ギザギザな切り口を紙やすりで研いだ。
蓋を取り永剛は自らも裸になると身体を丸めた女の頭側だけを持ち上げ、真上を向かせた。そして再び蓋を閉めた。そしてギンギンに膨れた勃起したペニスを、今さっき開けた穴へと押し込んだ。
「場合によっては助けなくもない」
そう呟きながら永剛は腰を突き出しペニスを咥えられるよう衣裳入れの角度を手前へと上げた。
女は両手で傷口を押さえ痛みを堪えながら身体の位置を僅かに動かした。顔にかかった髪の隙間から女が薄っすらと目を開けたのが見えた。女は顔の向きを僅かに変え勃起した永剛のペニスのしばらく眺めていた。
この女は自分の命が助かる事より、ペニスを咥えることの方が嫌だと見える。そうか。そういうつもりならこちらだって考えがある。そう思い永剛がペニスを引き抜こうとした瞬間、女は飢えた魚のように永剛のペニスにしゃぶりついた。イカの活け作りのように女の舌が永剛のペニスにまとわり、絡み吸い付いた。その勢いに永剛は気押され、あっという間に果ててしまった。女は永剛から出された精液を口の中でクチュクチュと転がしながら上目遣いで永剛を見上げた。目が合うと女は永剛が見守る中、精液を美味そうに飲み込んだ。
その姿を見て必死だなと永剛は思った。
衣類入れの蓋からペニスを引き抜き、床板を嵌めた。同時に女が蓋を叩き何か喚いていた。
永剛はそんな女の声など無視して、上げていた畳を元の位置へと戻した。
脱いだ衣服を洗濯機へ投入れた。風呂に入りタオルで頭を拭きながら畳の上に布団を敷いた。明かりを消し
布団の中へ潜り込む。抜糸も終わったから、近日中には働きに出なければならない。
面倒くさくはあったが、今夜拉致した女は永剛の言いなりになりそうな予感があった。
それが今1番の楽しみで喜びなのは自分でも気づいていた。だから仕事復帰しても、その事だけの為に日々を生きていられる、そんな気持ちを胸に永剛は深い眠りの中へと引き込まれていった。
昼過ぎに目覚めると顔を洗い歯を磨いた。
裸のまま朝食を作った。最近購入さしたコーヒーメーカーを使用し、コーヒーを淹れる。
畳を上げ、床板を取り外した。
女は寝ているようだった。それを見て再び床板を嵌めてから朝食を食べた。
着替えを済ませ車でペットショップへ向かった。必要なのは首輪と長めの鎖だけだったが、フェイクの為にドッグフードも購入した。
それを持って帰宅し、衣類入れの蓋を外し女を叩き起こした。病院からもらっていた痛み止めと水の入ったコップを手渡した。それをごくごくと飲み干すと女がトイレに行きたいと言い出した。
永剛は女の二の腕を掴み、衣裳入れから引き上げた。女の首に買って来た首輪と鎖をつけた。
このままだと簡単に外され逃げられる事は永剛にもわかっていた。だが、手は自由にしておいてやる事にした。逃げられるかも知れないという希望を持たせておきたかったのだ。そして女のその希望を、とことんまで叩き潰してしまいたかった。それは逃げなければ生きていられる、そのように思い込む女を躾る為だった。
永剛は女を立たせトイレの位置を指し示した。女は頷き、傷口を押さえながら歩いて行った。
女はトイレに入り戸を閉めた。その事に永剛は文句を言わなかった。僅かな戸の隙間から鎖が見えている。首輪を外し駆け出して逃げようが外に出るまで捕らえられる自信もあったからだ。
もし、この瞬間、そのような行動に出たならば、余程、低脳な女に違いない。そんな女なら犯すだけ犯し殺すまでだ。
永剛は鎖を握ったまま、女がトイレから出てくるのを待った。水が流れる音がして女が出て来たが、首輪にはしっかりと鎖が繋がれてあった。永剛は居間を指した。女は無反応のままその指示に従った。自ら衣類入れに入ろうとしたのを永剛が手で制した。
「傷は痛むか?」
女が頷いた。
永剛は女に横になるよういい、針と糸を用意した。女の口にタオルを噛ませ、針をガスコンロで炙った。
見よう見まねだったが、永剛は構わず傷口を縫い合わせた。麻酔もないので女は永剛の腕を必死に掴んでいた。
針が脇腹の皮膚を貫く度、女は爪を立て、身体を仰け反らした。頭を振り乱し、必死に痛みに耐えていた。その姿が永剛の欲情を誘い、傷口を縫い終わったその場で女の性器に貪りついた。これほど興奮したのはいつ以来だろう?と思うほど、永剛は鼻息を荒くして女の全身を舐めまわした。痛み止めが効いて来たのか女自ら永剛のペニスを握り、緩やかにシゴキ始めた。2、3、動かされただけで永剛は射精を迎えそうになり、女の手を払った。そしてコンドームも着けず、女の中へ押し入って行った。直ぐにでも動き出したかった。だが、それをする程、余裕がなかった。永剛は両腕で女を抱きしめた。
「そのままでいてくれ」
女の耳元でそう囁くと、女は頷き永剛の頭を抱え短く切り揃えられた頭部に指を這わせた。
しばらくの間、じっとしていた永剛はゆっくりと腰を動かし始めた。それに呼応し女が掠れた声で喘ぎ出した。永剛の耳を舐めながら、側で聞こえる声に更に興奮していく。
「イ、イクッ」
無意識に出た言葉と同時にペニスを引き抜こうとしたが、女がそれを拒むかのように両脚を永剛のお尻を押さえつけるように巻きつけた。
永剛はその脚を払う事が出来ず、その直ぐ後に女の中で果ててしまった。
その瞬間、永剛の瞼の裏に、楓の姿が蘇った。その姿がこの女と重なり、永剛はこの女を殺す事は出来ないかも知れない、ペニスがピクピク動く中で、永剛はそんな風に思った。




