第79話 新たな従魔?
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更新の速度がなかなか上がりません・・。
すみません・・。
途中でいろいろあったけど、僕達は無事に街へと戻ってきた。
壁の門をくぐる時にアッシュとマイティのことを聞かれたが、スノーと同じく森の近くで出会って懐いたので従魔にすると言って通してもらった。
衛兵のおじさんにも珍しい魔物だなと言われたが、種族を言うと大騒ぎになりそうなので黙っておいた。
生きていれば知らないほうが幸せな事もたくさんあるのだ!
ギルドに向かう道を歩いていると道行く人たちにチラチラ見られているような気がするぞ。
そりゃ揃いの戦闘服を着た集団が魔物を連れて歩いていたら気になるだろうね(汗)
たとえ魔物の子供であっても。
そんな視線を受け流しながら歩くことしばらく、ようやく無事に冒険者ギルドに到着した。
皆と一緒にギルドの入口をくぐって、昨日と同じくギルドのホールを出て買い取りカウンターに向かう。
ギルドのホールでは冒険者達が何やらガヤガヤしているが何かあったのだろうか?
後でギルドのスタッフに聞いてみよう。
買い取りカウンターの前で昨日と同様に順番に並んでブース内に呼ばれるのを待つ。
このブース内での買い取り査定は本当にいいシステムだよね。
自分たちの狩猟の成果を他人に見られる心配がないというだけで、目立ちたくない僕にとっては有り難い話である。
個室ブースの奥から「次の方どうぞ〜」と声がかかったので、皆でぞろぞろとブースに入る。
お、よく見れば昨日と同じお姉さんだぞ。
でもまあ、ちょうどいいか。
また大量に買い取りをお願いするからね。
要領を知ってくれているスタッフさんのほうが楽である。
「こんにちは〜。買い取りをお願いします。
また大量にあるので奥に直接出していいですか?」
「う、昨日のみなさんでしたか。もしかして昨日と同じくらいありますか?」
「うーん、もしかしたらもっと多いかもしれません(汗)」
「え・・、じゃあ、まあ、とりあえずこちらに出してください・・。」
と、警戒する買い取り担当のお姉さんに遠慮しつつ、荷捌きスペースに獲物を並べていく。
まずは採取した大量の薬草類、次に中〜小動物、最後に草原シカを数頭、と出し終わるころには指定された荷捌きスペースはほぼいっぱいになっていた。
僕達やスノーが食べるための中〜小動物や野菜類はアイテムボックスに残してあるのだが、それでも大量になってしまった。
買い取り担当のお姉さんは既に頭を抱えているぞ(汗)
気持ちはわかるが頑張ってほしい!
そんなお姉さんに「今日はこんなもんですね。」と声をかける。
お姉さんは
「またまた、大量ですね・・・。
今日も査定に時間がかかりますからギルドのホールでお待ちください。」
と、番号の書いた木札をくれる。
「ありがとうございます。
あと、ちょっと変わったゴブリンを倒して魔石と討伐証明部位の耳を持ってきたのですが、こちらはどこに持っていけばいいですか?」
と、魔石と布袋を見せる。
「すごく大きな魔石ですね。普通のゴブリンの魔石の数倍のサイズですよ。
ゴブリンの討伐も一応常設依頼ですからこちらで受付けますよ。
魔石も買い取りでいいですか?」
「ええ、それでお願いします。」
と言うと、買い取り担当のお姉さんに任せてギルドのホールに戻ることとする。
さて、今日の狩りの成果は如何程になりますかね?
楽しみだぞ!
◇◆
またギルドのホールに戻ってきた僕達は、買い取り査定待ちの間にそれぞれできる事をすることにした。
「僕と亜季ちゃんと楓ちゃんは従魔登録に行こう。
チャロンとアカネちゃんは次の依頼の情報収集等をしておいてくれるかい?」
「「わかりました!!」」
と言うと、チャロンとアカネちゃんは早速情報収集にでかけて行った。
そんな2人を見送りつつ、昨日と同じ「冒険者登録」カウンターに来た僕を含む3人と2匹はカウンターに立つお姉さんに声をかける。
おっと、ここにも昨日と同じお姉さんがいるぞ。
これは話が早い
「こんにちは。今日も従魔登録をしたいのですが。
また外の森の近くでこの子達を拾ってしまったもので。」
と言うと、アッシュとマイティをそれぞれ指差す。
受付のお姉さんは「またかよ。」みたいな表情を一瞬見せたがすぐさま、
「わかりました。ギルドカードに登録しますので、カードの提示をお願いします。」
と、淡々と対応してくれる。
うんうん、その余計なことを何も聞かない対応にはとても好感が持てるぞ!
こちらとしては無駄に目立ちたくないからね!
