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第73話 十八代目
両親を手にかけた翌朝。
玲が両親を殺したことを、誰も責めなかった。
それどころか、獄蓮会は彼女を称賛した。
「最高傑作」
「歴代最強」
「強い者こそが正しい」
そう告げられた玲は、その日、冬埜家十八代目当主となった。
まだ十歳。
誰も泣かなかった。
誰も悲しまなかった。
玲自身も。
当時は、それが当たり前だと思っていた。
「……昔は」
「仕方ないと思ってた」
玲は静かに呟く。
「でも」
「こういちと暮らして」
「初めて知った」
少しだけ微笑む。
「家族って」
「一緒にご飯を食べて」
「ゲームをして」
「笑って」
「喧嘩して」
「心配して」
「帰りを待っていてくれる」
「そういうものなんだって」
玲はまっすぐ恒一を見つめる。
「これが」
「家族なんだ」




