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第27話 閑話(琵琶湖)
俺たちは琵琶湖のほとりにいた。
「ノブ、この湖には大ナマズが住んでいるらしいぜ」
「マジかよ! 一回見てみたいものだな」
俺の話にランマも乗ってくる。
「どれくららい大きいのかな? 捕まえてみたいな…」
ノブはジーッと湖面を見ていたが、とんでもないことを言い出した。
「ランマ、いいこと考えたぜ」
「どんなこと?」
「俺たちが潜って探すわけにはいかないだろ」
「うん」
「だったら、この湖の水、全部抜いちゃえばいいんだよ」
「ノブさん さすが~」
お前ら、テレビも見てないくせによくそんなこと思いつくな。
もののふの 矢橋の船は速けれど 急がば回れ 瀬田の長橋
日常生活で使われる『急がば回れ』は、室町時代に宗長が詠んだ短歌が語源です。江戸から京都へ向かう際、矢橋(現在の草津市)から大津へ渡る舟は速いが危険なため、瀬田の長橋(琵琶湖の南にある瀬田川に架かる橋)を渡る遠回りの方が、結局は早く目的地に着くという意味です。