受付のお姉さんの協力?もあって、楓ちゃんのギルドカードには
・従魔:アッシュ(狼(灰))、
亜季ちゃんのギルドカードには、
・従魔:力王号(鷹(黒))
と登録されていた。
なぜにマイティだけ当て字??
亜季ちゃんはいったいどういう申告をしたんだい?
受付のお姉さんから昨日と同じく、従魔に関する注意事項を受けて登録手続きは終了である。
お城に帰ったらアッシュとマイティの名札を作らないとね!
◆◇
従魔登録が終わったので依頼ボードを確認中のチャロンとアカネちゃんに合流する。
「何かいい依頼はあったかい?」
と2人に尋ねる。
「あ、タクさん。
特に新しい依頼はありませんが、注意事項が一つ貼ってありまして・・。」
「注意事項?」
「ええ、あれなんですが・・。」
とチャロンが依頼ボードの中央を指差す。
そこには、
『 新種のゴブリンに注意!! 』
と書かれたA3サイズくらいの張り紙が貼ってある。
詳しく読んでみると、
・体高1mくらいの小型の新種のゴブリンが北の街道で出没中。
・確認済みの種類:赤、黒、青、緑
・特徴:とても素早く通常のゴブリンより戦闘力が遥かに高い。
特に赤は指揮官型で緑を指揮して冒険者や商人を襲撃してくる。
などと、書いてある・・。
「これってあれだよね。きっとあのゴブリン達の事だよね・・?」
「きっとそうですね。
どうやら既に話題になっていたようですね。」
「なぜ、東の森林地帯からやって来たのか気になるけどね・・。」
等々、と皆でコソコソと話込んでいると、
『番号札◯◯番でお待ちの方〜』
と、カウンターから声がかかる。
「お、僕達の順番が来たようだ。とりあえず今日の成果を受け取りに行こう。」
「ええ、そうですね。」
と、チャロンが代表して答えると、皆でカウンターに向かう。
またまた、昨日の受け取り時のお姉さんと同じであった。
皆だいたいこの時間のシフトなのかな?
「えーと、冒険者タクさんとその御一行様ですかね?
本日はいくつか用件がありますが、まずは買い取り査定結果からいきましょう。」
と昨日と同じく査定結果を書いた紙を見せてくれる。
なんと本日も600,000エソもあった!
「こんなにたくさんいいんですか?」
「ええ、昨日と同じく肉の需要が高まってますし、どの獲物も傷も少なくて査定も高いのですよ。
それに薬草や野菜も大量でしたからね。」
と、教えてくれる。
「次に皆さんのレベルについてです。
昨日と本日の成果を合わせると、余裕でFランクへの昇格が可能です。
今すぐこの場で手続きされますか?」
「手続きしようと思うけど、それでいいかい?」
と、僕は一応皆に確認する。
皆、首を縦に振って頷いている。
どうやら異存はないようだ。
「ではカードをお渡し願います。
直ぐにカード情報を書き換えますね。」
と、お姉さんは5人分のカードを預かると、直ぐに魔道具を使ってカード情報を書き換えてくれる。
これで僕達もめでたくFランク冒険者だ!
元の世界でFランクって言うと、大学の格付けみたいで微妙な気分になるが・・。
まあ、某通信制の放送受信メインの大学生だった僕には関係ないけどね!
そういう分類の範疇の外だったからね!
それはともかく、Fランク冒険者へ情報が書き換わったギルドカードを見て皆ニンマリする。
RPGで自分のキャラのレベルが上がった時のように嬉しいね!
「さて、3つ目のお話なんですが・・。皆さんがお持ちになった魔石の件です。
あの4つの魔石は討伐したゴブリンのものだとのことですが、そのゴブリンの特徴をお聞かせ願えますか?
魔石の大きさから言うと、普通のゴブリンではないはずなのです。
少なくともオーク、下手をすればオーガクラスの魔石の大きさなのです。」
と、お姉さんが真剣な顔で質問してくる。
「ええ、もちろん。
お話するのは吝かではありませんが、何か大きな被害が出ているのでしょうか?
依頼ボードにも注意換気の張り紙がありましたが。」
と質問すると、
「ええ、10日ほど前から急に目撃証言が出始めたのですが・・。
通常のゴブリンよりも小柄なんですが、やたらと素早くて攻撃力が高く、油断した冒険者や商隊が襲われる被害が続出しているのです。
幸いにも死者は出ていませんが、ケガをしたり食料を奪われる等の被害が出ています。」
「なるほど。恐らくですが、僕達が遭遇したのはそのゴブリン達と思われます。
赤い角が1本多いやつなんですが、そいつが緑の4匹を指揮しながら集団で襲いかかってきたんですよ。
緑はなんとか倒しましたが、残念ながら赤いやつには逃げられてしまいました。」
「なるほど。そうでしたか・・。
魔石の大きさから判断するに、かなり進化した種族と思われます。
これは早めに対処しないと被害がさらに拡大するかもしれません。」
「ギルドとしては対策を取られているのですか?」
「いえ、実はまだ注意換気しかできていないのです。
何しろこの新種のゴブリンについては不明な点ばかりでしたから。
ただ、タクさん達がこの新種を初めて討伐してくれたおかげで、危険度の高さが証明されました。
討伐依頼を出すことをギルドマスターに進言しますね。」
「それはいいですね。ちなみにどのくらいのランクなら受注できますか?」
「うーん、何とも言えませんが、少なくともソロならEランク以上、パーティーならFランク以上ってところでしょうかね。
ただ、この新種は神出鬼没に出現してくるので、場所の指定や依頼達成期限の設定が困難なのですよ。
なので常設依頼の一部にするかもしれませんね。」
「なるほど。
ちなみに最もよく発見される場所はどちらですか?」
「はい。北の街道を半日ほど歩いて行ったあたりにレッドウイングという小さな村があるのです。
この村の手前には旅人の野営場所としても使われる大きな広場があるのですが、ここで休憩や野営をしている冒険者や商隊を狙うことが多いようです。」
「わかりました情報ありがとうございます。」
「あ、ちなみにですが、先ほど査定に出して頂いた魔石は買い取りしてもよろしいですか?
冒険者によっては魔道具工房とかに直接販売交渉に行く人もいるのですが?」
おお!魔道具工房!それはそれで気になるが、今日はもう疲れたからそんな交渉に行く元気はないね(汗)
「みんなどうする?
今日はもう疲れてるだろうからこのまま買い取りをお願いしようと思うけど?」
「ええ、それでかまいません。」「はい」「ええ」「問題ありません。」
と、女子チームが返事をする。
うん、皆今日はがんばったからね。特に亜季ちゃんはね!
「じゃあ、買い取りでお願いします。」
と、お姉さんにお願いすると、
「わかりました。魔石1個30,000エソ、4つで120,000エソでよろしいですか?」
「120,000エソ!結構高いんですね?」
「ええ、このサイズだといろんな魔道具に使用可能ですからね。
魔道具工房や王城の工房の皆さんが喜んで購入してくれるでしょう。」
「なるほど。勉強になりました。」
と、値段交渉を終える。
結局本日の成果は合計で720,000エソ、1人あたり144,000エソの収入となった。
冒険者って意外に儲かるのね?
2日連続で予想外の高収入だぞ!
まあ、僕達がちょっと特殊なだけかもしれないが。
スキルや道具が結構なチートだからね(汗)。
◇◆
ギルドでのやり取りを終えて、皆でお城に向かってワイワイと話しながら歩いている。
女子チームは今日の出来事を楽しそうにおしゃべりしながら盛り上がっている。
皆の横を歩くスノーもアッシュも楽しそうだ。
僕は皆に、
「明日はどうする?
2日目を終えて日帰り訓練にも慣れた気がするから、もしよければ1泊の野営訓練をしてみるかい?
臨時収入もあったから食材の調達には不安はないし、何より例のゴブリンの話も気になるしね。
ギルドのお姉さんが言っていたレッドウイングという村で1泊の野営訓練をしてみるのはどうかな?」
「いいですね!」「キャンプ楽しそうです!」「アッシュ君とキャンプです!」「うむ、マイティにはよい訓練の場ですね!」
と皆ノリノリのようだ。
「じゃあ、明日の予定は1泊の野営訓練ということで。着替えとかタオルとかその他の消耗品の類は今日のうちにポーチの魔道具に入れて準備しておこうね。
集合時間は今日と同じで8時にロビーでいいかな?」
「「「「はい!!」」」」
と元気な返事が返ってきた。
さあ、明日も楽しみだね!
◆◇
王都の中央広場を抜け、王城へ向かう街道に入る手前辺りで、ちょっとした人だかりができていた。
なにやら棒を持った少年達が輪になってワイワイと騒いでいる。
まあ、王都とはいえ街なので少年の1人や2人いても不思議ではないのだが、天下の往来で棒をもって騒ぐというのはちょっと感心しないぞ、少年たちよ。
少し気になったので少年達に近寄って何をやっているのか覗いてみる。
すると、少年たちが白い細長い何か?・・、よく見るとあれは蛇?、を棒でつっついて騒いでいるところであった。
「いいぞ!早く棒で頭を叩いて弱らせるんだ!」
「えーい!こいつなかなか動きが素早くて避けるんだよ!」
「何やってるんだこのノロマ!」
と、少年たちは白蛇をつついていじめているようだ。
子供達にはありがちな行為とはいえ、無益な殺生はいけないぞ!
まあ、一日中動物達を狩りまくってきた僕達が言うと説得力はないが。
とは言えここは大人として止めておこう。
「これこれ、そこの少年達、無益な殺生はよくない。
意味も無く蛇を虐めてはいかんぞ。」
と、若いのか年寄りなのかよくわからないキャラになって少年達に声をかけてしまった。
突然話しかけられた少年達はキョトンとしていたが、やがて元の威勢を取り戻すと、
「無益なんかじゃないぞ!こいつは今日の晩御飯の足しにするのさ!」
「皮を向いて塩をふって串にさして焼けばそれなりに旨い!」
「うん、お腹空いた!早く孤児院に持って帰って食べる!」
うん、どうやら食べるつもりらしい。
それを聞いた白蛇は心なしかプルプルと震えているように見える。
もしかして言葉が理解できるのかい?まさかね?
「うむ、お腹が空いたのは分かるが、白い蛇は神様の使いと言われているんだよ。
特に皆もよく知っている勇者タケル様の生まれた国ではね。
だから虐めるのは止めてあげてくれるかな?」
と、諭すように話しかける。
まあ、勇者タケル様の名前を出せばなんとかなるだろう。
この世界の救世主だからね。
「ええ〜そうなの?」
「せっかくおかずが増えると思ったのに・・。」
「お腹空いた・・」
と、分かってくれたようであるが、食欲には勝てないようで諦めきれないようだ。
うーん、ここは取引が必要かな?
「分かってくれたなら有り難い。
その代わりといっては何だけど、僕達が狩ってきた動物を少し分けてあげよう。
ほら、これでどうかな?」
と、僕はバックパックを背中から下ろすとそれに手を入れてアイテムボックスを発動する。
そして、いかにもバックパックに入っていた体でノウサギを1匹取り出す。
スノー達のご飯用に取っておいたうちの一匹だ。
少年達はノウサギを見ると、
「分かったよ!」「仕方ない、これで手を打ってやろう!」「ノウサギ肉!」
と叫びながら僕からノウサギを受け取ると、街に向かって走って消えていった。
なんと現金なやつらだ(汗)
「みんなごめんね。勝手にノウサギを渡したりして。」
「いいえ、流石はタク先輩です。
私も白蛇さんを虐めるのは反対ですからね。日本人ですから。」
と、亜季ちゃんがフォローを入れてくれる。
アンゴルモアゾーンに入ってなければ本当に良い娘なのだが・・。
「タク先輩。今何かとても失礼な事を考えていませんでしたか?(ジト)」
「そ、そんなことはないさ(汗)」
う!なんて勘が鋭いんだ!
ゾーンに入ってなくてもこの感度!恐るべきは女の感なのか?
「タクさん!この白蛇さん、かなり弱っていますよ。
手当してあげないと助からないかもしれません!」
とチャロンが教えてくれる。
うむ、確かにやたらと傷だらけになってるし、ところどころ鱗も剥がれて血も滲んでいる。
どうやらあの少年達にかなりやられたにちがいない。可哀想に。
「そうだね。早く治療が必要のようだ。
回復魔法をかけてあげよう。」
と言うと、僕は「治療」「治癒」「解毒」「回復」の4点セットをまとめてかけてあげる。
するとみるみるうちにケガも治って元気も出たようだ。
さっきまでグテっと伸びていたが、いまは元気よくとぐろを巻いて尻尾をプルプルと振っている。
ただ、僕の魔力が結構無くなったように感じるのは気の所為だろうか?
昨日スノーを助けた時と同じくらいの魔力を取られたような気がするぞ?
「白蛇さん、元気になったかい?
もう人間に見つかっちゃいけないよ?」
と声をかける。
すると白蛇さんは「わかった!」と言わんばかりに首を縦に振ると、スルスルと僕の足元に来たかと思えば、そのまま足に巻き付きながら登って来て。ぼくが背中に背負っていた弓にからみついてしまった。
「うん?どうかしたのかい?」
と白蛇に声をかけると、白蛇から何やら温かい魔力の流れがやって来るのを感じてしまう。
こ、これはもしかすると?
僕は昨日もこんなことがあったぞ?と思いながら弓に巻き付いている白蛇さんを「目利き」で確認して見ると
・種族:YYY:年齢16歳
性別 雌
助けてもらってタクにとても感謝している。
タクの従魔
と表示された。
やっぱり!
どうしてこうなるの??
何故かわからないが、2日続けて従魔ができてしまった!
しかも2日連続で種族が不明っていったいどういうことですか??
最後までご覧頂きありがとうございました。
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